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2010年9月15日 (水)

日本生活指導学会に行ってきました③

次に報告があったのは岐阜大学の南出さんの報告「地域若者サポートステーションの役割と課題」です。2006年にスタートした「サポステ」は、今年度には100カ所を超えると言います。厚労省によれば、「若者の職業的自立支援を行う」施設ですが、実際サポステを利用する若者には職業的自立の範疇に収まらない支援課題が重なっていると言います。南出さんは、ご自身があるサポステに1年間非常勤職員として立ちあげからかかわっってこられた経験から報告をされていました。長くなりますので、レジュメの要点だけ抜き出しますが、利用者の抱える困難を南出さんは、「過去の否定的な経験」「自己否定感の強さと欲求・感情疎外」「精神疾患・発達障害」「家庭状況」「意欲の貧困・空白期間」から述べておられます。

 そうした若者に対してこのサポステは、就職支援機関(ハリーワークやジョブカフェ)との連携、福祉・医療機関との連携をはかり、被支援者をそうした機関につないでいきます。また、体験活動の場を求めて、地域の企業や団体にも足を運び、連携をお願いしていると言います。特に私が、質問もしたのですが、高校中退に絡んで、「高等学校へのアウトリーチ事業が全国50カ所のサポステではじまっており、その目的は高校中退によって社会的なつながりが失われることを未然にふせぐことである」という報告でした。私からは、「私はどこにアクセスすればそのアウトリーチ事業につながることができますか?」と質問させていただきました(後日南出さんから丁寧な回答をいただきました)。

 そして、サポステが若者におこなう個別支援として、面談のありかた、併走的な支援の様子、経験の振り返りと意味づけ、そして、サポステの支援プログラムには、サポステが若者の居場所になるようなプログラムや、各種のスキル講座、社会体験や就労体験などの活動をしているとのことでした。

 この南出さんと高橋さんの報告から、同様の状況を抱えながら、がんばって何とか学校につながっている多くの生徒たちのことを考えました。そうした生徒たちが多い高校のありかたを考える上でとても参考になりました。「ふくろうの家」や「若者サポートステーション」の機能をもっと高校教育もとりいれていくべきではないのか、そういう思いを強くしました。

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