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2007年8月の投稿

2007年8月25日 (土)

『自信を持って憲法を語ろう』学習会

 「国民投票法」が成立しました。重要部分の明確な規定は何もないけど、それだけに「現場」では必要以上の「自主規制」が横行するのでは?と思っていたら、さっそく千葉県野田市で「ウルトラ自主規制」。そんな時に、憲法についてどこまで語るのはOKで何は問題あるの?を、学ぶまさにタイムリーな、「憲法本」執筆者学習会兼大阪高生研特別学習会でした。

 憲法学者・渡辺治氏(一橋大)を囲んでの、じっくり質問会では、「まだまだ変えていけるんや」という部分、「さあ、来たぞ自主規制。なかなかやっかいな!」という部分、いろいろ見えてきました。ありがとうございました。
 そして、参加された新聞記者さんに、「最近、これだけ若者が集まり、なおかつ、こんなホンネ続出の憲法学習会見たことない。おもしろかった!」といわしめた、「若者にきく」。
 若者たちがDVDをいっぱい買っていたのが印象的だった西谷文和氏の「イラク・戦争あかん」、その後の「夜の部」も含めて、大充実の1日でした。参加された司法書士さんのブログにもさっそく報告が。コチラも見てね。
http://blog.goo.ne.jp/k-mie_2006/

 ぼくたちがつくろうとしている「憲法本」については、きのう、「教師やってるけど、何もわからない。だから生徒たちにも語れない。こんなのでいいの?と思って参加しました」
 と、苦悩を語ってくれた若者たちに手にとってもらえるものにしよう、と確認しました。
「社会科教師だけに手にとってもらえるもの」ではなく、できるだけ平易に、資料も入れて……さあ、がんばって原稿書こうっと!

SATO

2007年8月19日 (日)

元気をもらった教研

 昨日は、ある教研で、子安潤さんの「国民投票法下で憲法をどう教えるか」というお話を聞いた。
 千葉県野田市で早くも、臆病者の「自主規制」(それとも意図的?)が起きている中で、なかなかタイムリーな企画。
 「『国民投票法』は、改憲手続き法だから、憲法という法律の役割と個別条文の自律的判断ができる主体を育てること、さらにまた、政治活動のできる主体を育てること、しかも18歳以上が投票権を持つことになったので、それまでにその知と力を育てることが期待されるようになったこと、こうしたことが新たな状況なんじゃないか」というお話はナットクだった。(詳しくは、http://koyasu.jugem.jp/
 状況を政治的な勝ち負けの目だけで見ていると、なかなか元気が出ないものだけど、「自律的判断力」という教育の課題、実践の課題として引きつけることで、「まだまだやれることはあるな」「これはやりがいがあるな」と思える。それが、僕だけでなかったことは、あとから参加者の方々と話しても感じた。講演中に寝る人がいなかったのもめずらしいし、教研であれだけ本が売れたこともあまりなかったこと。最後の茨木のり子の詩の話のあと、帰り際の子安さんを追いかけて「まだ、本ありますか」と訪ねる人がいたことが今回の教研を象徴していた。学ぶことで元気になれる、とリアルに感じられる教研だった。

                          ひさびさのタヌキ

2007年8月17日 (金)

残暑お見舞い申し上げます

大阪高生研ブログファン(?)のみなさま、お暑うございます。事務局長の首藤です。夏休みも残すところ2週間あまり。そろそろ、身体を「仕事」に慣らしていかないといけない時期になってきましたね。今年は「歴史的な猛暑」ということで、たいへんな事態になっています。「北極の氷が観測史上最も面積が縮小している」という報道もありました。自分ができることは何か、また国や国際社会が力をあわせてとりくむべき課題は・・・などと、いろいろ考えるさせられる夏です。Photo

さて、8月4日から6日にかけて開催された高生研熊本大会は充実した内容でした(写真は往路で写した阿蘇山です)。私自身も問題別分会の報告や基調発題の討論に参加することができたと喜んでいます。また、後泊行事など「遊び」も充実していました。今年の大会の特徴は、全国委員会形式で寄ってたかってつくりあげる大会ということだったと思います。私も、微力ながら応援HPに協力させていただきました。そうした特徴は、元気な若手の参加が増えているという、うれしい事象につながっていると思います。熊本大会の様子は、早蕨9月号にてくわしくお伝えできると思います。お楽しみに。

