« 2009年3月 | トップページ | 2009年5月 »

2009年4月の投稿

2009年4月30日 (木)

【本の紹介】しおちゃんマン「たち」の本

「依頼されても、1人では本書きません。仲間と一緒にならつくります」

 
そうおっしゃる全生研のしおちゃんマンこと、塩崎義明さん(全生研。小学校教師)から、新著2冊を送っていただきました。

  
ぼくら「おまかせHR研究会」がわいわい言いながら本つくってるように、しおちゃんマンたち千葉の先生方が、なんだかんだとねたを出しあい編集していったようすが伺えます。

 
「お手軽度」「触れ合い度」「会話度」「創意工夫度」「お笑い度」などの尺度が、5段階表示。
「時間の目安」「対象学年」などがきちんと整理されていて使いやすいです。

  
 なかには「後ろ向きで教室に入る」「かぶりものかぶって教室に入る」など、「なんやそれも「教室あそび」に入るの?」のワザもあるけど、そこが「いい」んです。

 
 読んだ方が、「それはぼくにはできないよ」「ここはこうアレンジして使えるな」など、それぞれをヒントに自分なりにパクることこそ大切~ぼくたち「おまかせHR研究会」が、あちこちの「行商」の場でたえず言ってることでもあります。

 
小学校向きの本だけど、高学年対象のゲームなど、高校でも使えそうなものがいくつかあります。
ぼくたちの新刊『ザ・遠足』と10冊ずつ交換しあって、「この本、こうすれば高校でも(小学校でも)使えるぞ」と仲間うちでまた学習会&報告しあえたら楽しいだろな。

 
○浦安生活指導研究協議会 編著『すぐできる! 学級あそび教室あそび』
○塩崎義明編著『たのしくできる! 体と心をほぐす体育あそび』

 
どちらも1575円。ナツメ社発刊。

 
しおちゃんマンブログは
http://shiozaki.blog48.fc2.com/です。

                 (サトウ)

2009年4月29日 (水)

今年も“ぴらいち”やります!

夏の全国大会の第7回実行委員総会は、連休最終日の5月6日。いつもやってる学習会の運営は、大阪高生研が誇る若手教員たちがテーマ設定&運営を行います。

 内容は「ぴらっと1枚ネタ交流会」。毎年春に行うミニ実践報告会で、今年で4年目になる企画です。

以下、Kさん作案内文から。

  ☆☆☆

大阪高生研 5月例会 ぴらっと1枚ネタ交流会& 第7回全国大会実行委員会総会
 
*** 大阪府教育会館たかつガーデン(3階ローズ) 13:00-17:00 ***
近鉄上本町・地下鉄谷町9丁目下車

 
日頃の悩みや聞いてみたいこと、ちょっとがんばってみたこと…などなど交流しませんか? 校種を問わず、どなたでもご参加いただけます。
 
「参加してみようかな」という方どうぞメールを。お待ちしてます。日々の実践をB5用紙1枚にまとめてご持参ください。

 
内容は、授業実践の1コマ・悩んでいる・困っていること・HRの小ネタ・修学旅行・担任生徒のこと・体育大会…など、何でも構いません。レジュメ形式、箇条書きもOK! 参加者と実践を共有することで明日の実践のヒントが見えてきます。実践などない…という方も、生徒と向き合い職場で働く中で思うところを文字にしてみてください。

 
新年度のスタートから1ヶ月が経つ頃。
「ぴらいち」は、そのスタートダッシュを見直し、加速する良い機会です☆

2009年4月27日 (月)

おまかせHR研究会in阪大(4/25)①

 おまかせHR研究会、春の恒例出前講座 「教師たるもののなんぞやを1日で知る徹底講座」(大阪大学教育実習事前指導)が4月25日(土)阪大吹田キャンパスで開催されました。今年で、何回目やったかなあ・・・。それは、ともかく、おまかせ講師陣、スタッフ、見学者22名が、これから教育実習をする200名余の学生さんたちに、「教師たるもののなんぞや」を熱く(暑苦しかったかもしれませんが・・)語りました。

 メニューはいつもどおり、2組に分かれてのクラス分け。ゲームを駆使して知らない間にクラス分けができています。各クラスに分かれて、担任紹介。ここでも自己紹介ゲームなど担任の個性に応じたクラス開きがありました。そして、班に分かれて教育の現場から抽出した5つの「お題」を分担します。お題は「入学式でぼくはおめでとうとは言わない」「無気力な文化祭をどうする」「何でもアンケートはいけないか」「内職・中抜け、どうしたらいいの?」「担任を代えろと理不尽な要求」の5本。それに、「現役教師に聞く」という全部で6つのパートです。

 そして今年の学生さんの「お題」選びの特徴は、「文化祭」を選んだところが少なくて「保護者の理不尽な要求」を選んだところが多かったことでしょうか。これは、「いちゃもん研究」の小野田教授の影響なんでしょうか・・・。

 学生さんたちの議論を聞いた感想としては、学生さんたちの議論に深まりがあったなあと思います。(つづく)

ココロは夏の大阪。全国大会魅力100連発14  文化班練習快調!

文化班・Tです。

 
初夏を思わせる日差しの中、M駅に降りました。何と、そこは川の上!きらきら光る川面をながめながら橋を歩いてわたりました。
ボートをこいでいる人、河岸で寝そべっている人、ああ、のんびりしたこの雰囲気!と、フランスでの一年を思い出していました。

 
期待感高まる中、歩いて10分でM大に到着。赤煉瓦のムードたっぷりの校舎を5階まで上がると、すばらしい演奏が・・・。
CDかけてるのかな?と勘違いしたほど三線とコントラバスが響きわたっていました。
すでに8名がそろい「島ん中ぬ宝」の演奏の真っ最中。音楽室の音響の良さもあってか、プロ並みの演奏に聞こえました。ホント!
O先生の「顔」でこんなすばらしい音楽室を練習場として借りることができて、皆、感謝感激です。

 
さて、この日は新曲アンジェラ・アキの「手紙」に挑戦、途中、何度も曲の解釈や男性女性パートの変更などをして、皆で意見を出し合いながら一つの形に曲をまとめていきました。なかなかすばらしいものになっていきそうです。
こういうふうに皆で一つのものを作り上げていく過程が楽しいのですよね。クラスや部活でもこんなふうにいくといいのになあ...。
せっかくの経験、私たちだけのものにするのはもったいない、大会で皆さんと分かち合えたらと思います。

 
この日、練習の後「早蕨」の袋詰めと簡単な今後の予定についてミーティングを持ち、メンバーで近くのおしゃれなcafeで一息ついておしゃべりしました。練習のあとのこんなひとときもまた楽しいものです。

(つづく。文化班の活動については、「大阪大会応援ブログ」にも「文化班物語」を連載中です)

●文化班情報:7月31日夕刻 大会前夜祭歓迎コンサート、8月1日 オープニング、8月3日フィナーレ。 現在、オリジナル大会歌も制作中です。

2009年4月26日 (日)

ココロは夏の大阪。全国大会魅力100連発13  大阪高生研「コラボ型授業」大公開!(下)

