【立ち読み】「早蕨」2月号より③
教師2年目「~コラッ!だまってやれ!~」
男子全入、女子も数名しか落ちなかった年の1年担任をすることになりました。留年生が多かったため、7クラス募集を8クラス展開した学年で生徒指導部学年主担も担っていました。遠慮していた教師一年目・副担任であった前年度に比べて、この年は積極的に攻めにいきました。
授業はほぼ生徒指導でした。「遅刻はするな」「授業中は立ち歩くな!50分間座っとけ!」「授業中ガムは食うな!ジュースは飲むな!」「しゃべるな!」「寝るな!」中にはマジメな子もいましたが、大半は満足に授業を受けたことがない生徒達。
始業の礼で服装を整えさせ、(バリバリの生徒指導の先生が、「始業と同時に服装を整えさせると、そのあとの授業中の指導が入りやすい」と言われていたのをマネしてずっと続けています。確かに休み時間と授業時間を区別させて考えさせるのに効果的な指導だと考えています。) 遅刻したものを廊下で説諭し、全ては一からのスタートでした。(下略)
「早蕨」今号の注目は福本浩一さんの4年間にわたる授業実践報告。
「困難」と言われる学校で、当初の「だまってやれ」から、「進んでできる」「もっとできる」「発言できる」授業をめざしての試行錯誤がいきいきと描かれ、これを、若手3名+ベテラン(ご本人は「ロートル」?と卑下されてますが。)1名が分析を試みてます。
「福本先生の実践報告を聞きながら、自分の実践と比べていました。1年目、2年目、3年目、そんな風にステップアップしてきただろうか、毎日の授業をこなすことだけに必死にいたのではないか・・・と。
そして、教材を工夫することに必死になっていたけれど、それ以外にも工夫できることがたくさんあるのだということに気付かされました」(若手・Kさんの分析より。抜粋)
「福本さんは、確率の時間に大きなサイコロを用意したり、色鉛筆を使って作業させるなど、小道具を使ったり視覚に訴えることを、「姑息な」手と言った。では、王道はというと、やはり数学の面白さを直接生徒に伝えることだという。そういう、頑なまでのストイックさ、融通の利かなさが良くも悪くも数学の持つ強みなのだろう」
(ベテラン・安城さんの分析より。抜粋)
11ページに渡るやりとり、じっくりお読みください。
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