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2010年5月 8日 (土)

【立ち読み】「早蕨」4月号⑤ わが身を切る思いで、城塚実践を読む(下)

(藤田氏の指摘は3点。その3つめ)

 最後は「音を立てて崩れ」たのは10組の何であったのか、という問題だ。1学期にはその品行方正ぶりから、各教科担当者をして「エキスパートコース以上」と言わしめていた10組。しかし、「バラバラだった10組が一つになって商大堺の歴史を塗り替えた」と自認する文化祭後に、いじりや暴力事件が起こり、学習への意欲も失っていったという。


実践者はこの一連の流れを否定的にとらえているが、一面的に過ぎるのではないだろうか。これは「言葉でなく暴力がもの言う」状態としてだけでなく、「特進アドバンス」として求められていた「仮面」を、「安心できる居場所」を得たことで、ようやく脱ぎ去ることができた状態と見ることもできるのではないか。集団の関係がほぐれてきたことで、顕在化してきた生徒間の矛盾や対立。これをクラス全体の問題点として焦点化しようとは試みているが、熱い論争(感情的な言い争いも含めて)を経て集団としての合意形成をはかることに怖じ気づき、「暴力は良くない」式の「説諭」でまとめてしまったことが悔やまれる。


 以上、かなり厳しい要求も含め、意見を述べさせてもらった。これらは全て、自分自身の実践課題であり、意味ある学びの構築とあわせて、私たちの職場の大きなテーマでもある。しかし、それを彼を中心とした若い実践者達と手を携えあって創造していけることにあらためて無上の喜びを感じている。


 むろん、「城塚賞争奪かき氷大会」など、遊び心あふれるクラス独自の取り組みで、連帯感や仲間を育んでいることなど、よくぞ初担任でここまで大胆に…と感嘆する点もたくさんある。2年目、彼は一年目とは比較にならないほど多くの困難が予想されるクラスの担任になる。そこで、どんな実践を重ね生徒達と成長しあっていくのか、注目したい。


                                                  (藤田隆介)

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