専門家と教師とのコラボ授業、どの方もこの忙しい夏の日中(ひなか)にもかかわらず、「いいよ」とご快諾いただいたのは、以下の6名。
 
①下川和男弁護士。「労働者の権利」もしくは「裁判員制度」
②西脇正博司法書士。 「消費者教育」授業
③今村荘三氏(CMプランナー)。「メディアの裏側を読み解く」国語授業
④西谷文和氏(ジャーナリスト)。「イラクの子どもたちは今」
⑤林美帆氏(あおぞら財団(財)公害地域再生センター研究員)。「フードマイレージに学ぶ食育論」
⑥山本シュウ氏(ラジオDJ)。「WE ARE シンセキ! レモンさんの、みんなどこかでつながってるぞ講座」
   (タイトル等は仮題)
 
 いずれも実際の高校生への授業を想定して、現場教員とコラボします。
 コラボ相手の教師の授業展開も体験できるという、わくわくするよな企画です。
 
 定員80名。
 まだまだ不確定要素もあり、変更の可能性もあるため正式な募集は始まっていませんが、「ぜったい行く! 手帳に書き込んだ!」とおっしゃる方は、左記「メール送信」にてご予約ください。
 
●7月31日(金)12:30~17:00 大阪高生研&阪大教育制度学教室共催前泊行事「コラボ型授業」百花実演

2009年4月25日 (土)

ココロは夏の大阪。全国大会魅力100連発12  大阪高生研「コラボ型授業」大公開!(上)

「縁結び教育」と称し、大阪高生研では、各種専門家との協働授業に取り組む教師が多数います。全国大会前泊歓迎行事として、全国からの教師や学生、そして実際の高校生(希望者)を集め、そんな「コラボ型授業」実演の“模擬授業”を一挙大公開。

  「どこの学校でも生徒が熱中するコラボ授業~専門家と教師とのコラボ授業百花実演講座」。1コマ50分で、各時間2~3つずつ並行して、チョイスで参加。その後、全体で「コラボ実践」のふりかえりを行います。

  この企画は先着80名限定の定員制です。「この人の授業が聞けるだけでも大阪まで来る価値がある!」 魅惑のラインナップは……明日につづきます。

  ●7月31日(金)12:30~17:00 大阪高生研&阪大教育制度学教室共催前泊行事「コラボ型授業」百花実演

2009年4月24日 (金)

「早蕨」4月号できました。

お待たせしました!早蕨4月号、発送完了。まもなくみなさんのお手元に届きます。4月はじめ発送の予定でしたが、いやあ、今回も44ページの大作。泣く泣く6月号に回した原稿もあります。

 
原稿から編集、製本まで20人以上の人に関わってもらい、最後の発送作業は文化班で。みんなで寄ってたかって今回もドラマいっぱいの早蕨づくりでした。でもあんまり厚すぎて読んでもらえるか心配…。

 
今号の目玉は、河添誠さんの近畿ブロックゼミ講演記録。テープ起こしをやってくれた西田さんの労作です。そしてもうひとつは、竹内先生「生徒にどう応答するか」(第2回竹内塾コメント)。長野さんの実践を詳細にていねいに分析してくれています。

 
それともうひとつ!

 
かじこ作のめっちゃきれいなチラシが入っています。5月6日、実行委員会兼ピラいち学習会の案内+「全国大会ここまで進んでます」です。ぜひご活用ください。

                       編集長 いぬま



2009年4月23日 (木)

ココロは夏の大阪。全国大会魅力100連発11  問題別分科会のゲスト・湯浅誠さんの講演会が京都で。

自称「こっそり応援団」の小牧美江司法書士から、夏の大会・問題別分科会にて来阪される湯浅誠さんの情報を教えていただきました。
4月26日(日)の午後、京都商工会議所での市民公開講演会に来られるそうです。

 
京都青年司法書士会と京都クレジット・サラ金被害者の会「平安の会」主催の催し、「お近くの方がいらっしゃったら、夏の全国大会の企画イメージをふくらませるためにも?、ぜひお出かけください」とのこと。

 
以下、ご案内です。

http://laweducation.sakura.ne.jp/090426_kyouto_seinenkai.pdf

<問題別分科会は珠玉・盛りだくさんの4テーマ。そのうちの1つは大阪高生研がこの間ずっと追求してきたテーマ。豪華ゲストがそろい踏み!>

●8月3日9:00~12:30 問題別分科会

「「反貧困」の教育」

  報告者:湯浅誠(「もやい」事務局長) 竹内常一(國學院大名誉教授)  井沼淳一郎(大阪高生研)

2009年4月22日 (水)

【立ち読み】たかが遠足されど遠足(下)

(昨日のつづき)

【6発目】大事なことは「全員一致」で決めよう(15分ネタ)

翌日のショートホームルームで。

先「えー、クイズ(ゲーム)をするならやっぱり賞品があったほうが盛
り上がると思います。」
生「え、なになに!?何くれるん?」
先「お菓子いっぱい!」
生「やったー!」
先「じゃあ賞品代ひとり一〇〇円集めていいですか?」
生「えー、先生のおごりやないの?」
先「そりゃつらいなあ。『全員一〇〇円出費』か、『先生のおごり』か
、『先生、かわいそうだから相談して金額決定』か。お金のことは大事なことだから全員必ず意見を言ってもらって決めようか」と言って、班長に(なければ座席最前列の人に頼んで一番後ろの人まで)ひとりずつ聞いてもらう。

小さなことだけど、みんなが意思表示してクラスの決定を作っていくことを教える大事なスキマ活用術。楽しんで話し合う経験は、クラスが小さな仲間うちに固まるのを防ぎ、クラスを意識した行動をとれるようになる第1歩。


 「お金」の他にも「クラス全員が共有する時間・場所」をつくるかつくらないか、全員でつくるとしたらみんなが無理なく参加できる形態・時間はどれくらいまでか、全員でしないことでも有志でやる時間をどこにどう組み込むか、など、話し合うネタはたくさんある。話し合いを通じて遠足委員などのリーダーを育てたい。

【7発目】即席!幸せ弁当を作ろう(有志で30分ネタ)

 教師になりたての頃、「学年ジャージで登山」なんて修行みたいな遠足があった。
何とか楽しくしようと、前の晩に生徒と学校に集まって「幸せ弁当」を作った。今から考えればヒヤヒヤものだけど、きっかけは、「お弁当をつくってもらえない」生徒の存在。そういう生徒は今も少なくないだろう。


チン!するだけの冷凍お弁当材料が発達した現在なら、レンジを上手につかってクッキングも可能。遠足の朝、三〇分早く学校に集まって作ろう。「みんなで」だけでなく、共通の要求や必要で集まる有志活動を教えるいい機会になる。

              (おわり)

(『月刊HR』4月号発売中。おまかせHR研究会の連載「スキマ時間の小ネタ100連発」今号の担当・井沼淳一郎)

2009年4月21日 (火)

【立ち読み】たかが遠足されど遠足(上)

A子「先生、あたし、遠足行けへんから」

担任「え!なんで?」

 

