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2010年1月23日 (土)

【立ち読み】早蕨12月号⑦ 実は悩んでるんです~授業編~②

(第2弾は若手のHさん(社会科担当)です)

 授業に行く度に「先生、何かおもしろい話してや」と言われます。ここで生徒が言うおもしろい話とは「項羽と劉邦」や、「コロンブスの卵」というような歴史上の興味深くておもしろい話ではありません。ただ笑える雑談です。

 僕はたまに授業の最初のつかみとして雑談をします。生徒はそれに味をしめて要求してくるのです。

 「そんな話はありません。さ、授業いきますよ。教科書の128ページを開いてください。」

 という風にバッサリ切って授業を進めればいいのですが、

 「昨日さぁ、男友達の結婚式に行ってんけどな。そこで新郎である俺の友達が新婦にピアノを演奏しながら曲を歌ってプレゼントしたんよ。けっこう感動的やってんけどな。
ただ、歌詞聴いてるとな・・・どう考えてもな・・・それ、別れの歌やねん。明らかに結婚式で歌う曲ちゃうからな。だって、サビの歌詞、“去っていく君の背に冷たい陽が差すよ”やで?他に歌う曲あったやろ~。あの曲チョイスは奇跡やわ。俺、思わず「奇跡や・・・」って言ったもん。二人にとっては思い出の曲なんやろうけど、他の客ザワザワしてたわ~」

 と生徒の要望に応えて一通り笑いをとる僕。生徒は楽しそうに雑談を聞いています。

 ところが
「さ、じゃあ授業いきまーす。今日は産業革命についてやるで~」と授業に入ると、

 
しーーーん!!

 生徒は喪に服したかのように大人しくなってしまいます。
雑談を聞いている時よりも明らかに生徒の目の輝きが薄れています。中には死んだ魚の目のようになっている子もいます。

 僕の雑談を聞いてる時、生徒たちは『次どうなるんやろう?続きを早く聞きたい!』と楽しみながら聞いているように思います。
 ところが、僕の普通の授業は彼らにとっては『あー早く終わらんかなぁ』と思いながら過ごす苦痛の時間に過ぎないのでしょう。この落差に僕は悩んでいます。生徒が僕に求めているのは授業ではなく雑談なのです。 (下略)

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