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2010年12月の投稿

2010年12月31日 (金)

2011 大阪高生研総会は新春1月9日(日)③

「○○さん参加」「去年参加してくれた△△さんは?」

 年賀状書き、大そうじの合間に刻々と総会参加者情報が入ってきます。
 12月30日現在、「行くよ」と言ってくれてる方は37名。
 目標の40名を視野に入れ、「めざせ50名の大台」との声も。

 今年も「楽しみ学ぶ」をモットーに、いろんなことにチャレンジしてきました。
 来年もみなさま&私たちにとっていい年になりますよう。
 どうぞよろしくお願いします。

 1月9日の総会情報。講演は青砥 恭(あおと・やすし)さんです。
  

○講演 ドキュメント高校中退
―セーフティネットとしての学校を考えるー
                                        青砥 恭(あおと・やすし)さん
1948年生まれ。元埼玉県立高校教諭。明治大学・埼玉大学で講師をつとめる。
貧困世帯の子どもの教育支援をするNPO「彩の国子ども・若者支援ネットワーク代表 理事」 地域住民や若者たちとの協同を積極的にすすめるとともに、「子ども・若者と貧困」を幅広く研究している。ちくま新書『ドキュメント高校中退~いま、貧困が生まれる場所~』は大きな反響をよんだ。

2011 大阪高生研総会 1月9日(日)9:30-17:30
国労大阪会館 ℡06-6354-0661 JR環状線天満駅から南東100m
どなたでもお越しください。参加費(会費) 2000円。お問い合わせは左記へメールを。

2010年12月30日 (木)

【立ち読み】早蕨・12月号② 「ぴらいち」に初参加して

(教師1年目 Tさんの感想から)

ぴらいちに参加して一番最初に感じたことは、「なんか難しい。」でした。報告会の途中から入ったので雰囲気に馴染めず「参加するんじゃなかったかな。」とも思いましたが、報告会が進むにつれ、知っている先生方もいるということもあって、だんだんと緊張もほぐれ先生方のフランクな雰囲気がよかったです。

『やる気スイッチ』を発表し終わり、先生方の意見でこんなのがありました。


「『やる気スイッチ』は、授業の始めから最後までオン?授業の中で『やる気スイッチ』をオフにするところがあってもいいのでは?ずっとオンの状態だと子供も疲れるのでは?」
この意見はとても印象に残っています。もっと子供の状態を見ること、オンとオフの切り替えを使い分けること、客観的に自分の授業を見てみること、など感じました。(下略)

(「早蕨」12月号。「早蕨」購読希望の方は、左記へメールを)

2010年12月29日 (水)

大私教城北(しろきた)支部にて「おまかせ」講座してきました。

   さる12月13日、僕の所属している大私教城北(しろきた)支部からお声が掛かり、佐藤さん、中村さんとともに1時間ほどの出前講座をしてきました。場所は京阪電車の守口市駅から10分ほどのところにある大阪電気通信大学高校です。はじめは「参加者が20人来ないかも?」などと心細い話を聞かされていましたが、電通の先生方が結構顔を出して下さり、総勢30人以上。なかなかの雰囲気で始めることができました。

 まずは中村さんの後だしじゃんけん、佐藤さんは、8人縦列での無言並び替え(=班分け)、僕はフィンランドメソッドを使った自己紹介を披露しました。その後4つの班に分かれて「教研に若手を呼ぶぞ100連発」に取り組んでもらいました。これはいつも頭を悩ませている切実なテーマでしたし、普段の組合活動では、このような「やわらかい」ワークショップはあまりやったことがないので、新鮮に受け止めてもらったようです。

  それから、電通の若い先生の中に、以前阪大でぼくたちの「教育実習事前講座」に出たことがある、という人がいて、さっそく佐藤さんが声をかけていました。これが縁で、またつながっていけたらいいですね。(牧口)

2010年12月28日 (火)