 クラスびらきから1ヶ月。おしゃべりがうるさいくらいで、クラスにもなじんでいると思っていたA子の意外な言葉。

A子「だって、バスに酔うし…」

 と、もっともらしい理由。でも、まだ何かありそう。

担任「仲良しのB子やC子といっしょなら、酔うのも忘れてしまうかもよ。」

A子「それが…」 

 実は、仲良し3人グループでバスの座席を決めるとなると、ビミョーに私が外れるかもしれないからイヤだというのだ。げに女の子のグループはむずかしい…。

(おまかせHR研究会編「ザ、遠足!」(学事出版二〇〇八年より)

 

 今どきの高校生って、最初の出会いづくりがなかなか難しくなった。上記のようにバスの座席ひとつにも気をつかう。ていねいな指導が求められるが、残念ながら、最近の学校にはゆっくりとホームルームをしている余裕もなかなかない。

そんなときのスキマ時間活用術。

 

【4発目】遠足がだんだん楽しみになるアイスブレーキング(5分ネタ)

 固い気持ち、不安な気持ちを少しずつ溶かすアイスブレーキングに取り組んでみよう。毎日、ショートホームルームの五分を使ってアイデア一〇〇連発!

 

    広っぱにボールが一個、さあ何する?

    材料全部用意のカレーライス、ひとつだけ「隠し味」入れるなら何?

    バスの中の退屈しのぎ?楽しくなるアイデアひとつ出して。

    残念!雨。さあ、何する?

 

欲ばらず、気負わずに毎日少しずつ出してもらい、後ろの黒板に書いていく。

クラス独自で企画できる遠足と違って、行き先や活動内容がすべて決まっているお仕着せ遠足であったとしても、スキマを充実させるアイデアは出せるし、同時に、固い、不安な気持ちを自然にほぐしていける。

 

【5発目】クイズ「私はだれ?」準備編(10分ネタ)

 最初の頃の人間関係は、第一印象に左右されやすい。そこをちょっと突破するための布石を打っておこう。

 

 「遠足では、お互いをよく知ってもらいたいからクイズ大会します。今日はそのための準備だよ。名前を書かないで次の3つ(4つ)の自己紹介を書いてください」と、紙を配る。

 

    私は、毎朝○時頃学校に来ています。

    私は、「○○は好きです」が「□□はきらいです」

    私は、「○○に似ています」が、「□□には似ていません」

    だめ押しヒント 「私は…」で始まる一文を作る。

 

質問項目はあくまで例。クラスにあわせてオリジナルを考えよう。クイズのやり方はカンタン。回収しておいて当日、先生が3つのヒント(当たらないときはだめ押しヒント)を読み上げ、生徒が誰かをあてるだけ。先生の話術次第で盛り上がる。

 

                (つづく)

 

(『月刊HR』4月号発売中。おまかせHR研究会の連載「スキマ時間の小ネタ100連発」今号の担当・井沼淳一郎)

2009年4月20日 (月)

ココロは夏の大阪。全国大会魅力100連発10  問題別分科会「発達障害」そして「保護者との共同」(続)

<下記記事より続きます>
 
さてさて、楠さんとのコラボをお願いした大阪大学・小野田正利教授も「保護者のイチャモン研究」で今や「年間数百件の講演依頼がくる」とてつもなく忙しい方。
そのうえ8月初旬は、今年はじまる教員免許更新研修の非常勤講師依頼もあって、連日オファーひっきりなし。
 
そんな小野田さんに、
 
「ぜひ8月のアタマはあけといてもらいたいんです。でもまだ、未確定なんですが……」。
 
心苦しさ満点ながら、お2方に、スケジュールの「仮おさえ」をお願いしました。
 
「高校では、「家庭と連絡を取るのは何か悪いことが起こったときだけ」という例が多く、通常からの「いい関係」が築けていない場合、いざこじれた場合、泥沼化してしまうことが多いのが現状。
 とりわけ、発達障害をもつ生徒の保護者の方と、しっかりと連携することは実際にはかなり困難だ。
 うまくいかないまでも、「よりまし」な状況をつくることは可能か? 何が必要なのか?
 
「楠先生と小野田先生のお話を、単独では聞いた方は多々おられるでしょうが、お2人の研究をコラボで語っていただける機会は、他の研究会ではぜったいありえないです」
 
 そんな、深夜1:00AMを過ぎてのお願いメールに対し、楠さんからは、深夜3:12AM、そして、小野田さんからは5:35AMにお返事が続いてやってきた。
 2つのお返事、示し合わせたかのように、
 
「そこまで言われるのであれば、了解しました」
 
 その後も、テーマ設定などで、お2方とは熱い議論を交わしています。
 その際、最新の論文原稿が資料としてどんどん添付で送られてきて、いち早く読ませてもらってます。
 一番トクしてるのは、分科会設定してるぼくだろな、ゼッタイ……8月3日の問題別、どうぞお越しください。
 
         (おわり)

<問題別分科会は珠玉・盛りだくさんの5テーマ。そのうちの1つ、下記分科会がうまれるまでのドキュメントを集中連載>

●8月3日9:00~12:30 問題別分科会

「発達障害を持つ子どもの特別なニーズと家族支援~保護者とのさまざまな関係性に着目して~」(仮題)

 報告者 楠凡之(北九州大)、小野田正利(大阪大)

2009年4月19日 (日)

ココロは夏の大阪。全国大会魅力100連発9  問題別分科会「発達障害」そして「保護者との共同」(下)

(下記・昨日記事より続きます)
 
 楠凡之さんの著書『「気になる保護者」とつながる援助―「対立」から「共同」へ』(クリエイツかもがわ)をAmazonでひくと、
 
「教育関係者むけの類書と異なる本書の特長は、保護者の分類・分析をして終わるのでなく、教師や保育士など教育関係者が「気になる保護者」とどのように関わり、平和的な関係を築いていくかについて、具体的な処方箋を提示していること」
 
という読者レビューがついています。
さすが古くから全生研に関わっておられる楠さんだけに、現場に密着した的確な提言をされているのだろう。
 
昨年の全教教研での講演など、発達障害についてわかりやすく語ってくださる専門家として「売れっ子」の楠さん、「仮」ででも日程確保していただきたい――さっそく連絡を取ってみました。
最近、懇意にさせていただいている全生研所属の研究者の方々にお世話になり、メールでアクセス。
 
しかし、ここで楠さんからはじめて聞いた話しなのですが、今年、全生研大会(富山)と高生研大会は、日程がまったく同じだということ。
なるほど、学校が年々多忙になり、夏休みも減ってくるなら、多くの民間教育団体の大会が日程も重なってしまうのでしょう。
 
楠さんからは、「全生研大会で分科会を担当しているので、高生研の参加は難しい」とのお返事がきました。
その一方で、「(小野田さんとのコラボという)企画はおもしろいと感じている」とのことばも。
ここは得意の「だめもと」しかない!
「(全生研大会やってる)富山から戻ってきていただけませんか」と再度のお願いメールを入れたのが、深夜1:33AMでした。
 
                      (つづく)

 

