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2010年5月 7日 (金)

「史上最強の遠足」コンペに、18本の遠足企画書!(下)

遠足コンペ、今日は1位になった「大自然で粉モン~オリジナル焼きそばづくり!」の紹介です。
新聞にはなぜか「温泉施設でBBQ」と報道されてしまったのですが、企画書をよく読むとBBQよりも「オリジナル焼きそばづくり」に力点があるようです。
企画を考えたKさんのねらいが目をひきます。


1.クラスメンバーの繋がりを再確認する。
2.「人に伝える」方法を学ぶ。
3.自分の意見・考えをはっきり述べる。

このねらいは、1,2,3の順より、3,2,1の順で読む方がねらいが読めます。

自分の考えをはっきり述べる、でよしではなく、それが誰に向かってどう伝えるかの方法(スキル)を学ぼうというのです。そしてクラスのみんなが「人に伝える」方法を学びあう中で、クラスメンバーのつながりを「再確認」というか、再定義していこう、というわけです。
 
Kさんがそのようにねらいを定めた背景には、クラスの現状に対する鋭い感覚があると思います。
Kさんのクラスは「2年生から3年生へは持ち上がりのため、クラス替えはない。退学者・留年者もおらず、」「行事ごとはまとまって行う」という、いわば平穏なクラスです。でもKさんはその平穏さの裏に気になることとして「2年生後半からクラスメンバーがグループ化」し、「クラスメンバーを一方向から見た意見が目立つ」ことを感じ取っています。
些細なことのように見えますが、みなさんは、2年生の時にあれだけやれた生徒たちだから、最上級生となった今年は、全校を動かすような大きな取り組みを…と期待したけれど、思うように生徒が動かなかった(「2年のクラスがよかった」などという声とともに)、という経験はありませんか。高校3年生は、進路のプレッシャーもあって「若年寄」化しがちな時期でもあります。今まで育ててきた(はずの)友情が、急に青臭く、色あせて見えてしまうとき、それは彼らが高校最後のアイデンティティの危機に直面し、今一度その克服を通じて、社会に出る自分を確立していく時期に来ているのだ思います。
Kさんの良さは、そんな彼らにたいして「人を一方的に決めつけてはいけない」とか「違いを認め合いなさい」とお説教を垂れるのではなくて、逆に自分をもっと主張せよ、理解してもらえるように努力せよ、という方向から、彼らのアイデンティティの危機を超えさせようとしていることです。それが、「オリジナル」にこだわった焼きそばと「班ごとのプレゼン」と「みんなで試食(評価)」という遊びごころあふれた提案なのだと思います。
でも、そうすると「焼きそば」というお題がいまいちかな。ソースで味付けするとみんな同じになっちゃう。オリジナルがもっと出るようなお題、たとえばスパゲッティとかカレー対決の方がオリジナリティが主張しやすかったかもね。閑話休題

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