2011 大阪高生研総会は新春1月9日(日)②

★タイムテーブルは、以下です。

10:00 総会
11:30 昼食
12:30ワークショップ
13:30 実践分析
15:30 講 演
18:00 懇親会

○ワークショップ
ホームルームのネタ試します!
教採合格めざす先生のタマゴたちが、参加者を生徒に見立て、模擬ホームルームに挑戦!温かい目で見てね

○実践分析
「初めての担任は…」
教師2年目、初めての1年生担任に笑いあり涙あり!のNさん、Mさん2人がレポート。

★つづく。
2011 大阪高生研総会 1月9日(日)9:30-17:30
国労大阪会館 ℡06-6354-0661 JR環状線天満駅から南東100m
どなたでもお越しください。参加費(会費) 2000円。お問い合わせは左記へメールを。

2010年12月27日 (月)

2011 大阪高生研総会は新春1月9日(日)①

  一足早いですが、あけましておめでとうございます。

  みなさま、旧年中はいろいろお世話になりました。
  50人を超えた2月例会。5月大阪府立大でのソーシャルスクールワーク研修。何かと話題となった「史上最強の遠足」コンペから、食べて笑って陽に焼けた「泉州大発見ツアー」。ホームレス授業づくりネットワーク、全生研とコラボで考えた「自己責任ってどうよ?」。プレアフターてんこ盛りの札幌大会。若手企画「ぴらいち」。近畿東海サークルでのポスターセッション「貧困を・教える・伝える・問題化する」。…2010年もめいっぱい楽しんできた大阪高生研でした。

  さあ、2011年!スタートの大阪高生研総会。天満天六で朝から夜まで、またまた、てんこ盛りのゼイタク企画。学んで笑って呑んで、1年の計は総会にあり。どちらさまも、ず、ず、ずいーっと、お運びを!

テーマは…
        セーフティーネットとしての学校

2011 大阪高生研総会 1月9日(日)9:30-17:30
国労大阪会館 ℡06-6354-0661 JR環状線天満駅から南東100m

どなたでもお越しください。参加費(会費) 2000円。お問い合わせは左記へメールを。

              (事務局長・首藤)

2010年12月26日 (日)

【立ち読み】早蕨・12月号① 「ぴらいち」の魅力をさぐる

「早蕨」12月号、もうすぐ届きます。

今号の「メイン」は10月に行われた「ぴらいち」例会のルポ。
担当のMさんが「ぴらいちの魅力をさぐる」ということで述べてくれた概略から、一部抜粋しましょう。

<以下>

(前略)「ぴらいち」とは、日々の実践を1枚のレポートにまとめたものを各々が持ち寄り、班討議を行う交流会です。
今度は4人で1班を作り、それぞれの報告を①報告者②司会者兼まとめ役③ほめ役④けなし役、と役割分担を決め、報告10分+その他10分=1報告20分、と時間設定をして交流がスタート。班のメンバーは、所属が重ならないよう運営メンバーで予め6班を組んでおきました。参加者が用意してくださった「ぴらいち」は、箇条書きのもの、文章で表現しているもの、時代劇風にアレンジされたものもあり、レポートの体裁を見るだけでも独創性豊かでした。この「宿題」が重荷になりつつも、一緒に参加してくださった同僚の先生から「気楽に1枚、自分の何気ない実践や日々の悩みを綴ってみたらいい」と励まし

を受け、やっとのことで書き上げ持ってきてくださった方もいらっしゃいました。
「ぴらいち」の魅力は、「気楽さ・発見・進歩」だと思います。班の中で自身の役が回ってくる度に自分の意見を準備しておかなければなりません。批判するところがなくても、何とか絞り出さなければなりません。討議の終盤に「まとめ」をすることも必要です。限られた時間で深い議論にまでは至らないけれど、この短い時間で反省し、励まされ、自身の実践を後から客観的に修正できます。職場の先生には相談しづらいことも、「ぴらいち」の場では打ち明けやすかったりもします。
今回の「ぴらいち」では、80分間ずーっと討論の声で活気溢れ、若い先生がいきいきと話してらっしゃる姿がとても印象的でした。(下略)

   (「早蕨」12月号。「早蕨」購読希望の方は、左記へメールを)