<問題別分科会は珠玉・盛りだくさんの5テーマ。そのうちの1つ、下記分科会がうまれるまでのドキュメントを集中連載>

●8月3日9:00~12:30 問題別分科会

「発達障害を持つ子どもの特別なニーズと家族支援~保護者とのさまざまな関係性に着目して~」(仮題)

 報告者 楠凡之(北九州大)、小野田正利(大阪大)

2009年4月18日 (土)

ココロは夏の大阪。全国大会魅力100連発8  問題別分科会「発達障害」そして「保護者との共同」(中)

(下記・昨日記事より続きます)

昨夏の青森大会で企画された、発達障害を学ぶワークショップには、たくさんの参加者がありました。

  
「入試で定員割れ。明らかに発達障害を持つ生徒が入学してきた。他の生徒との関係で、彼だけを特別にケアすることはしづらいし、保護者は学校を敵視してるし……」
「実際問題、発達障害を持った生徒が入学してくるのは「困難校」が多い。厳罰主義で生徒をおさえてなんとか学校が成り立っているのが現状。「なんでもあり」になるのを極端に恐れる“いっぱいいっぱい”のなか、発達障害を持つ生徒を受け容れることは可能なのか?」

 
 彼と一緒にどうクラスをつくっていったらいいのだろう?と悩む声があちこちから。

 そんなとき、「現代の教育課題と集団づくり」というシリーズ(クリエイツかもがわ)のなかで、「発達障害といじめ・暴力」を書いておられる楠凡之さん(北九州大教授・全生研指名全国委員)が、このたび、新著『「気になる保護者」とつながる援助――「対立」から「共同」へ』を出されたという話を聞きました。

 
 大阪で「保護者」……といえば、保護者からの「イチャモン研究」の小野田さん(大阪大)。
 小野田先生は、今回の大阪実行委員にも「いいよ」と二つ返事で加わってくださっています(「超売れっ子」になっても気軽につきあってくださるのが小野田先生のアリガタイところです)。

 
 さて、小野田情報によると、『「気になる保護者」と~』の本の「はじめに」では、小野田さんの『悲鳴をあげる学校』が、ががん!と引用されているとか……。 

これは、「楠・小野田コラボ」で問題別の分科会を1つやってもらおうよ―― 大阪で色めきたつ声があがったわけです。

                     (つづく)

 

<問題別分科会は珠玉・盛りだくさんの5テーマ。そのうちの1つ、下記分科会がうまれるまでのドキュメントを集中連載>

●8月3日9:00~12:30 問題別分科会

「発達障害を持つ子どもの特別なニーズと家族支援~保護者とのさまざまな関係性に着目して~」(仮題)

 報告者 楠凡之(北九州大)、小野田正利(大阪大)

2009年4月17日 (金)

ココロは夏の大阪。全国大会魅力100連発7  問題別分科会「発達障害」そして「保護者との共同」(上)

大阪大会・「300人呼ぶぞ委員会」所属・サトウです。
今回の大阪大会、「参加者300人超」を本気で考えています。

すでに、青森大会後の「うちあげ」の場その他で「こんな大会だったら大阪へ行くよ」のリクエストをいっぱい聞きました。

「1日参加が3000円超えるようでは同僚誘えない。せめて映画一回分ぐらいで」
「7月中は避けて。私学の人間はまだ授業やってるから」
「ぜひ、大阪の教育委員会の後援もらって。研修、うまくいけば出張で行けるから」

 今まで散々(?)わがまま勝手言ってきた大阪ですもの、皆さんのワガママ歓迎!
 どうぞ「こんな大会だったら同僚誘っていくぞ」をおっしゃって。
 なんとか実現できないか、とアノ手コノ手考える作業は楽しいものです。

  
 さて、昨夏お世話になったY先生(青森・女性)からも、

「ぜひ、保育を実施して。それと、発達障害を学ぶ分科会を1つつくって。そうして
くれたら子ども連れてゼッタイ行くから」

 そんなリクエストが。

<問題別分科会は珠玉・盛りだくさんの5テーマ。そのうちの1つ、下記分科会がうまれるまでのドキュメントを集中連載>

●8月3日9:00~12:30 問題別分科会

「発達障害を持つ子どもの特別なニーズと家族支援~保護者とのさまざまな関係性に着目して~」(仮題)

 報告者 楠凡之(北九州大)、小野田正利(大阪大)

2009年4月16日 (木)

おまかせHR研究会京都出張所発

 京都のKさんより、「やっぱ春は遠足ですね」というメールが。
 許可得て転載です。(一部中略)

  ●●●

 Kです。

 今日、A社の教育旅行担当の方が教員室に挨拶にこられたので、「ザ・遠足」を一冊買ってもらいました。

 パラパラとその場でめくって、
「僕たちは行き先の詳しい情報は持っている。でもこの本は先生達、学校から見た遠足なんですね。おもしろい!」と言ってくれました。

本がどんどん売れてしまいました。もうありません。
春は、「担任のアイディア」、「教室の裏ワザ」、「ピンチをチャンスに」、そして「ザ・遠足」は常に手持ちを持っていたいくらいです。

それと、今季の『高校生活指導』も売っていたのですが、「センセーのワザ」も実践のもと原稿が載っているものと3冊セットにしたらよく売れたので、「本にしたら売れるだろなぁ」と思いました。

  営利目的で売ってるわけでもなく、ノルマがあるわけでもなく、いわば道楽みたいな感じで、今回私は本を売らせてもらいました。
なので、「本を売ること」がなかったら、その人に声を掛けなかったかもしれないという方にお話を聞いたりお話ししたり…で、普段より一歩だけ、人間関係を広げたり、深めたりさせてもらっています。
私が一番”利益”をこうむっているかも?
「本売り」を真ん中に介在させて、相手の方と出会う、あらためて出会う、そんな春です。

<以上>

 うれしいなあ。
 大阪高生研の「センセーの元気のモト」をはじめ、「高校生活指導」やおまかせHR研究会の各本は、「行商」に出かけた先のあちこちの方が、「研究会あるときに売りますよ」と多めに買い取ってくださってます。

「新加入の若手組合員へのプレゼントにします」(某県組合の方)

「大学の授業の教科書にしてます」(某大学教職担当教員の方)

 
 近江商人的「三方よし」を標榜する私たちにとって、最高のおことば。

  皆々さま方、今後ともどうぞよろしく!

2009年4月15日 (水)

ココロは夏の大阪。全国大会魅力100連発6 8月1日全体会、本田由紀さんとコラボするのは……?

