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2007年9月 4日 (火)

「自信をもって語ろう憲法」学習会あれこれ

 立憲主義についての渡辺治さんの、三菱樹脂事件を例に出しての考え(憲法は国家だけではなく、民間企業やマスコミをも縛るものでなくてはならない)は、「ふーん、そうか」 だけで終わってはいけないのかもしれないと思い始めました。 最近読んだ『国家は僕らをまもらない~愛と自由の憲法論』 (田村理・朝日新書)と、パラパラと斜め読みした 『憲法の力』(伊藤真・集英社新書)はおもしろかったので、 ぜひ読んでみてください。新書なので価格もお手ごろです。田村理さんの、序章「ビストロのような憲法論を」からはじまり、キムタク、桑田佳祐、漫画『パタリロ』、イチロー、ゆず、吉田美和などが出てくる憲法論は刺激的でした。田村氏は、大学の講義の中で、しつこく立憲主義を説明するが、学生の「クルリン」(田村氏の造語)は簡単に起こると言います。

 三菱樹脂事件に対しては「だから、国家=権力が差別的な会社を取り締まって僕たちの職業選択の自由を保障してくれないと困る」という、「頼れる味方の国家=権力」という「クルリン」。「(憲法は)世の中のありとあらゆる問題を解決できるコンビニな規範ではない。最高法規であるということはデパートの最上階の食堂のように『何でもあり』という意味ではない。 「憲法は国家=権力に縛りをかける権力制限規範以上のものであってはいけない。(中略)それ以上のものを僕たちが期待すれば、権力担当者は易々とそれを国民の生活と内面を縛るルールに転化するだろう。憲法はただの権力制限規範だから価値がある」「ただの憲法じゃねぇか、こんなもん!」伊藤真さんの本は、7月に出版されたもので、 第一章「このままで公正な国民投票ができるのか」ではじまります。渡辺さんの話と比較しながら読むと面白い。また、コラムとして掲載されている「飲み屋で負けない憲法論議・ミニ知識Q&A」も、マジメな伊藤さんの本としては、珍しい。 編集者の知恵かも。私も、恥ずかしながら「憲法は法律の親分」くらいにしか思っていなかった人間です。「憲法は、国民への行動規範」だと比較的最近まで思っていました。もう一度、「立憲主義」を勉強しようと思いました。  (帷子ノ辻)

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