2010年12月25日 (土)

湯浅誠さんからの「転載歓迎」イベント案内~シンポジウム シングルマザーの孤立と貧困~

湯浅誠さんからは、「転載歓迎」ということで、ときどきイベント案内が送られてきます。

「本メールニュースの内容を掲載するブログがあります。
http://yuasamakoto.blogspot.com/

ということで、詳細参照ください。

項目、以下。

■1(東京)【応募の締め切りは12月25日です】
2011年1月8日(土)14:00/17:30@新宿文化センター
【キッズドア】困難な状況にあるご家庭の方対象 こどもが主役のコンサートご招待

■2(東京)
2011年1月14日(金)18:00~20:00@弁護士会館17階1701会議室
【ご案内】「デンマークの積極的労働市場政策に学ぶ~日弁連デンマーク調査報告」

■3(大阪)【託児可能です】
2011年1月30日(日)13:30~17:00(13:00開場)@大阪司法書士会館 3階ホール
シンポジウム シングルマザーの孤立と貧困 ~幼児放置死事件を契機に、その背景を考える~

大阪で行われるこのシンポジウムについて、詳細、以下。
3月の近ブロに来てくださる朝日新聞の中塚記者もパネラーの1人です。

<以下>

シンポジウム シングルマザーの孤立と貧困
~幼児放置死事件を契機に、その背景を考える~

【日時】2011年1月30日(日)午後1:30~5:00(1:00開場)
【場所】大阪司法書士会館 3階ホール
地下鉄「谷町四丁目」8番出口徒歩3分
大阪市中央区和泉町1丁目1番6号 TEL 06-6941-5351

【資料代】500円(生活保護利用中の方は無料)

【託児について】**託児可能です**

今夏、大阪市西区のマンションで、幼い男児と女児の遺体が発見されるという痛ましい事件がありました。原因は、23歳の母親の育児放棄と見られています。
この事件を始めとして、母親による児童放置死事件はセンセーショナルに報道されがちです。
しかし、その背景には貧困や孤立など、多くのシングルマザーが共通して置かれている状況があるのではないでしょうか。脆弱な子育て支援体制、低学歴や貧困からくる情報からの阻害、社会保障の不備の隙間を突く身近な「貧困ビジネス」としての風俗産業…
こうした悲劇を生まないために、私たちに何ができるのか。どのような社会的な取り組みが求められているのか。
みなさんと一緒に考えたいと思います。

※ 上記の二児放置死事件については、報道等に表れているケースの概要を、あくまでも議論の導入として参考にするものであり、当該事件の事実関係の解明や当事者に対する論評は予定しておりません。

【登壇者】
コーディネーター 中野冬美氏
生活保護切り下げに反対する実行委員。長年、母子家庭の当事者団体で活動し、国や行政に当事者の立場で発言してきた。
「女性のための街かど相談室ここ・からサロン」共同代表。

【パネリスト】
荘保共子氏
大学卒業後, 教会の青年活動の中で西成の子どもたちと出会う。''78年, 西成警察署横に学童保育「こどもの里」を開設。子供のケアにボランティアスタッフと共に取り組んでいる。''01年大阪市家庭養護寮の認定を受ける。

鈴木くみ子氏
非婚死別シングルマザー・ケアワーカー・生活保護の切り下げに反対する実行委員などの立場から活動。現在、箕面市において「シングルマザーのおしゃべり会」の世話役をつとめている。

中塚久美子氏
朝日新聞生活文化グループ記者。
子ども支援、貧困問題、虐待などを中心に取材を重ねてきた。

渡辺和恵氏
''75年弁護士登録。いくの学園(DVシェルター)支える会会長、大阪弁護士会子どもの権利委員会委員、元大阪の婦人保護事業を守る会会長、等。

【主催】反貧困大阪ネットワーク実行委員会・生活保護切り下げに反対する実行委員会
【共催】大阪司法書士会

【問合先】
大阪市北区西天満3-14-16西天満パークビル3号館7階
弁護士 小久保哲郎(事務局長) TEL 06(6363)3310

2010年12月24日 (金)

