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2009年12月の投稿

2009年12月31日 (木)

同窓会2題

 サトウです。


「先生、年末でスマンけど、あけとってな」
 今年の夏、大会前にかかってきた電話は、8年前に卒業していったSくん(前任校で担任をした。現在東京在住)からのものでした。
「K高借りて同窓会をしたい。久しぶりに学校に集まりたいねん」
「う~ん。オレがまだK高にいたら借りられると思うけど、4年前に転勤したからなあ」
 そのとき、正直「ややこしいなあ」と思ったのを覚えています。

 その後彼ら同窓会幹事団は、いつの間にかK高現管理職の先生と交渉し、暮れも押し詰まった12月27日の夕方、K高視聴覚室を舞台に学年同窓会を実現させました。
 ぼくも含め、担任6人中5人が出席し、同窓生も70人あまりが参加。
 いくつものつながりたどってメール駆使して参加確認を取ったようです。
 途中で学校をやめた同級生たちにも連絡を送り、何人かの参加を得ていました。
 わいわいと準備に励むようすは文化祭の乗り。久しぶりの視聴覚室ライブもありました。

 もう1つ。
 別の学年の卒業生~今は沖縄に住んでる~は、こんな素敵なことやってくれてます。

 当日の動画 http://www.news24.jp/articles/2009/11/24/07148404.html  ぜひみてやってください。

 彼女発起のイベントを応援しようと、大阪からツアー組んで沖縄まで行った卒業生たちも。
 こちらも期せずして突発同窓会だ。
 彼女らのおかげで、沖縄・珊瑚舎の星野校長やジャガー横田さんにも会えました。
 3年間の期間限定のおつきあいでなく、卒業後の成長に直(じか)に触れられることも、この仕事の大きな魅力だなあ、と同窓会のたびに実感してます。

 2009年も暮れようとしています。
 今年は一大イベント・大阪大会をはじめ、いろんな方にお世話になり、楽しく充実した日々を送ることができました。
 ありがとうございます。
 さて、2010年はどっちへ向かうか。
 明るい年となりますよう、引き続きよろしくお願いいたします。

●お知らせ
1月10日(日)~11日(祝)は2010大阪高生研総会。右欄参照。だれでも参加できます。左記へメールください。

2009年12月30日 (水)

さあ、大阪高生研総会(1月10~11日) ② 全体会は山野則子さん(大阪府大)②

 大阪総会のゲスト・山野則子さんは、最近、「スクールソーシャルワーカー(略称SSW)」関係の研修であちこちから引っ張りだこ。総会当日も名古屋からトンボ帰りでの講演です。


「スクールソーシャルワーカーって何? スクールカウンセラーとどう違うの?」

 多くの人がいだくこの疑問、日本スクールソーシャルワーク協会のHPでは、以下のように説明しています。

 「スクールカウンセラーとの違いは?
 カウンセラーは、カウンセリングという方法によって問題解決を図ります。これに対してソーシャルワーカーは、より多様な方法をとります。

 いわゆる心理カウンセリングでは、問題は個人の内面=心理にあると考え、心理的な葛藤を治療行為によって解きほぐそうとするわけですが、ソーシャルワークでは問題は、個人と環境の不適合と考えます。そこで問題解決に際しては、個人と環境の双方を視野に入れ、状況に応じて個人をエンパワーしたり、環境の改善に力点を置いたりします。

 個人と環境の両者に働きかけるわけですから、それらの間にあって関係調整や仲介・連携・代弁=権利擁護などの機能が重要となってきます。また、個人のニーズに応える資源がない場合は、資源を創り出すという考え方もします。もちろん、カウンセリングもソーシャルワーカーにとっては、軽視することのできない機能のひとつです。

 このように活動の幅が広いのは、問題のとらえ方によるわけですが、そのとらえ方をソーシャルワークではエコロジカルな視点といいます」

  【参考】日本スクールソーシャルワーク協会HP http://www.sswaj.org/w_ssw.html

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2009年12月29日 (火)