大阪高生研の学習会で、純然たる「講演」はあまりありません。
研究者や学校外の方から学びながら、「じゃあ、それと教室はどうつながるの?」
と、「シンク・グローバル・アクト・イン教室(※故・家本芳郎さんのことば)」がモットーです。
 

大阪大会も、全体会で本田由紀さんをお招きしますが、「現代高校事情」の報告2本とコラボします。
そのうちの1つが、大阪高生研のメンバー・藤田隆介さん(大阪府内某私学教員)の実践報告。
 

先の「高校生活指導180号」にも掲載された、「昨今の私学の教育事情」を抄録しましょう。 


 ●●●

私学サバイバル競争の「貧困」

          藤田隆介
 
  (前略)

 特待生の「苦悩」~マシモのこと
 
 私の勤務校(私立大学付属)では6年前から学費免除特待生制度を実施している。
当日の入試成績で高得点をおさめた受験生は専願・併願を問わず入学金、授業料を全額免除にするなど、その得点に応じて経済的負担を軽くするというわけだ。大阪の(おそらく全国の)私学はたいてい同様の制度を設け、それぞれの学校の「身の丈」を上回る「(経済的に苦しい)より良い生徒」獲得の競争に狂奔している。
 

 しかし、こうした経営優先のやりかたは、非特待生の生徒たち(実質的な「学資負担者」)にすれば、容易に納得できるものではあるまい。私は、特進クラスの担任として特待1期生(3名)を受け持つに際し、そこがクラスづくりの大きなネックになると予想していた。
 

 ところが、4月の入学式の数日後、マシモ以下3人が特待生であることが明らかになってしまう。あろうことか、自ら「カミングアウト」してしまったのだ。「俺はこんな学校に来るはずじゃなかった。S高(地域の有名私学)だって入れたけど、塾長が『(本校なら)全額免除だ』って言うから来てやったんだ。この学校には何の期待もしていない。毎日塾に通って、京大か阪大の医学部を目指す」 

●●●

 その後、事あるごとに「やっぱり、こんな学校」と「吐き捨てるように言い放っていた」マシモくんですが、卒業式前夜には
「先生、俺この学校に来て本当によかった」
と語ってくれるようになります。
 
 
 そんな彼、高校3年になって、担任・藤田さんにとうとうこう告げました。
 

「先生、僕が医学部に行きたいって考えたのは、自分が親父になったとき、我が子にはお金のために行きたい高校も選べんような、つらい思いをさせたくなかったからやねん。医者になれば、経済的に心配がなくなるやろ」
 
             以下、大会で。
 

(高生研大会(大阪)全体会は8月1日。パネラーは本田由紀(東京大)、山田哲也(大阪大)、藤田隆介(大阪高生研)。コーディネーターは上間陽子(琉球大)各氏です)  



 

2009年4月14日 (火)

ココロは夏の大阪。全国大会魅力100連発5 文化班の物語

全体会や分科会も大事だけど、それとともに(それ以上に?)大阪が張り切るのが交流会、そして、そう、文化行事。

 「大阪大会応援ブログ」で、井沼さんが「日々進化する文化班」について、連載で報告しています。
「遊び」こそ大阪の原点!?

 
「オリジナルの曲つくろう」「琵琶湖で合宿しよう」など、「自分らが一番楽しんでるやん」の世界を、どうぞ見てやってください。

   http://ameblo.jp/09oosaka-taikai-koseiken/

2009年4月13日 (月)

子安先生、ありがとうございます。「高校生活指導」180号書評

一昨年の大阪総会でお話し願った子安潤さん(愛知教育大)のHP「子安潤のインターネット圏」に、「高校生活指導」180号書評が載っています。 

「この雑誌も徐々に趣を変えている。特集の1が「春。センセーのワザ、いただき!」
文字の使い方からしてちょっと前までは考えられない」 

 そうそう。
 さすが子安先生、よくわかってらっしゃる!
 でも、「編集担当が大阪だったから」が理由だとは、ご存じないだろうな。 

 http://koyasujun.info/magazine.htmを参照ください。(2009年4月11日付け)

2009年4月12日 (日)

レモンさん!

サトウです。
 
 
以前、近畿ブロックゼミでゲストとして招いた「レモンさん」こと山本シュウさん。
本業はラジオのDJながら、「レモンのかぶりものをしたPTA会長」として各地から講演会に引っ張りだこ。「WE ARE シンセキ(世の中の人は皆どこかでつながっている。互いに親戚だと思ってつきあったら皆幸せに生きられる)」がモットーで、最近では「TBS子ども電話相談」やNHKの「きらっといきる」など、教育関係のお仕事が増えてきた。近ブロのシンポが縁で、大阪大学・小野田さんとも意気投合、今や阪大非常勤講師という肩書きもある。
 

そんなシュウさんに、来週行われるサトウ勤務校の新入生合宿の講師として白羽の矢がたった。若手の1年生担任・Nさんが、難波にあるFM大阪まで打ち合わせに行くというので、サトウもついていくことになった。
ちょうどこの日はシュウさんのラジオ番組収録日。新しく今度サトウクラスになったKさん(女生徒)がシュウさんの熱烈なファンなのでその話をしたところ、
「ぜひ一緒に連れていってください」。
 
 

「でもなあ。放送終了は夜の9時やしなあ。そこから先生らはシュウさんと打ち合わせせにゃあイカンので、難波から1人帰すのは危険やし……」
 躊ちょしながらとりあえずKさんの自宅に電話してみると、おかあさんが二つ返事で「連れていってやってください!」。
 
 なんと、K家では家族全員がシュウさんファンだということで、最初にファンになったのはKさんのおとうさんだとか。妹さんも含めて、「山本シュウ」こそ、いまやK家共通の話題だという。
 帰りは迎えに行くというおかあさんの全面許可を得て、Kさん、生(ナマ)シュウさんとのご対面となった。
 

 番組途中からスタジオすみに入れてもらえたKさん。いきなりリクエスト曲がかかっている間にシュウさんのハグで迎えられ、「WE ARE シンセキ」の合い言葉。いつもラジオを通して耳に入る世界が目の前で展開されている。
 もちろん、オンエア後の忙しいときにもかかわらず、写真やサインもいやな顔1つせずしてくれるシュウさん。感激の涙とともに、FM大阪をあとにしたKさんでした。
(この間、次々と業界人やこの前の紅白に出てたアーチストだけでなく、名もない各地の高校生たちから、シュウさんのケータイに電話が入ってくる。それぞれの話を一生懸命に聴き、答えておられました)
 

 話の途中、Kさんのご両親がシュウさんより年下だということが判明した。
「なんや、ご両親はおれの後輩なんか。でも、おれ、まだまだ若いやろ。だって自分の年齢と日々戦ってるもん」
 確かに、いくつになっても何かに夢中になってる人は若々しい。
 サトウも今日12日が誕生日なだけに、思うところ大。
(ちょっと前、バカボンのパパと同じ年になったなあ、とヘンな感慨にひたってたら、早や信長in本能寺の年齢。いやいや今もなお成長途上人で)
 
「シュウさんを新人教師たち相手の講師として呼びたいです」
 興奮ぎみに語る初担任・Nさんと、終電めざして一緒に夜の難波を駆けたサトウでした。

2009年4月11日 (土)

ココロは夏の大阪。全国大会魅力100連発4 全体会・本田由紀さんにお願いした!(下)

(下記記事より続きます)

 本田由紀さんには「全体会シンポジウム案」(3案)の末尾に、全体会構想担当・井沼さんの「全体会で本田さんをお招きしたい理由」をそのまま送って見ていただきました。

 
「この間、湯浅さん、河添さんとお二人の編著による『「生きづらさ」の臨界』(旬報社)をベースにやりとりさせてもらってきたのですが、そのなかで本田さんの主張がこれからの中等教育の在り方を考える大きな示唆を与えるものであることを認識しました。