【立ち読み】高校生活指導187号② 元祖「困らす生徒」は、いま「困っている生徒」の応援団長②

(つづきです)

 担任まわりが違ったので、直接私は彼を教えてはいない。しかし、彼の“武勇伝”は、他学年の私の耳にもたくさん入っていた。学校じゅうにトイレ用洗剤をまき散らしたり、銀玉鉄砲に正露丸を詰めての銃撃戦で校内を異様なにおいに包んだり、プールに次々と服のまま互いを投げ込みあったり――どれもこれも「当該学年の先生ら、タイヘンやなあ」ばかりだったが、その後、きっちり卒業式では答辞を読み(厳粛ないい卒業式だった)、卒業後は電気工事の親方に師事する。やがて独立して電気設備関連の会社を起業し、今や地元で十数人の従業員を抱える「社長」である。

 この「K高乱入事件」以後、私は彼と親交を深めることになる。
「センセイって仕事、ホントたいへんですね。今になってやっとわかりました。若いヤツ、朝は起きて来んわちょっと怒ったら無断で会社来んようになるわ、よォそんなヤツらいっぱい相手にやったはるわ」
「オマエが言うな」と突っ込みながら、今や若者を「教育」する立場となった彼と杯を交わす。
「でも、オレはK高の先生たちにホントに感謝してます。何度、『もうやめや!』と叫んだか数えられない。それを『短気起こすな。しっかり卒業せい』と毎回諭してくれた担任や学年の先生たち。きっとオレのために他の先生らから文句言われたり、投げ出したくもなったことだろう(その通り!)。けどね、停学重ねながらもなんとか卒業できたことが、いま、どれだけその後の自信になってることか」

「本人の意志がどれだけ堅くても、それはいっときの気の迷いだから、絶対にやめさせないでやってくれ」という彼のもとに、私はその後、何人もの「迷える高校生たち」を連れていった。
「やめて別の道で働く。親のためにもそれがいいんや!」
 興奮する生徒相手に、「オレの連れで学校やめたヤツは、一〇〇%、あのときなんでやめたんやろ、と後悔してる。親のためやなんてエエカッコ言うな。親っちゅうモンはな、息子にはたとえずたずたになってでも学校を続けてほしいと思ってるんや」と、自らの経験を交えながら厳しく重い言葉を吐き続ける。
 しかし、それでも「やめたい」と唱える生徒には、
「よしわかった。やめたあとの仕事先は決まってるんか? 決まるまでウチで働け」
 自分の会社に雇ってくれる。
「中退者のなかには、ものすごいパワーを持つ者もいます。単にその学校に合わなかっただけ」
 昨今の就職難のよのなか、ただでさえ十代の仕事がないうえ「中退」は大きなハンデとなる。そんな若者を、積極的に雇用してくれる地元中小企業経営者――原点は、「当時は何の価値も見いだせず毎日だらだらと通っていた」高校時代にあると彼はいう。

 
(下略。第1特集「「困らす」生徒の指導」。佐藤功『高校生活指導』187号所収)

2010年12月23日 (木)

奈良教育大で300人の学生さんと

毎年年末恒例となっているおまかせHR研究会の奈良教育大「特別活動の研究」講座、今年も12月27日(月)に行います。

午前2コマ(3時間)、午後2コマ(3時間)の長丁場。
おもに3回生の学生さん(今年は約300名)相手に「おまかせ」メンバー10人で臨みます。

「クラス開き」「ホームルーム指導」「行事指導」など、「いろんな個性派教師たちのホームルームをナマでみられる」ということで、大阪各地から若い先生や教師をめざす人たちの見学も多いこの講座、さてさて、今年もどんな出会いがあるだろう。

夜は奈良教スタッフの先生方たちとの忘年会。
今年も、1年の締めは奈良教で、です。

2010年12月22日 (水)

【立ち読み】高校生活指導187号① 元祖「困らす生徒」は、いま「困っている生徒」の応援団長①

特集1は「「困らす」生徒の指導」。
佐藤がここのところ授業に来てもらったりして親交の深い卒業生・はねまるくんとのことについて書いてます。
(はねまるくんとは、きのうも首藤さんや西谷さん(ジャーナリスト)、長島さん(写真家)らと一緒に飲んだ)
  冒頭章を立ち読み。

<以下>

元祖「困らす生徒」は、いま「困っている生徒」の応援団長

                  佐藤 功(大阪高生研)

すわッ、出入りか!