おまかせHR研究会in奈良教育大出張講座①

   年末恒例、今年もクリスマスの、学生さんたちがもっとも嫌がるこの時期に、おまかせHR研究会の出張講座(集中講義)、「特別活動の研究・高校編」が行われました。

   まずは、今年初体験、「奈良まで行くのに迷って迷って、王寺・高田まわりで3時間かけてたどりついた」という岡田さん(教員3年目)のルポです。

         ●●●

  初めて行った奈良教育大。あんなに遠いとは思いませんでした。まさに“小旅行”。「お菓子を持って電車に乗れば良かった…」などと少し後悔しながら向かいました。そんな中、いざ到着してみると、熱い気持ちを持っていそうな予感がする学生さん達との出会いが私を待ち受けていました。

「教育大の学生さんに、私みたいな未熟者が伝えられることって何だろう?」 
  そんな気持ちを抱えながら、午後の講義の最初の司会から各クラスの授業まで一気に流れ込みました。私が担当させていただいたクラスは、最初なんとも言えぬ倦怠感に包まれたクラスでした。言われたことは素直に取り組むけれど、積極的にグイグイこちらに迫ってくる勢いはない。最終的には大盛り上がりで授業時間を少し延長したので、スロースターターの学生さんが多かったのだろうと思いますが、私自身にはクラス開きと同じで「でだし」という課題が残ったなぁと感じています。

  
 事例検討は担任をされた中村先生と相談して、全班統一で「クラス開き」にしました。「どんな風にすれば、クラス開きに失敗してしまった先生は挽回できるか?」の取り組み、各班に発表してもらいました。「クラス開き」と言うと、私自身まだ「今年はこれでいこう!」という確立したものもなく、つい“勢い”に頼ってしまっているのですが、全ての班から共通して出された「個から集団へ」という着眼点をブレないようにすれば、ゲームであってもアンケートであってもうまく入り込んでいけるのではないかという考えに至りました。

  
 春の阪大での集中講義の際にも感じましたが、理想論などではなく、本当に学生さん達から出た意見や出されたアイデア等を日々の実践に一つでも多く取り入れられたら、私が直面している生徒にもっと充実した学校生活を提供できるのではないかと思います。「習うより慣れろ」ではないですが、「教えるより学べ」だなと感じた一日でした。

                                 (岡田。つづきます)

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1月10日(日)~11日(祝)は2009大阪高生研総会。右欄参照。だれでも参加できます。左記へメールください。

2009年12月28日 (月)

さあ、大阪高生研総会(1月10~11日) ① 全体会は山野規子さん(大阪府大) ①

 みなさん、年末のお忙しい中、いかがお過ごしでしょうか。大阪高生研の首藤です。

 
 今日は仕事納め。いよいよお正月休みがはじまります。明るい良い年になるといいですね。さて、年明け早々、1月10日(日)11日(月休)の2日間にわたって大阪高生研総会が開催されます。もう手帳にはチェックが入ってますか?

 
 今回総会の学習会の講師は大阪府立大学の山野則子さん。「子ども家庭福祉(児童福祉)」を専攻されています。大阪大会でもお世話になった大阪大学の小野田正利さん主宰の「イチャモン研究会」(正式には「学校保護者関係研究会」)にかかわっておられ、ミネルヴァ書房から出版の『イチャモン研究会~学校と保護者のいい関係づくりへ~』に「学校と福祉をつなげるスクールソーシャルワーカー」という一文を載せられています。先日、12月23日の朝日新聞で、お馴染みの中塚記者が山野則子さんがとりあげられておられます。

 
 今回の学習会は、「教育と福祉をつなぐ」をテーマとして山野さんをゲストに迎えます。(つづく)

 
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2009年12月27日 (日)

【立ち読み】早蕨12月号②  廣木克行氏にきく 「生きづらさ」をかかえる若者と発達の課題②

ヘルプを求める権利を認めない社会


一昨日のNHKのニュースによると、2009年7月までの自殺者は19,000人。大変な勢いで増えているわけですけれども、この自殺の急増と同時に子どもの自殺も増えている。
私はこれらの問題を、不登校の問題を研究してきた立場からこう思います。


不登校の子どもたちは死ぬほどに苦しんだけれど死ななかった。なぜなら彼らは助けを求めることができたからです。死を選ばざるを得なかったほど苦しかった彼らですが、助けを求めることができた。私はこれをヘルプを求める権利と呼んでいますが、不登校の子どもたちはどんな苦しみをどれほどの苦しみを味わったか知れないけれど、助けを求めてくれた子どもたちと私は捉えていますから、その助けをさえ求めることができなった、そういう人たちの中に自殺を避けられなかったという問題があるのではないかと思います。


