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2008年10月の投稿

2008年10月25日 (土)

「実践記録を1編書いてみる」

「押しかけ気味の出前なので、謝礼はなくてもよい。できるだけ若い教師たちを支援するような企画にしたい」

  元高生研代表の竹内常一さん(國學院大学)が、「全国出前塾」構想を発表されたとき、イの一番に手を挙げたのが、大阪高生研でした。

「“若手向け”限定ではモッタイナイ! 「実践記録が教師を育てる」とかよく言われるけど、ベテランと言われる年になったわれわれも、実践記録の書き方をしっかり学んだことはない。この機会に、竹内さんから「実践記録とは何ぞや」、そして「実践記録を分析し、明日の実践に活かす術(すべ)」などを、若手ベテラン入り混じってじっくり学ぼうよ」――そんな声をもとに、5回連続講座が始まりました。

竹内常一連続出前塾in大阪
   『“実践記録”~読む・書く・語る・聴きとる講座~』
            ――「ああそうだったのか!」。明日の指導がみえてくる連続講座――

定員20名満杯。
教師なりたての若手から30年選手まで。どこで聞きつけたか、東京、岐阜、京都、岡山……他府県から毎回新幹線で、という仲間もおられます。

さて、そんな竹内塾もすでに3回の「講義」を終えました。
長短いくつかの、参加メンバー作「記録」をもとに、「読む」「語る」「聴きとる」作業の数々。詳細はこれから順次報告予定。

そして、いよいよ参加者必須課題、「全員が実践記録を1編書く」段階に入りました。
要領は、下記のとおり。さてさて、20編余の素敵な実践記録を、今後、竹内先生とともに読み解いていく――楽しみです。

              記

●課題
・文量、内容自由。年内をメドに塾生全員が実践記録を1編ずつ書く。

●エントリーシート
 実践記録を書くに先だって、以下のエントリーシートを送る。

・内容~「実践の概要」「私の問題意識(ここを聞いてほしい。ここを知りたい)」を含むこと。
・字数~400字以内
・締切  下記参照 ・送り先 企画班・夏原メールアドレスまで (タイトルは「竹内塾エントリーシート」)

●今後の流れ
 可能な限り「一次締切」のスケジュールでお願いします。が、状況に応じて、「二次締切」のスケジュールでも可とします。
  
・10月11日(本日) 予告
・10月31日 エントリーシート一次締切
・11月15日(土) エントリー一覧作成(企画班)⇒竹内先生に送付
・11月30日(日) 実践記録一次締切  エントリーシート二次締切
・12月20日(土) 第4回竹内塾(一次締切までに書かれた実践を分析)
・12月31日(水) 実践記録二次締切
・2月7日(土) 第5回竹内塾 (二次締切までに書かれた実践を分析)
※場合によっては、その後、第6回以降や「公開例会」があるかもしれません。

2008年10月19日 (日)

2009年高生研全国大会・大阪大会・第4回実行委員会総会のご案内

 2009年高生研全国大会・大阪大会・第4回実行委員会を開催します。いつも豪華ゲストを招いて学習会を兼ねてやっています。今回は、中学校の実践に学びます。どなたでも参加できます。ご一緒に学びませんか。また、高生研大会を一緒にもりあげてください。よろしくお願いします。

第4回実行委員会総会のご案内

日時:11月23日(日) 午後13:00~17:00
場所:たかつガーデン
ゲスト:藤木祥史さん
(京都公立中学教員・全生研会員)

 藤木祥史(ふじきまさふみ)さんは京都の公立中学校の教員で全生研会員です。近年、生徒に教師の指導が入りにくい状況が以前にも増して広がりをみせています。 教師は問題を抱えた生徒にどう切り込めばよいか。また、どのような集団づくりの道筋を考えればよいのでしょうか。藤木さんは『共同グループを育てる』(クリエイツかもがわ)の編著者のお一人で、 「京都でもっとも有名な実践家(京都高生研のH氏談)」と伺っています。今回の学習会は、 「新しい荒れ」の問題を考え、中学校の教育実践に学ぶというテーマ設定です。こうご期待!!(どなたでも参加できます。)    

      首藤広道            

2008年10月12日 (日)

「よのなか科」公開授業に行ってきました・・・。

 前回のブログでも紹介した藤原和博さんによる「よのなか科」の公開授業。当日参加された学生Sさんが感想を書かれています。本人のご了解もあるとのことで、掲載します。(編集担当 首藤)