 前任・K高でのこと。
「タイヘンです。校内に改造車が乱入してきました!」
 事務室からの急報で、職員室に緊張が走る。
 二人乗り暴走バイクが大音響で校内に入ってきたり、私服の他校生たちが校舎内をうろついていたりするたび、手があいている教員全員で駆けつけるのが暗黙の了解。この日も他の先生らに混じって校舎玄関に着くと、黒塗りの派手なキャデラックが横付けされており、事務室前に怒号が響き渡っている。声の主は高校生ではないようで、かなりややこしそうだ。
 人だかりの間から、怒鳴り散らす男性の顔が少し見えた。
(あっ!)
「すみません。本校の卒業生ですわ」
 当時、K高在職歴もっとも長い私は、彼を皆に紹介しつつ、人だかりの前に出てきた。
「なんや先生、まだ(K高に)居てたんかいな」
 これが、はねまるくん(筆名)と私との、およそ十余年振りの再会だった。
 はねまるくんの奥さんが、幼稚園から帰ってきたわが子を含む数人の子どもたちを公園で遊ばせていた。そこをK高の制服を着た高校生数人が、バイクを乗り回し、危うく一人の子どもをひきかけた。
 泣く子を放りっぱなしで高校生が逃げていったと奥さんから聞き、はねまるくん、「気がついたらK高に居て吠えていた」ということらしい。
「昔やったら確実に暴れてたと思うけど、今はちゃんと話し合い(?)に来てるから進歩したでしょ」
 笑うはねまるくんはK高在学時、停学六回。最後の高三冬の無期停学時には、申し渡しが行われた校長室の机を蹴り倒したという「伝説の男」である。

            (冒頭章 もう1回つづく)

2010年12月21日 (火)

オブザーバー参加歓迎! 12月23日(木)は事務局&編集会議をハシゴで。

●みなさん、こんばんは。首藤です。

12月23日(木)9:30から事務局会議・早蕨発送作業を行います。よろしくご参集下さい。

●皆さまこんばんは。
豆井です。
 
12/23(木・祝)は事務局会議ですね。(9:30~ 西淀川)

午前の会議が終わったあとは、
難波にて「高校生活指導」(188号)の第2特集・編集会議を予定しています。

難波でお昼ごはんを食べながらの会議をする予定です。

事務局会議のあと、オブザーバー大歓迎です!
ご意見も伺えたら嬉しいと思っています。
出来上がる前の第2特集、目を通してみてください。ほやほやですよ☆

「行ってみよう」という方、左記へメールください。

2010年12月20日 (月)

奥が深いぞ!「ぴらいち」④

4.「ぴらいち」を読み直す

 「ぴらいち」を読み直してみて、いま、若い先生たちを「自己責任」に追い込むさまざまな要因が見えてきた。いや、ブロークンウィンドウ理論におびえているのはベテラン教師も同じかもしれない。最初に用意周到に小さな「反抗」を押さえ込める「強い教師」「できる教師」像への囚われが、自分が本当に望んでもいない「偽りの物語」を語らせ、できない自分を「自己責任」の反省に追い込んでいる。

 だとしたら、「ぴらいち」という学び方のポイントは、偽りの物語(もの語り)に埋め込まれた本当の願いを引き出すような聞き込み(ほんとうのワケを聞く)、読み解き(本人も気づいていない願いや行為の意味を「ほめ」、偽りの物語への囚われを「けなし」、先生と生徒が信頼で結ばれながら、いっしょに生活を考えあいつくっていける「これから」の物語へのアドバイスをするところにあるだろう。

 ただ、全員参加で短時間の「ぴらいち」では、そのような「聞き込み、ほめ、けなし、これから」を十分に展開するのは難しい。それが「ぴらいち」の欠点でもあるのだが、今回は、高校生活指導188号第2特集でとりあげるため、「ぴらいち」を紙上で再現、再度読み直す編集会議のおかげで深まりをつくり出すことができたと思う。その成果は、来年3月5日、高生研・全生研KINKI合同近畿北陸ブロックゼミナールで発売予定の高校生活指導188号をお楽しみに!