この問題を考えるときに大事なのは、ヘルプを求めることは人間の権利だという考え方が日本の社会と日本の学校の中できわめて希薄だということです。ヘルプを求めることを権利として子どもたちに教えるカリキュラムがないゆえに、多くの苦しみの中でヘルプを求めることなしに毎年何百人もの子どもたちが死なざるをえない。
                (以下略。記録・井沼淳一郎)

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2009年12月25日 (金)

【立ち読み】早蕨12月号①  廣木克行氏にきく 「生きづらさ」をかかえる若者と発達の課題①

 「生きづらさ」を抱える若者たち。子どもから大人へ(学校から仕事へ)、これまで描かれてきた発達と自立の図式そのものが崩壊しています。

  いま、若者はどのような「生きづらさ」を抱えているのか、思春期青年期の発達の現代的課題は何か、教育制度や社会の変革の課題は何か?長年にわたって不登校の子どもたちにかかわり、臨床教育学を研究してきた広木克行先生からお話を伺いました。

 
 お話の要旨を少しだけ、お伝えします。お話の全体は、近々、早蕨臨時増刊として作成予定です。ご期待ください。なお小見出しは井沼の責任でつけています。

    (井沼淳一郎。つづく)

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2009年12月23日 (水)

早蕨12月号、届きましたか?

今回の編集担当は、若手のTさん。クリスマス仕様の表紙が素敵。

9月の廣木克行氏、11月の北村年子氏、2回の「この人に聞く」の報告とともに、特集は「実は悩んでるんです」。“悩んでる”のは若手だけではない。ベテラン教師も日々問い返しながらやってる……バラエティいろいろのミニ報告が並びます。

 先号から始まった「中村貴彦のこんな大阪ワンデーウォーク」は、連載二回目にして早や「番外」と称し、1月の大阪総会会場である武庫川女子大周辺を探索です。

 28ページ仕立て、大量200部の袋詰め作業も、このあとの忘年会に釣られてやってきた?総勢10名を超すメンバーでやれば短時間で終了。

 その後、1月10~11日の大阪総会の打ち合わせをすませ、いよいよ忘年会。
Mさんがステキなお店を見つけてくれました!うーん、大阪高生研もついにおっさんテイストから脱却か???
ミナミは老舗のレストラン『 サンタ・アンジェロ』にてしっかりイタリアンしてきました。

2009年12月21日 (月)

【立ち読み】無言…MUGON…むむむごん……(下)

【32発目】「無言」で、お悩み相談(15分)

 

 B6かA5サイズなど小さめの紙(白紙でもラインが入っていてもよい)を人数分用意。時間が余ったなと思ったらすぐできる。途中でチャイムが鳴っても、続きはまた次にといつでも再開できるのがこのワークの使いよいところ。

 

ひとりに一枚ずつ配り、「上半分に、どんなことでもいいから悩んでいること、アドバイスがほしいことを書いてごらん」と匿名で記入させる。

 

筆跡が…という生徒には利き手でないほうで書いても良しとする。「どうやったら数学で100点とれますか?」や「今度成績下がったら、部活やめるように親に言われてるんですけど、成績は上がりそうにないし、部活はやめたくないし…親を説得するいい方法ないですか?」、「将来やりたいことが、お金儲けにつながらないんですけど、諦めた方がいいでしょうか?」といった「高校生らしい」お悩みから、「芸能人の○○と●●がつきあってるってホントなんでしょうか?」とか「どうしたら彼女ができるでしょうか?」「クラスでネタがウケない僕はお笑いのセンスがないの?」など真剣なのか冗談交じりかわからないものまでいろいろ書いている。もちろん書いている最中の“カンニング”は厳禁。

 

書けた頃を見計らって、二つか四つ折りにさせ、帽子でも箱でも袋でも教室にある容れ物に回収し、担任がシャッフル。その後、くじを引いてもらう要領で生徒に一枚ずづひいてもらい、「あなたの親友の悩みだと思ってアドバイスを書いてあげて。あなたの名前は書いても書かなくてもいいよ」と指示する。ただし、「どんな悩みが書いてあるかをバラしたらダメ。万一誰のかわかっても口に出したらダメ。誰にも相談せずに(要はお喋りせずに)真剣に書いてね」とする。このやりとりが匿名ながらも後で公表されることは予め告知しておく。

 