以下感想

 私はゼミでフィールドワークを行わないので、実際に高校へ行き授業に参加させていただくのがとても新鮮でした。はじめは、「新聞で名前を見たことがあるすごい先生の授業内容を、しっかり見てこよう」と思って出かけたのですが、生徒たちの会話を聞いていると、
「藤原先生って誰?」「この授業おもんない」「何しなあかんの?」と、生徒たちが必ずしも自分と同じようにその授業の日を楽しみに待っていたわけではないことがわかり、少し残念でした。

 藤原先生の、「大人の人は生徒に教えようとしてはいけない。子どもは大人の勉強する姿を見て勉強するようになるのだから、大人がまず一生懸命にならなくてはいけない。」というお言葉がとても印象的でした。大人が授業に入り込む点において、大人が生徒たちの前で頭をフル回転させて同じ課題に取り組む姿をみせることが、藤原先生のお言葉に一致すると思います。また、今回他府県の学校から先生方がこられたほか、PTAの方や地域の方が見えたということで、生徒たちの学校生活の実際が見えることに加え、「自分たちの地域の高校に通うこどもたちを自分たちで育てる」という緩い連帯感が芽生える良い機会になると思います。生徒たちの方も、高校の先生とは別の大人と触れ合うことで、友達同士とは別の、コミュニケーションのとり方を身につけることができるのではないでしょうか。

 ただ、班の中の大人の位置づけがよくわかりませんでした。班のリーダーとして生徒たちを誘導するでもなし、班の中で生徒と同じように発言するでもなし、でした。グループワークの中で、「その考えはいいね」と褒めたり、地図の上でどの地点を選んだか言わずに理由を話し始める生徒に、「それで、どこを選んだの?」とたずねたりするしかありませんでした。大人も一生懸命考えるのであれば、班の一員になってしまって、同じように自分の考えた地点を発表しても良かったのではないかと思います。

 授業の内容としては、後半が特に面白かったです。実際に通学路にあるハンバーガー店をとりあげ、最寄り駅の乗降客数を調べたり、1日の売り上げを計算し、その数字を身近なものだと感じることができました(京都在住の私には初めて見たお店でしたが)。そして、実際にエリアマネージャーの方、店長の方、本社の企画部の方がゲストとしていらっしゃり、その人が実際に日常取り扱っている現実の話をうかがうといったことができました。

 私は大学3回生で、そろそろ就職活動を意識し始めたところなので、なおさら社会人の方のお話を聞くのが楽しかったのですが、班の生徒たちをみると、後半は実際に手を動かすことが少なく、少しつまらなさそうでした。グループワークの時間と話を聞く時間、どちらも藤原先生の授業に必要なのでしょうが、生徒の注意を引き続けるのは難しいと感じました。とくに、今回は1学年全体で行った授業なので、なおさら難しかったのでしょう。

 研究室でこもっていては、教育のことについて考えていても、はっきりしたイメージをもてなかったり、自分の経験に依拠して「おそらくこのようなものだろう」といった想像で論を展開してしまうことが多いです。

 今回は、実際に高校の授業にお邪魔することができ、とても勉強になりました。
ありがとうございました。
                                   Sさん

2008年10月 4日 (土)

藤原和博氏「よのなか」科の授業に参加してきました

  10月2日(木)午後、大阪府立勝山高校で行われた「よのなか」科の授業に参加してきました。体育館に180人の1年生と100人を超す大人のサポーターが入って、同じ班で授業を受ける。初めての者どおしのぎごちなさはやむを得ないけれど、「大人の人は何かを教えてやろうと思わないで。大人が本気で学ぼうとする姿を見て子どもは学ぶんです。」という藤原さんのスタンスは納得でした。
  「ハンバーガー店の店長になってみる」という授業の中味自体は検討が必要だと思うけど、たった1回の授業で云々するのはやめときます。やっぱりそれは「よのなか」科全体の授業構想の中で判断しないといけないと思うので。

 僕はむしろ終わってからの「反省会」が面白かった。藤原さんが杉並の公立中学でやろうとしたことのねらいがわかりやすく話されていた。今日(10/3)の朝日新聞のシンポジウム「教育格差をどうする」での発言とほぼ同趣旨なので、よかったら見てください。
 僕が一番共感を覚えたのは、現場の教育活動の実態をありのままに見ていること。「どれだけ先生方が『生活指導』にがんばっても追いつかない。限界があります。」と言い切るにはそれなりの説得力がありました。(ただ、藤原さんの「生活指導」の捉え方には、生徒の自治の力は入ってないかもしれない)

 彼の「地域社会の連帯」と公立学校の教育力を車の両輪とする、という戦略は、公立学校の「これから10年戦略」として検討の価値有りだと思います。和田中地域本部の実践とあわせて聞いてみたいところです。

                        いぬま

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