 
たとえば、本田さんは『進学エリートの中にも、ある種の「不器用さ」を持った人がいる。上位の社会階層においても「不器用な」子たちを育ててしまう社会環境が日本にはある。背景のひとつには、日本の学校教育というものが…むしろ、その抑圧性はかつてよりも強く…』『高校までをうまく切り抜けるためには、…「器用さ」とは別のふるまい方、つまりある種の自動機械に徹するようなふるまい方によって、高校を出るまでは「真面目ないい子」…』『「スクールカースト」と呼ばれるような、「器用さ」に関する序列づけは、…「器用/不器用」の格差を増幅するように働く』(p36)などの指摘を通じ、これまでの学校自体が持つ病理に言及されています。

  そして、「(河添さんが提起するような)抵抗だけでは個人はつぶれてしまう。抵抗とは逆のベクトルである、適応の可能性を奪ってはならない」として、専門性=部分的限定的な「器用さ」を育てる学校教育の必要性を論じておられます。そして、その具体的な提案が、「若者の仕事の現状と教育の課題」(高校生活指導178・179号)のお話だと思います。

 
私たちは、現場教師として、本田さんの提起する「適応の可能性」を育てる学校とはどのような学校なのか、を引き取って考えたいと思います。もちろん本田さんの考える「適応の可能性」は、雇用側の望むような人間像への適応というような狭い意味ではなく、激変する社会につぶされない、まっとうな社会のほうへすすめるための能力と言うことだと思います。

 
私たちはこれまでも民主的人間形成を追求する集団づくりを実践研究してきましたが、集団が解体され、強迫的な自己責任論の下で砂粒化するかのような若者の生きがたさを目の当たりにして、あらためて彼らを守るブロック社会(中間社会)をつくる集団性とそれと対をなすであろう個人的な適応能力のありかたを議論する必要があると考えています。

 
このような議論の出発点にあたり、本田さんに、「構造改革」下の10年、子ども・若者たち(現在の20~30歳代)が、どのような困難を引き受けさせられてきたかを整理しつつ、本田さんの考える「適応の可能性」を育てる中等教育への提言を論争的に行っていただけたらと考えています」

 

「だめもと」を合いコトバにすすめた依頼でしたが、本田さんからはすぐにお返事(いくつかの質問)をいただき、その後のやりとりを経て、「それではお引き受けしたいと思います」
とのことばをいただきました。
 
本田由紀さん、お待ちしています。
 

(左記「2009大阪大会」のカテゴリーで、大会情報を一括で見ることができま
す)

2009年4月10日 (金)

ココロは夏の大阪。全国大会魅力100連発3 全体会・本田由紀さんにお願いした!(中)

(下記記事より続きます)

「私たちは、今夏の高生研大会初日(8月1日)午後に行われる全体会(シンポジウム)の登壇者として、ぜひ、本田さんにお話し願いたいと思っております。(中略)本田さんがお忙しいことや、あちこちからご依頼多々であること等、重々承知しております。今になっての遅い、失礼なご依頼、申しわけありません」

 依頼が遅れた非礼をわびながら、下記の「全体会シンポジウム案」を、本田由紀さんにそのまま見てもらいました。

   ●●●

   「全体会シンポジウム案」(3案)

テーマ 「10年スパンで考えよう 貧困社会とこれからの中等教育の課題」

趣旨

(1)「構造改革」下で貧困と格差が広がったこの10年、子ども・若者たち(現在の20~30歳代)が、どのような困難を引き受けさせられてきたかを整理したい。

 
 <私たちが考えるいくつかの論点>
① 【政治経済】新自由主義構造改革は、1980年代の「低成長」期を経て、「バブル崩壊」後から次第に加速し、1990年代後半から本格化した。10年前の1999年労働者派遣の原則自由化は、これまでの若年労働市場を崩壊させていく引き金となった。

 
② 【学校の病理】90年代の子ども・若者・教育の周辺は大きな曲がり角にあったのだと思う。80年代終わりから見え始めた「不登校・ひきこもり」(あまり意識されていないが「高校中退」「高卒無業者」の問題ふくむ)と「いじめ」、90年代以降広がる暴力的な状況(「学級崩壊」「キレル子ども」「少年事件」)は、どのような学校の病理として整理されるべきなのか。

 
③ 【教育政策】90年代は、生徒数の急減を背景とした私学のサバイバル競争、公立の統廃合再編と高等教育の拡充による子どもの包摂(と排除)がすすめられた。同時に「新学力観」にもとづく制度の多様化再編は、ホームルームを基盤とした集団の解体と「自己責任」の内面化を強いてきたのではないか。

 
④ 【若者論】2000年代の急激な非正規雇用の拡大のもとで、「若者バッシング」、「自己責任論」が蔓延している。また不気味な存在としての「子ども・若者」を印象づけ、「心の教育」へ傾斜する動きも強められてきている。これに対し「年越し派遣村」に見られるような「反貧困」の運動が始まっているが、集団性を奪われてきた子ども・若者の、集団と自己の奪還と再生に、学校ができることは何か。

 (2)(1)のような問題認識にたって、現場からの学校づくりを考えたい。
①「高校生の貧困」に対する認識を、高校教師の間で共有していく。
湯浅誠は、典型的な貧困を「五重(ないし六重)の排除」によって、「溜め」=人ががんばれる条件(個人的にも社会的にも)が奪われている状態と捉えている。それは単に経済的貧困だけを指すものではなく、「自由に選び取る能力」を奪われている状態を指す。だとすると貧困問題は、「経済的困難な家庭」の生徒が集中する学校の問題だけではないだろう。このような視点から、私たちは、目の前の生徒の生活・言動・意識を捉え直す必要がある。

 
 ②この10年、構造改革政治の下で中等教育制度は大きく改造された。これは文科省主導の流れだが、一方で、2001年小泉「構造改革特区」に象徴される文科省の枠を超えた実験的学校が生まれる。これらの「上からの教育改革」10年の冷静な検証が必要である。

(つづく。左記「2009大阪大会」のカテゴリーで、大会情報を一括で見ることができます)         

2009年4月 8日 (水)

ココロは夏の大阪。全国大会魅力100連発2 全体会・本田由紀さんにお願いした!(上)

全体会のパネラーについて、大阪高生研実行委員会メールで「だれのお話を聞きたいですか?」と緊急アンケートを取りました。

結果、圧倒的リクエストがあったのが本田由紀さん。ベストセラー「ニートっていうな」を読んだ人も多々います。

しかし、高生研は貧乏所帯で充分な講師料を出せるわけでもなく、ましてやお願いした時期もすでに2月とかなり遅い。売れっ子本田さんなら、夏の週末はもうスケジュールが入ってるんじゃないの?