アドバイスが書けた頃、再び担任が回収し、前で一枚ずづ開いて読み上げる。自分の「お悩み」にどんな助言が返ってくるのか、生徒は静まり返って授業より?集中して聞いている。あまりにリアルで皆に公表するのが憚られると担任が瞬時に判断を迫られる場面もたまにあるが、そのときは手に持った紙を「う~む」と眺め、「放課後面談しよか」と後に回すもよし。時間が足りなくなったら、「続きはまた今度ね」と次のスキマ時間に回すも良し、生徒達の了解を得て、学級通信に掲載しても良し。

 

これは、組合の新任向け教研で体験したものを生徒にもどうかとアレンジしたもの。担任は「机間巡視」の間にいろいろと生徒の悩みを知ることもできるというオマケつき。

 

(おわり。『月刊HR』(学事出版)1月号発売中。おまかせHR研究会の連載「スキマ時間の小ネタ100連発」 今月の担当 岸田康子)

2009年12月19日 (土)

【立ち読み】無言…MUGON…むむむごん……(中)

【30発目】無言で、「誕生月順」(10分)

これまた、基本的には無言でやるグループワークである。 

7~8名の班を作り、まずは随意にタテに1列に並ぶ。

「はい、では誕生日順に並び変わってみましょう。先頭は11日生まれに近い人。一番後ろは1231日に近い人。早く並び変わったグループから、座る。

 

ただし、「お約束」が2つあります。

 

1つは、「声を出さない」。

 

もう1つは、「指文字(※指で1,2,3……などの例示)不可」。

 

さあ、しゃべっちゃダメよ、無言で無言で、よーいドンッ!」

 

声も指文字もダメだから、いきなり始まるジェスチャー大会。でも、雨なのか雪なのか、6月なのか12月なのかわからない。このころ、すばしっこいグループが拍手で数を伝えたり、机をたたいたり、教室は一気に騒然となる。そんななか、学生証を見せ合うグループなどが出てきて、高校生たちの柔軟さに驚かされる。

 

【31発目】「無言」で、拍手(10分)

グループで輪になって座り、班長を決める。ちなみに私は「班長」などと言わずに「ボス」と呼んでいる。普段の授業班でも「ボス、頼むで」と遊びゴコロ満点に班長を立て、「ボスの言う通りにやるんやで」とリーダー性をフォローする。響きが違うだけで雰囲気も変わる。

 

輪になって座っている状態で、まずは「時計回り」にパンと両手で一回拍手をするという行為を、ボスをスタートに隣の人に送っていく。一周すれば、また同じく「時計回り」でもいいし、ボスの気の向くまま「反時計回り」も良し。拍手のスピードもボス次第。

 

それがスムーズに流れるようになったら、こちらから「ランダム!」と指示を出す。今度は班内の誰に拍手を送ってもよしとする。ただし、「受け取る側」に「渡された」ことがはっきりわかるように、「渡す側」は相手の目を見て心をこめて拍手を「渡す」。「受ける側」は、拍手を“相手の大事な気持ち”だと思ってしっかり受け取るよう、注意を促す。「気持ちをこめて」「落としたらあかんで」と指示しながら、教室では「パン」「パン」「パパン」という音だけが響く。

 

単純なようで意外にムキになる高校生。目に見えないものゆえ見落とさないよう、各人の手の行方を班員全員が見守る。自分宛てかもしれないと相手の目や表情をまじまじ見る。「拍手=気持ち」のやりとり、始まり始まり。

 

ただ、無言でやり過ぎると疲れるので、流行の言葉を拍手にのせるのもよい。ちなみに「崖の上のポニョ」が流行なら、拍手と同時に「ポニョ」と声を出させる。響きが面白い擬態語・擬音語で場が和む。

 

(『月刊HR』(学事出版)1月号発売中。おまかせHR研究会の連載「スキマ時間の小ネタ100連発」 今月の担当 岸田康子)

2009年12月17日 (木)

【立ち読み】無言…MUGON…むむむごん……(上)

 ウチのクラスの生徒たち、時間があまるとすぐ「センセー、レクしよー」と言ってくる。「レクって?」と返すとたいていが「何でもバスケット」。

 

高校生の経験と発想で、「時間も場所も限定されていて、道具もない…」となると「何でもバスケット」が手っ取り早い。しかし、私はここで妥協したくないというか、これが余り好きではないんだなー。

 

