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2009年4月 7日 (火)

【立ち読み・「高校生活指導」180号⑥】 進学校における2つの「貧困」

 4月より教育紙面が新しくなった朝日新聞に、 教育面編集のエディターとなった氏岡真弓さん(昨年、大阪高生研の学習会でお話を伺いました)が、経済的理由で進学をあきらめざるを得なくなった高校生の話を書いておられます(4月5日付け)。

  いろいろとていねいに取材されたうちの1つが、「高校生活指導」180号所収の北国太郎さんの報告。わざわざ版元まで本号を買い求めに行かれ、その後、直接執筆者にインタビューされたと聞きます。

  ●●●

  進学校における2つの「貧困」

         普通高校 教諭  北国 太郎

<前略>

現在の私のクラスで成績が最も良い男子生徒は十一月に地元の薬科大学への進学を急きょ希望してきた。家庭の経済状況の急変により、県外の国公立大学への進学が事実上できなくなったからである。薬科大学は授業料が高いが、この大学は経済状況が苦しい家庭には授業料半分免除のシステムを採用している。推薦制度を利用してこの薬科大学に進学することを決めた。本来は県外の大学への進学を目指し、勉学に励んできたが、大学進学そのものが危ぶまれたなかで、母親から将来の職業として安定した収入を得られると思われる薬学部への進学を認めてもらった。

  この生徒はセンター試験を受験し、高得点をあげた。二者面談の結果、後期で二次試験のない国立大学に願書を提出することに決めた。本来は薬学部ではなく、別な学科を希望していたが、家庭の経済状況を考えての進路変更であり、ささやかな抵抗であった。これまで三年間学んできた「あかし」として、県外の国立大学へ出願することにした。もちろん、合格してもそこには進学はしない。能力がありながら、学びたい大学に行けない生徒を前にして担任として何もできないことがとても悔しい。六年前の卒業生の中にも、関東の国立大学を受験する学力を持ちながら、三者面談のときに悲しい顔をして、「地元の国立大学を受験することに決めました。」と話した生徒のことを思い出した。

 

                             <以下略>

大阪編集の『高校生活指導』180号。書店にない場合は青木書店に問い合わせるか、大阪高生研(左記)にメールを。

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