「心意気で来てくださる方です。正面から「こんなことやりたい」とだめもとでぶつかってみたら?」

以前、本田さんを呼んだことがある埼玉のY先生からは、こんなエールが。

さっそく長文のメールを送ることにしました。

本田さんに送ったお手紙(全体会の主旨案内)は……つづきます。

2009年4月 7日 (火)

【立ち読み・「高校生活指導」180号⑥】 進学校における2つの「貧困」

 4月より教育紙面が新しくなった朝日新聞に、 教育面編集のエディターとなった氏岡真弓さん(昨年、大阪高生研の学習会でお話を伺いました)が、経済的理由で進学をあきらめざるを得なくなった高校生の話を書いておられます(4月5日付け)。

  いろいろとていねいに取材されたうちの1つが、「高校生活指導」180号所収の北国太郎さんの報告。わざわざ版元まで本号を買い求めに行かれ、その後、直接執筆者にインタビューされたと聞きます。

  ●●●

  進学校における2つの「貧困」

         普通高校 教諭  北国 太郎

<前略>

現在の私のクラスで成績が最も良い男子生徒は十一月に地元の薬科大学への進学を急きょ希望してきた。家庭の経済状況の急変により、県外の国公立大学への進学が事実上できなくなったからである。薬科大学は授業料が高いが、この大学は経済状況が苦しい家庭には授業料半分免除のシステムを採用している。推薦制度を利用してこの薬科大学に進学することを決めた。本来は県外の大学への進学を目指し、勉学に励んできたが、大学進学そのものが危ぶまれたなかで、母親から将来の職業として安定した収入を得られると思われる薬学部への進学を認めてもらった。

  この生徒はセンター試験を受験し、高得点をあげた。二者面談の結果、後期で二次試験のない国立大学に願書を提出することに決めた。本来は薬学部ではなく、別な学科を希望していたが、家庭の経済状況を考えての進路変更であり、ささやかな抵抗であった。これまで三年間学んできた「あかし」として、県外の国立大学へ出願することにした。もちろん、合格してもそこには進学はしない。能力がありながら、学びたい大学に行けない生徒を前にして担任として何もできないことがとても悔しい。六年前の卒業生の中にも、関東の国立大学を受験する学力を持ちながら、三者面談のときに悲しい顔をして、「地元の国立大学を受験することに決めました。」と話した生徒のことを思い出した。

 

                             <以下略>

大阪編集の『高校生活指導』180号。書店にない場合は青木書店に問い合わせるか、大阪高生研(左記)にメールを。

2009年4月 6日 (月)

ココロは夏の大阪。全国大会魅力100連発①~本気で300人!

「大阪大会300人呼ぶぞ委員会」、サトウです。

  

いよいよ夏の大阪大会まであと100日とちょっと。

 

メニューが少しずつ正式決定されてきました。昨今の学校(だけじゃなく社会全体?)をめぐる窮屈さの現れか、多くの民間教育団体の全国大会日程がカブっています。

そのなかで、現地・大阪では、「本気で300人」を合い言葉に準備を進めています。

 

今や「会員だから大会参加は当たり前」の時代では、ありません。

「こんなに魅力あるメニューなんだよ」

「こんなに素敵なひとと出会えるんだよ」

大会の魅力を「これでもか!」とばかりに伝えます。

モチロン、自信持って広報できるよう、この間大阪高生研は、大会自体の中味にまで、全国常任の皆さんに「口出し」させていただき、多くの「現地の意向」を認めてもらってきました。(「しゃあないなあ」とご寛恕いただいた常任の方々に感謝!です)

  

はっきり言って今年の大会、おもしろいでー

内容、すごいでー。

「300人? 大阪特有の“ハッタリ”違うの?」

「違う」とは言い切れません(ヨッ、正直者!)。

 

確かに、「教育学習会に人が集まらない」という声はよく聞かれる。

でも、「時機に合った行きたいと思える中味としっかりした広報があれば、学びたい人はたくさんいる」は、この間、大阪高生研が何度も実感してきたことでもあります。

(きのう付けブログで首藤さんが報告している「新学期直前講座」には、「募集100名」のところ、「受講者 130名、実行委員・事務局 35名、総勢 165名」が集まりました。80%以上が若者教師たちでした)

  

「この夏の予定、どうしようかなあ?」

迷っておられるアナタに、今夏・高生研大阪大会の魅力を連発で紹介していきます。

「今年の夏はやっぱり大阪よね」

そう思っていただけたら、ぜひ、スケジュール帳に「7月31日~8月3日:大阪」と書き込みください。

ヒートアイランド現象で連日30℃超え、過ごしにくさ満点のこの時期の大阪。「それでも行ってよかったなあ」と言ってもらえる大会を――どうぞ思いっきりご期待ください。

    ●●●

 

 まずは全体スケジュールを。

     

 例年の全国大会と異なる、今大会スケジュールの特徴は、

①高生研総会が大会途中の夜にあること。

②現地大阪企画の前泊行事「コラボ型授業百花実演」があること。

 でしょうか。

                

       9:00       12:30    17:30

7/31

大阪高生研&阪大教育制度学教室共催行事コラボ型授業」百花実演

前泊

行事?

交流会①

8/1

拡大全国

委員会

10:30-11:30

開会行事  全体会

 基調発題

12:30 13:00-15:30  15:40-18:00

交流会②

8/2

一般分科会

9:00-12:30

一般分科会

13:30-17:00

総会

18:00-20:00

8/3

問題別分科会

9:00-12:30

別れの集い      片づけ  後泊ツアー?

13:30-14:30

(以下、続きます。左記「2009大阪大会」のカテゴリーで、大会情報は一括で見ることができます)

2009年4月 5日 (日)

春は出会いの季節③~のんちゃん先生に出会った!!~

 こんにちは、首藤です。4月5日(日) 第16期授業研究所教育講座プレ企画「始業式直前講座」にスタッフとして参加してきました。のんちゃん先生こと野口美代子さん(尼崎市元小学校教諭・全生研全国委員)とおまかせHR研究会とのコラボによる学級びらきに役立つワークショップです。

 スタッフとして受付に座って「お客様」を迎えると来るわ来るわ・・・。小学校の先生を中心に120名を越える参加者で、会場は立ち見も出るまさに「立錐の余地無し」状態でした。事務局の清風堂書店のみなさんもてんてこ舞いでうれしい悲鳴をあげていました。

 さて、講座は学校のいろんな場面ですぐに使える「手遊び」や、集団で表現する「群読」のあと、おまかせHR研究会が登場。少々マンネリの声もあるバースデーゲームで班分けをしました。何せ120名が「誕生日は?」と動き回ると会場ははちきれんばかりの熱気ムンムン状態でした。班分けのあと、いよいよ野口先生の講演です。

 野口先生は登場するなり、参加者のハートをわしづかみにするようなトランプ様のカードを使った見事な手品を披露。参加者に配られたお土産袋にも入っていたその手品。意外と簡単で、さっそくとりだして練習していました。なんと言っても今日のヒットはこのお土産袋。袋には手品の小道具がいくつか入っていて、野口先生はそれらを使いながら簡単で、しかも子どもの気持ちをしっかり掴む手品を披露されていきます。これはお得なお土産でした。

 手品をしながら語られる野口先生の子ども・教育への思いは、長い経験に培われた教育観に裏付けられたものでした。それは、「子どもの気持ちを大切にする」ということ。私はスタッフとして前から会場全体を見渡していましたが、参加者の瞳の輝きが、野口先生の語りへの共感を表していたように思います。