こちらが生徒同士の人間関係を把握していて上手に「誘導」しないと、生徒にとっては盛りあげたいゆえの冗談でも見逃せない発言があったりで、「レク」なのに楽しめない生徒が出かねない。しかも、下の階のクラスに「お騒がせしてすみません」ということも十分あり得る。

 

ここは逆に、教室を「静寂」な空間として自分の心・相手の心に向き合うチャンスとしてみてはどうだろう。

 

【29発目】無言で、「心理テスト」(20分)

エンマ帳に、「心理テスト」を2~3つ、それぞれ封筒に入れたものを常備しておく。何かのついでにたまたま見つけたものをコピーして持っているだけなのだが、教員同士でも「当たってる~!」と評判だったものもあり、意外に使える。

 

時間が余りそうになったら、

私「テストするで~!抜き打ちテストや~!」

生徒「えー!!そんなんなしや、聞いてへん!」

私「だから、“抜き打ち”なんや」

 

と、一瞬生徒をドキッとさせつつ、真剣な面持ちで、「みんなには、今、自分と向き合ってほしいと思ってる」。封筒を厳かに取り出し、授業やHR内容といかにも関連付けて意義を語り、生徒を「心理テスト」の世界へ誘う…といっても、すでに勘のいい生徒は「なんや、心理テストやん」となり、他の生徒も「普通の小テストじゃないのか」と再び騒然。

 

彼ら、「心理ゲーム」「心理テスト」に興味津々なので、やること自体にそんなに苦労はないが、面白くなるには、静かにやれるよう、“演出”が必要。

 

まずは目をつぶってもらう。こどもだましみたいだと拗ねる高校生をなだめすかして、目をつぶる。

 

そして、「心理テスト」の問題を読み上げる。「絵本の読み聞かせ」のようにちょっとばかり声色を演技。生徒に、「心に浮かんだものは何ですか? でも、決して口に出してはいけませんよ」と釘をさす。

 

生徒は自分の心に浮かんだものが一体何だったのかと解説を知りたがるし、クラスメートの答えも知りたくてしょうがない。やがて解説をするが、ここでも「自分の心に浮かんだ答えを口に出してはいけません」とする。「えー」「うそー」「私が!?」などの声は漏れ聞こえるが、このジレンマで、普通の「心理テスト」が「自分の心に向き合う」静寂の時間となる。チャイムが鳴ったあとは、秘密をバラすもよし、後はご自由に、とする。

 

ちなみに、今までで最も評判のよかったものは、室井滋『心ひだひだ』の「あとがき」にあったもの。

 

(『月刊HR』(学事出版)1月号発売中。おまかせHR研究会の連載「スキマ時間の小ネタ100連発」 今月の担当 岸田康子)

2009年12月15日 (火)

待望の新春企画!! 10大阪高生研総会は武庫川女子大で。

 こんにちは、首藤です。

  大阪高生研総会の詳細が固まりました。ぜひ手帳にチェックを入れてください。

★★★2010年 大阪高生研総会のお誘い★★★

とき:2010年1月10日(日)am~11日(月・休)am

場所:武庫川女子大学  MM501号教室 (兵庫県西宮市 阪神鳴尾駅下車徒歩7分)

学習会・講演:「教育と福祉をつなぐ」(仮題) 山野則子さん(大阪府立大学)

ワークショップ:「教師がふだんの実践で生かせる落語実習」 桂 蝶六さん

1/10(日) 10:00-12:30 大阪高生研総会

14:00-15:30 学習会・講演 16:00-18:00   ワークショップ   18:30- 大交流会   宿泊

1/11(月休) 9:00-12:00 教育実践分析  

宿泊(予定) 甲子園 旅館水明荘 兵庫県西宮市小松南町1-14 0798-47-2500

■高生研第47回全国大会大阪大会(7/31~8/3開催)は300名を超える参加者を得て、大阪高生研のこれからの活動に大きな弾みをつけるものとなりました。これから「貧困と高校教育」「本当に必要な学びとは何か」などの研究テーマにとりくみつつ、「遊び心」満載の活動をこれからもくりひろげたいと思います。