Photo_2

右の写真は、後泊ツアーで訪れた山鹿温泉にある、八千代座です。明治43年に建てられた建築で、取り壊し寸前のところを地元の運動で保存され、今では歌舞伎をはじめ、お芝居やコンサートにも使われています。現在は国指定の重要文化財です。思いがけず見ることができてうれしく思いました。この後泊ツアー、山鹿温泉はお湯加減もばっちりでした。夜にはゲーム大会で大いに盛り上がりました。深夜に食べた熊本ラーメンがおいしかったです。翌日の吉野ヶ里遺跡、空の広さにあらためて感動しました。来年は青森大会・7月30日(水)~8月1日(金)です。多くの方とご一緒したいと思います。

2007年8月 2日 (木)

N夫の研修日誌

みなさん、こんばんは。N夫です。ブログでは基調にからんでおもしろい議論になってますねえ・・・。

ところで、先日の府教委の社会科研修はなかなか問題別分科会「高校で本当に必要な学びとは何か」にかかわっておもしろかったので、報告します。午前中は日銀大阪支店を見学し、講義(3題)とワークショップをするものでした。おもしろかったのは同志社大学経済学部のS教授の「経済教育の考え方」という講演でした。

 そのS教授いわく、「最近の大学生の学力の落ち込みはひどい。」「顕著なのは今の大学3年生。もうおわかりだと思います。(指導要領改訂1期生)」「今の学校教育の教科書が良くない。参考書も良くない。」「需要と供給曲線、あのグラフを覚えても意味がない。使える(道具を使って分析する)ことが大事。」「経済学を学ぶ目的は、社会のしくみを学ぶこと。その仕組みで何が問題か、よりよい制度とは何かを考えること。」「小中高でも社会のあり方を「経済学で」教えることはできる。」「社会の問題の意味を客観的に理解するとは、直感的な判断や思いつきを超えた判断ができるようになること。」・・・
などを述べた上で、具体的な経済学の例題をあげて、それを論証していきました。
 その例題とは「暖冬で獲れすぎた白菜を、生産者が破棄するのは無駄か?」「低所得者を支援するために、低所得者や学生向けアパートの家賃に上限を課すべきか?」「国民の住環境を向上させるために、住宅ローン金利は、政府が金利補助を与えるべきか?」というもので、これらいわゆる政策的な課題です。これを「金銭的なインセンティブ(刺激・動機)」という概念で説明していきます。
 大まかな説明は、「白菜を破棄するのはもったいないけど、たとえば政府が買い上げて貧しい人に配ってもつぶすものはつぶすことになる。それは需要と供給曲線で説明すると・・・だからである。」「金利補助を与えると、・・・結局家賃は上昇する。それは需給関係で説明すると・・・。」というものでした。「需要と供給」曲線という道具をつかって、そうした現実社会に起こっていることを読み解いていく。学校では、「需要と供給」曲線の説明ですませてしまいますよね。「解雇規制は良いことか悪いことか。」という問いもあって、結局これは+-両方あるという話になるのですが、これらの事例に見られるように、物事はいろんな諸相をもって展開していくもので、そういう事象を学校で習ったことを使って読み解いていく。そういう練習・経験が学校では大事なんだというふうに受け止めました。
 S教授は「われわれの生活を向上させる具体的な方法には、唯一の解決法があるわけではないこと。(生徒からみて)正解は1つではないことを理解させること。いろんな見方ができて、それらを検討しながら合理的に判断すること。しかもその判断は社会的に見て公正であること。」そうした学びが大切だというわけです。その上で、教員の課題としては、こうした授業ができるようなカリキュラムや教材を準備することが課題だと結ばれました。
 私は経済学の専門ではないのですが、政経は時々教えます。「需要と供給」とか「価格」とかを教える意味が少し見えた気がしました。この研修ではそういった教材のおみやげもたくさんもらうことができました。機会があればまたご紹介したいと思います。

2007年8月 1日 (水)

「異論・反論・オブジェクション!」質問への回答と補足

台風が西日本を直撃しそうですね。熊本にまでたどりつけるか怪しくなってきました。被害も心配ですね。

さて、「異論・反論・オブジェクション!」質問への回答と補足を応援HPにアップしています。左のブックマークをクリックしてください。

基調発題への「異論・反論・オブジェクション!」3

みなさん、こんにちは。大阪の首藤です。基調発題への「異論・反論・オブジェクション!」3は熊本大会応援HPに掲載しています。左のブックマークをクリックしてください。

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