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2009年4月15日 (水)

ココロは夏の大阪。全国大会魅力100連発6 8月1日全体会、本田由紀さんとコラボするのは……?

大阪高生研の学習会で、純然たる「講演」はあまりありません。
研究者や学校外の方から学びながら、「じゃあ、それと教室はどうつながるの?」
と、「シンク・グローバル・アクト・イン教室(※故・家本芳郎さんのことば)」がモットーです。
 

大阪大会も、全体会で本田由紀さんをお招きしますが、「現代高校事情」の報告2本とコラボします。
そのうちの1つが、大阪高生研のメンバー・藤田隆介さん(大阪府内某私学教員)の実践報告。
 

先の「高校生活指導180号」にも掲載された、「昨今の私学の教育事情」を抄録しましょう。 


 ●●●

私学サバイバル競争の「貧困」

          藤田隆介
 
  (前略)

 特待生の「苦悩」~マシモのこと
 
 私の勤務校(私立大学付属)では6年前から学費免除特待生制度を実施している。
当日の入試成績で高得点をおさめた受験生は専願・併願を問わず入学金、授業料を全額免除にするなど、その得点に応じて経済的負担を軽くするというわけだ。大阪の(おそらく全国の)私学はたいてい同様の制度を設け、それぞれの学校の「身の丈」を上回る「(経済的に苦しい)より良い生徒」獲得の競争に狂奔している。
 

 しかし、こうした経営優先のやりかたは、非特待生の生徒たち(実質的な「学資負担者」)にすれば、容易に納得できるものではあるまい。私は、特進クラスの担任として特待1期生(3名)を受け持つに際し、そこがクラスづくりの大きなネックになると予想していた。
 

 ところが、4月の入学式の数日後、マシモ以下3人が特待生であることが明らかになってしまう。あろうことか、自ら「カミングアウト」してしまったのだ。「俺はこんな学校に来るはずじゃなかった。S高(地域の有名私学)だって入れたけど、塾長が『(本校なら)全額免除だ』って言うから来てやったんだ。この学校には何の期待もしていない。毎日塾に通って、京大か阪大の医学部を目指す」 

●●●

 その後、事あるごとに「やっぱり、こんな学校」と「吐き捨てるように言い放っていた」マシモくんですが、卒業式前夜には
「先生、俺この学校に来て本当によかった」
と語ってくれるようになります。
 
 
 そんな彼、高校3年になって、担任・藤田さんにとうとうこう告げました。
 

「先生、僕が医学部に行きたいって考えたのは、自分が親父になったとき、我が子にはお金のために行きたい高校も選べんような、つらい思いをさせたくなかったからやねん。医者になれば、経済的に心配がなくなるやろ」
 
             以下、大会で。
 

(高生研大会(大阪)全体会は8月1日。パネラーは本田由紀(東京大)、山田哲也(大阪大)、藤田隆介(大阪高生研)。コーディネーターは上間陽子(琉球大)各氏です)  



 

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