 そこで2009年をふりかえり、未来を明るく展望できるような大阪総会をみなさんとご一緒に創りたいと思います。

 記念学習会の講師は、山野則子さん。貧困社会の中で教育と福祉をどうつないでいくのかをテーマに学びます。

 また、ワークショップは夏の大会「交流会」で大好評をえた桂蝶六師匠の再登場です。再演リクエストに応えての企画です。

 教育実践分析には若手、山崎さくらさんとFさんが登場。HRづくりと授業について報告します。充実度120%で大満足間違いなしの大阪高生研総会にぜひご参加ください。(どなたでも参加できます。どうぞお越しください)

 
■参加費・宿泊費は調整中です。 決まり次第、ブログにもアップします。

  お問い合わせは 左記「メール送信」よりメールください。

             事務局長 首藤広道 

2009年12月13日 (日)

北村さんをめぐる2日間(続々)

(前回記事の続きです)

 お話を終えて控室で休んでおられた北村さんのところに、一人の女の子が訪ねてきました。中2の生徒でした。

 何だろうと思って部屋に入れると、小学校の頃から北村さんの本を読んでいたこと、自分自身のいじめのことなどを、泣きながら話してくれました。今もなお、仲間外れなどのつらい現実があるそうです。北村さんは、ご自身も涙ぐみながら、「えらいね、よく来てくれたね、よく話してくれたね。あなたは何も悪くないよ、素敵な子だよ、いい友達が出来てよかったね」と優しく話しかけてくれました。

 
 僕は、その子の辛さを今まで気付けなかった僕たちが情けなく、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。それと同時に、よくぞ勇気を持って北村さんに会いに来てくれたと、その子に感謝したい気持ちでした。その子が、いじめに耐えかねて自ら死を選ぶ前に、あるいはいじめの加害者を傷つけてしまう前に、よくぞ来てくれたと。間に合った、良かった。そんな気持ちで心が震えました。僕は、20数年間の教師生活の中で、一番いい仕事をした気がしました。

 人と人がつながる、そのなかだちになることは、教師冥利に尽きるものです。そして、北村さんは、このために、あなたに会うために、本校に来てくれたんだよと、その生徒に伝えたいと思っています。勇気を持ってこの生徒が北村さんに会いに来てくれたことは、そして北村さんとお話が出来た十数分の時間は、それからまた、北村さんがサインして彼女に贈った本は、きっとこれからも長くその生徒を支え、人生を照らす心の灯りとなることでしょう。

 (牧口誠司。終わりです)

2009年12月11日 (金)

北村さんをめぐる2日間(下)

(前回記事からのつづきです)

 翌28日(土)、勤務先の生徒対象に、北村さんの講演会を行うことができました。思ったとおり、優しく、深く、ゆったりと包み込むように話してくださる話しぶりに、生徒たちも耳を傾けています。

 いじめは被害者だけでなく、加害者も傍観者も蝕むものだということ、「ホームレス」とは何かということ、かわいそうな誰かを憐れむためにではなく、自分自身のためにいじめやホームレス問題に取り組んでほしいことなど、重いテーマではあるけれど、心に染み入る素晴らしいお話でした。生徒だけでなく、聞きにこられた保護者の方々も深く感銘を受けられ、中には涙を流しながら聞いていらっしゃる方もおられました。
 

 講演の途中で、この日どこよりも早いお披露目となる、ホームレス問題を考える教材DVDの完成版が上映されました。

 釜が崎で野宿をしながら一日中段ボール集めをして歩きまわる男性がいました。Sさんというこの方は、インタビューに応えて、「襲撃はしょっちゅうある。エアガンで撃たれたり、傘で突かれたり。けれど襲うやつもいろいろあるんやろう。その連中を恨んだりはしない」というのです。

 DVDはさらに、全国でここだけという、釜が崎の「子ども夜回り」にもスポットを当てています。大人には心を開かないホームレスの人たちも、子どもが一生懸命声を掛けて、おにぎりや毛布を配ってくれるのには素直に感謝の言葉を返しています。そして「夜回り」のメンバーの一人である中学生の女の子が、「襲撃する人のことは、分かってしまってはいけないのかもしれないけれど、分かる気がする」と言っていました。お話だけではどうしてもイメージできない釜が崎の様子やホームレスの人々のことが、映像を通してダイレクトに伝わってくる内容でした。

(牧口誠司。つづきます)

2009年12月 9日 (水)

北村さんをめぐる2日間(中)

(前記事の続きです)

 

