【立ち読み】相手に伝える&思いやり実感の小ネタ(中)
【67発目】一方向伝達(10分)
続いて、前任校で行われていた、リーダーの資質に気付くための研修から「一方向伝達」と「双方向伝達」。春に行われる体育祭リーダー向けの研修の一部分である。準備するものはA4用紙たくさん・鉛筆人数分・図を数種類。
5~6人で一つの班を作るが、そのメンバーは参加者が普段行動を共にしないグループになるよう、教員が事前に分けておく。班長も、体育祭の団長もしくは副団長を教員が指名する。
班長は、教員からお題の紙(図1)を受け取る。
(図1・省略)
この図は班のメンバーには見せない。班長の説明のみを頼りに、メンバーはそれぞれが図を完成させていく。他のメンバーの途中経過は覗き見せず、自分一人で班長の説明通りに完成させる。班長への質問はできないが、再度説明を求めることはできる。
いま手に取っている図を、口頭で説明することは非常に難しい。皆さんなら図1をどのように説明するだろうか?
① 用紙を縦に半分、横に半分折ってください。
② 紙を開いて、折り目のついた部分を鉛筆でなぞってください。
③ 右上の縦長長方形を薄く塗りつぶしてください。
④ 同様に、左下の縦長長方形も薄く塗りつぶしてください。
⑤ 用紙端の上下左右、塗りつぶした部分とそうでない部分の境界4点を頂点としたひし形を描いてください。
おそらく、⑤の説明で分からなくなるメンバーが出てくるだろう。班長はメンバーの描く図を見ながら説明できるので、状況を見て説明を変更しても良い。
班のメンバー全員が描き終えたら、せーの!と見せ合い、班長の持つ図と照らし合わせる。図1のようなシンプルなモノなら正確に伝わりやすい。もっと複雑な図を適当にアレンジして挑戦させると、メンバーそれぞれの芸術作品となり班長の説明は伝わりにくくなる。
(つづく。『月刊HR』(学事出版)12月号発売中。おまかせHR研究会の連載「スキマ時間の小ネタ100連発」今月の担当 豆井洋子)
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