 私が最も、共感したのは、野口先生が「教師は子どもから受けた傷を通して子どもがこれまでに受けた心の傷を理解する」という趣旨のことを言われたところです。これは京都の中学校の先生の言葉ですが、野口先生は、これを全生研(教育サークル)で学ばれています。教師は、子どもに様々な言葉で傷つけられることがあります。しかし、その言葉を発する子どもは実は、それまでの生育歴の中で同じように傷つけられてきています。教師はその事実に思い至ったとき、初めて子どもを理解し、子どもに共感しつつ指導の道筋をつけていくことができるという意味でしょう。日頃の自分自身の経験に照らして、改めて子どもや生徒を理解することの「厳しさ」と「切なさ」を思った次第です。

 始業式直前に、いろんなヒントをもらえた講座でした。「打ち上げ」では楽しく交流することができました。「一時はどうなるかと思った。けど、本当にこれだけたくさん集まっていただいて本当にうれしかった」と言う清風堂並びに事務局のみなさん、本当にお疲れ様でした。

 教育講座はこれからも続きます。詳しくは清風堂書店にお問い合わせください。seifudou@knh.biglobe.ne.jp

 

春は出会いの季節②

こんにちは、事務局長の首藤です。

 
私の家の近くには、とある会社の研修施設(寮?)があるようで、ここ数日、私が出勤しようと駅に歩いていると、ぞろぞろと見るからに新入社員といった格好の若者集団が駅に向かって列をなしています。アリさんの行列のようでしたが、見ていて「がんばってや」と声をかけたくなるような気持ちに駆られました。

 
夜は夜で、キタの繁華街はフレッシャーズスーツの若者であふれかえっていました。
私も職場の飲み会でしたが、我々の一団は新入社員たちのグループに囲まれた状態でした。春は新しい人生の出発のシーズンですね。

 

さて、高生研大会事務局会議は本日4月5日(日)9:00-12:00 エルおおさか(地下鉄天満橋駅下車10分)です。
事務局員以外でも、実行委員のオブザーバー大歓迎。

内容、部屋等詳細は問い合わせください。

 
皆さん、ご参加をお待ちしております。

2009年4月 4日 (土)

さあ開幕!

と言っても野球の話ではありません。
いよいよ入学式、始業式を前に、各学校とも新学期を迎え気持ち新たに、という季節です。
  
サトウはきのう、日付が変わって帰宅しました。
今までたまりにたまった旧年度書類や去年のクラスの残務処理を終え、新クラスを迎える準備、そして今年担当の科目の資料をロッカーから引っ張り出し……気がついたら夜の11時をまわっていました(もっとも、慣れない教務部所属のサトウは、昼間は連日時間割作成のため、諸作業をはじめたのが、6時過ぎてからでしたが)。
  
しかし、いつもなら、毎日若い先生たちがわりと遅くまで残ってる本校ですが、彼ら早々に退校し、きのうは学校内にぼく1人きり。
若手たちはこの春本校に来られたフレッシュな顔ぶれを誘って、新歓飲み会を速攻企画。
動きが早い!
そう言えば、去年も彼ら、4月最初の週末に歓迎会やってたよなあ。
  
自分たちも20ウン年前に同じように若者で集まり、始終ぐだぐだ言ってたっけ。
それに助かり今があり、今でも毎年1度は「もと若手」のメンバーで集まって近況を報告しあい当時を懐かしんでもいます。
こんなことも、累々続く日本の協業的学校文化の1つかもしれません。
  
なんとか新学期を迎えられるカタチにして学校を出たのが11時40分。
出てきたゴミはゴミ袋5つ分。
どんたけゴミ溜めてるネン、とひとりツッコミ入れたりしながら、さあ、今年度のスタートです。
  
          サトウ

2009年4月 3日 (金)

「初めて担任を持つあなたに」的講座ありますか?・・・「あるんです!」③

「初対面の生徒たちを前にして、語る話材を仕入れておきたいんです」
「生徒との関わり方についていろいろ聞いてみたいことがあるので」

   
  若手先生たちが続々集結。
「のんちゃん先生」で有名な全生研の野口美代子さんにおまかせHR研究会が協力しての「始業式直前講座! これで安心学級びらき」が、とうとう申し込み上限の100名に達し、めでたく満員札止めとなりました。

 

「すぐに使えるクラスびらきグッズ」や「新クラスを一気に明るくほのぼのさせる手品伝授」のほか、「3人そろえば参加費半額」などのアイディアにより、参加希望者にお断りをするといううれしい悲鳴。やっぱり時機に合った企画は、多くの人にのぞまれているものですね。

 

 参加者のうち、80%は小学校の先生(残りは高校)、それも若手女性だとか。それ目当て?の高校の参加者もいて、さあ、どうなることやら。
 私たち自身もしっかり勉強してこよう、そして夏の大阪大会にしっかりつなげようと思っています。

 

                   
◎◎◎           
『始業式直前講座! これで安心学級びらき!!
     ―のんちゃん先生のアイデアてんこ盛り!―』
●2009年4月5日(日)午後1:30から4:30
●エルおおさかにて(京阪・地下鉄「天満橋」下車)
●講師 野口美代子先生、おまかせHR研究会 
●受講料  1人 2000円(3人以上でまとめてお申し込みいただくと半額)
●主催 授業研究所 
●後援 大阪府教育委員会 大阪市教育委員会 寝屋川市教育委員会
詳しくは、http://www.seifudo.co.jp/store/index.php?c=1-10&SID=2240fc05be44a57f820fec8e631ffb28

2009年4月 1日 (水)

春は出会いの季節・・・。

 みなさん、こんにちは。事務局長の首藤です。今日は4月1日。新年度のスタートですね。町には真新しいスーツに身をつつんだフレッシュな顔がちらほら・・・。私の職場にも、たくさんの新人さんと転入者の方々が赴任してきました。新人さんのどこか緊張した面持ちが、ウン十年前の自分の姿と重なります。そういえば、自分もうれしいような恐いような複雑な緊張感に身を置いていたなあ・・・。

 職員会議での挨拶、温かい拍手、笑顔・・・。4月1日はバタバタして長い1日ではありますが、浮き立つような思いが学校に溢れているという感じがします。今日から1年、どんな物語が始まるのか・・・ワクワクしますね。

 うちの職場では、4月1日は「お花見」をするのですが、今年も多数参加されました。ところが、このところの冷え込みで桜は3分咲程度。それにしても寒かった・・・。でも、新人もベテランもしっかり交流できました。明日からまた楽しみです。

 最近、若い人たちと現場の教育課題について話したいなあとよく思います。意識的にそういう場をつくろうとも思って、さまざまに働きかけやお誘いもやっています。ただ、押しつけになってもいけないし、そういう意味では若い人に気を遣うこともありますね。夏の高生研大会を目途にぜひ若い人たちとの対話をすすめていきたいなあと思っています。

 みなさんのところはいががでしょうか。

 

« 2009年3月 | トップページ | 2009年5月 »