 殺人となるとニュースになるが、それ以外でもホームレスの人たちへの襲撃は日常茶飯事で、大人も、子どもも、酔った勢いやストレスのはけ口として傘で突いたり、エアガンで狙い撃ちにしたり、あるいは火をつけたりするそうです。

 北村さんは、子どもたちも、ホームレスの人たちも、もうこれ以上傷ついてほしくない、鹿川君が「僕のような人をもう出さないでほしい」と書いた最後の遺書のことばを、ご自身の願いとしてジャーナリストの道を歩んできたことを語ってくださいました。ホームレスとは、人ではなく、状態である。だから安心して安らげる居場所のない人は、ホームレスの状態にあると言える。被災地で余震におびえる人も、戦場と化した街で爆撃に耐える人も、安心できる「ホーム」がない状態である。そして「ホームレス」の人々を襲ったり、いじめの加害者だったりする子どもも、いろんなストレスを抱えていたり、教師や保護者から押さえつけられていたりするのであれば、その子も「ホームレス」の状態にあるのだと言えるのだそうです。

 

 そうした暴力の連鎖を断ち切ることができないかと考え、昨年、「ホームレス問題を考える授業作り全国ネット」を立ち上げ、MLを作ったり、各地でセミナーを開いたりして啓蒙活動を図ると共に、人と人のつながりを広げていき、このたび「教材DVD」が完成したということで大阪に来てくださいました。

 2時間ちょっとの時間のうち、1時間半以上熱く語っていただき、残りを参加者からの意見を求め、会はあっという間に終了時間を迎えてしまいました。北村さんは翌日も講演を控えていましたが、宿を京橋に取られたということで、懇親会にも参加していただきました。北村さんは沖縄に息子さんがおられるので、Oさんご夫妻とも親しくお話しされ、アルコールが入った勢いもあって(もっとも、北村さんは飲んでいませんでしたが)その懇親会の席でも熱いトークが繰り広げられたのでした。

 (牧口誠司。つづきます)

2009年12月 7日 (月)

北村さんをめぐる2日間 (上)

 終わって数日経つのに、まだ何かふわふわと夢の中にいるような不思議な感覚です。11月27日(金)、前から念願だったジャーナリストの北村年子さんをお招きしての「この人に聞く」を、天満橋の「エルおおさか」にて実現することができました。参加者は大阪高生研のおなじみの皆さんに加え、何と沖縄から参加してくださったOさんご夫妻と、同僚のYさん、それと新聞記者・Kさんの計15名、こじんまりとした集まりになりました。
 人数が少ないこともあってまずは参加者全員に自己紹介をしていただき、それから北村さんにバトンタッチしました。
 ジャーナリストとしての原点が86年の東京・中野の富士見中学校の鹿川裕史君のいじめ自殺事件であったこと。
 
 90年の神戸・高塚高校での校門圧死事件の際、校長が全国生徒を前にして謝罪するどころか、「皆さんがあと10分早く登校してくれればこんなことは起きなかった」と発言したことに対し、生徒も、教員も、誰一人として抗議や怒りの声を上げなかったことに絶望して、しばらくは引きこもりのような状態になったこと。
 そんな時に大阪の釜が崎にある「子どもの家」に呼ばれ、そこで人と人とがしっかりとした絆のもとで向かいあっている様子を見、再び活動する力を得たこと。そんなご自身の生き方についてお話ししていただき、そこから「ホームレス問題」について話が続いていきました。
                       (牧口誠司。つづきます)

2009年12月 3日 (木)

東へ西へ

今週末は東京で高生研の全国委員会が行われます。
夏の全国大会の総括も行われるということで、大阪からは大会実行委員長、事務局長、会計担当の3名が上京。

東京に持っていく大会総括集は60ページを超す大作とか。
「誰が読むねん・・・」と、編集担当者・S氏からは自虐感いっぱいのメールが送られてきましたが、あの「暑く熱い夏」がライブ感覚でよみがえる、なかなかのものになったようです。

お楽しみに。

同日、別便の「おまかせHR研究会・別働隊」は、長崎県・島原の高教組からオファーいただいてのワークショップ。
「長崎の先生たちとしっかり学んできます!」
 と言うものの、西日本地区のJR全線乗れる「JRパス」買い込んで、

「やっぱ九州新幹線ははずせんな」
「前日の泊まりは鹿児島か」
「霧島の東側にすごい温泉がある」
            ……。

 ちゃんとお仕事してきてや!

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