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2010年5月17日 (月)

【立ち読み】早蕨4月号⑦ 「こんな大阪ワンデーウォーク」

(ワンデーウォーク、今回は「以外と穴場」、堺です)

まずは伝統産業や旧家が残るまちなみから。最寄り駅は南海本線七道駅か阪堺電軌(チンチン電車)高須神社電停。北半町から北旅籠町、桜之町、綾之町へと静かな通りに町家が点在する。最近は散歩道「てくてくろーど」の案内板が整備され迷わなくなった。

 
 「鉄砲鍛冶屋敷」は江戸後期築の鉄砲生産工場。堺は戦国期、日本一の鉄砲生産地だった。この地の鍛冶技術は、古墳造営の副葬品や工事用の金属器の生産にルーツがあるといわれるが、平安時代に始まり現代にもつながるその技術は16世紀末に確かなものになる。ポルトガルから伝わったたばこの葉を栽培した際、葉を刻む包丁が必要になり堺ではじめて生産したところ輸入品より品貭が高かったので幕府で取り扱われるようになった。

 
 紀州街道に面する「水野鍛錬所」は1872年創業。1934年から20年に及ぶ法隆寺の大修理の際、国宝五重塔の九輪にある四方魔除け鎌を鍛造奉納した。それと同じ鎌や法隆寺を解体したときの古釘を鍛え直したものなど、店内で実際に持たせてくれる。店舗臭では伝統の白装束に身を包んだ職人が、真っ赤に焼けた鋼(はがね)鋼(はがね)を鍛え上げている。

 
 このような刃物製作所には堺に数多く、卸・鍛造・刀付・鋏など含め堺刃物商工業協同組合に属するのは約100社、堺のまち全体の総合商社だ。「堺HAMONOミュージアム」(電停「妙国寺前」最寄り)でも来街者に製造工程やさまざまな刃物を紹介している。

 
 「鉄砲鍛冶屋敷」近くの堺線香「薫(くん)薫(くん)主堂(しゅどう)主堂(しゅどう)」は二階に虫(むし)虫(むし)籠(こ)籠(こ)窓(まど)窓(まど)を配した江戸末期の木造家屋で1887年創業。三代目店主は「堺市ものづくりマイスター」に選ばれた名手。沈香・白壇などの高級な香が気軽に試せるセットが好評で、天然香木を使ったオリジナルの匂い袋は手作りちりめんの美しさとあわせて洒落た土産に。
 線香の製法が朝鮮半島から伝わった16世紀、堺は原料の香木が集まりやすい国際貿易の拠点として線香の需要が伸び発展した。今も線香専門店があちこちに残る。

 
 電停「綾之町」近くの「山口家住宅」も見逃せない。堺が大坂夏の陣で焼け野原になった直後に建てられた町家は全国でも稀少。当然国の重要文化財で公開もしている。

                      (後略。中村貴彦)

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