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2009年4月10日 (金)

ココロは夏の大阪。全国大会魅力100連発3 全体会・本田由紀さんにお願いした!(中)

(下記記事より続きます)

「私たちは、今夏の高生研大会初日(8月1日)午後に行われる全体会(シンポジウム)の登壇者として、ぜひ、本田さんにお話し願いたいと思っております。(中略)本田さんがお忙しいことや、あちこちからご依頼多々であること等、重々承知しております。今になっての遅い、失礼なご依頼、申しわけありません」

 依頼が遅れた非礼をわびながら、下記の「全体会シンポジウム案」を、本田由紀さんにそのまま見てもらいました。

   ●●●

   「全体会シンポジウム案」(3案)

テーマ 「10年スパンで考えよう 貧困社会とこれからの中等教育の課題」

趣旨

(1)「構造改革」下で貧困と格差が広がったこの10年、子ども・若者たち(現在の20~30歳代)が、どのような困難を引き受けさせられてきたかを整理したい。

 
 <私たちが考えるいくつかの論点>
① 【政治経済】新自由主義構造改革は、1980年代の「低成長」期を経て、「バブル崩壊」後から次第に加速し、1990年代後半から本格化した。10年前の1999年労働者派遣の原則自由化は、これまでの若年労働市場を崩壊させていく引き金となった。

 
② 【学校の病理】90年代の子ども・若者・教育の周辺は大きな曲がり角にあったのだと思う。80年代終わりから見え始めた「不登校・ひきこもり」(あまり意識されていないが「高校中退」「高卒無業者」の問題ふくむ)と「いじめ」、90年代以降広がる暴力的な状況(「学級崩壊」「キレル子ども」「少年事件」)は、どのような学校の病理として整理されるべきなのか。

 
③ 【教育政策】90年代は、生徒数の急減を背景とした私学のサバイバル競争、公立の統廃合再編と高等教育の拡充による子どもの包摂(と排除)がすすめられた。同時に「新学力観」にもとづく制度の多様化再編は、ホームルームを基盤とした集団の解体と「自己責任」の内面化を強いてきたのではないか。

 
④ 【若者論】2000年代の急激な非正規雇用の拡大のもとで、「若者バッシング」、「自己責任論」が蔓延している。また不気味な存在としての「子ども・若者」を印象づけ、「心の教育」へ傾斜する動きも強められてきている。これに対し「年越し派遣村」に見られるような「反貧困」の運動が始まっているが、集団性を奪われてきた子ども・若者の、集団と自己の奪還と再生に、学校ができることは何か。

 (2)(1)のような問題認識にたって、現場からの学校づくりを考えたい。
①「高校生の貧困」に対する認識を、高校教師の間で共有していく。
湯浅誠は、典型的な貧困を「五重(ないし六重)の排除」によって、「溜め」=人ががんばれる条件(個人的にも社会的にも)が奪われている状態と捉えている。それは単に経済的貧困だけを指すものではなく、「自由に選び取る能力」を奪われている状態を指す。だとすると貧困問題は、「経済的困難な家庭」の生徒が集中する学校の問題だけではないだろう。このような視点から、私たちは、目の前の生徒の生活・言動・意識を捉え直す必要がある。

 
 ②この10年、構造改革政治の下で中等教育制度は大きく改造された。これは文科省主導の流れだが、一方で、2001年小泉「構造改革特区」に象徴される文科省の枠を超えた実験的学校が生まれる。これらの「上からの教育改革」10年の冷静な検証が必要である。

(つづく。左記「2009大阪大会」のカテゴリーで、大会情報を一括で見ることができます)         

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