                                    (井沼淳一郎)

2010年12月19日 (日)

さあカウントダウン! 大阪高生研ブログ早や60000アクセス!

この調子でいくと、ここ3日のうちで60000アクセス達成!
早いものです。

1日平均30~50人程度の方に訪れていただき、アクセスは各日70~100ほど。
意外な方から「ブログで読んだよ」と言われ感謝感激。

ブログ担当とすれば、次回の大阪総会(2011,1,9)で、新提案をしようと思っています。
現在、「高生研のこと」「学校でのクラス活動、授業、研修会などに関わること」のみ記事として載せることができる当ブログですが、新提案としては「各会員のつぶやきや日常記録」なども掲載可にしたいと思っています。
イメージとすれば、各大会の応援ブログ。
エッセイや思い出話なども「たまにはいいやん」ということで、どしどし載せたいと思いますが、いかがでしょうか。

大阪高生研総会は1月9日(日)。場所は天満の国労会館です。

今後とも、大阪高生研ブログをずずーい!とヨロシクお願いします。

2010年12月18日 (土)

奥が深いぞ!「ぴらいち」③

井沼です。全国委員会に行ってきました。MLぴらいちが、青森や熊本で評判になっていると知ってびっくり!これはちょっとブームになるかも???

さて、続きです。

2.「偽りの物語」に苦しむ

 Xさん、Yさんは、「小さな反抗」や「許しがたい行動」に機敏に対処していける「できる教師」に自分をあてはめようとして悩む。そのような教師になることが、よい教師になる道(あるいは教員採用試験に合格する道)だと思っているのかもしれない。けれど、それは、本人自身が本当に望んではいないという意味で、「偽りの物語」なのである。苦しさは、実は自分が望んでもいない物語の主人公になろうとするから生まれるのではないか。彼らが探している教師と生徒の本当の物語は、表面的に求めるところとは別のところにあるのではないか。だとしたら、彼らの語る「偽りの物語」のなかから、彼らの本当の願いを聞き出してあげることが大切ではないだろうか。「ぴらいち」という学びかたで、最も鍵になるのは「聞きこみ」にあると、僕は思っている。

3.いっしょに生活をつくる
 生徒指導部で初担任のZさんは、Aさんとのやりとりを次のように報告した。

「4月に入学し、ひと月経った頃、Aさんから早退の申し出がありました。「体調は良いけれど、帰りたいから帰らせて!」そう言われた私は、「これはサボりだ、阻止しなければ!」と思い、…Aさんと3時間話をしました。はじめは「帰りたい!」(Aさん)「あかん。熱無いし6限終わるまで学校にいなさい!」のやりとりだったのですが…私もAさんも息苦しくなり、途中からAさんの中学時代の話になり、なぜか最後はクラスメイトの誕生日をカレンダーに書き込み、クラスの誕生日カレンダーを作っていました。その合間に、Aさんが「クラスに友達おらんから嫌や」と帰りたいほんとの理由を話しました。」(Zさんのぴらいち「クラスを嫌がるその訳は…」)

 僕は、「私もAさんも息苦しくなり…」という記述に惹かれてしまった。生徒のサボりを許してはならない、というある種の強迫観念のような息苦しさをZさんはあっさり投げ捨てて、Aさんの生活を聞き、共感していく(たぶん)。だから、Aさんの「帰りたい本当の理由」が出てきたのだろう。

その後、Zさんは、Aさんともうひとりクラスで孤立しているBさんの3人で交換ノートを始め、

「私とAさん、私とBさんから始めて、私とAさんとBさんになり、…2人の思いを私が知ることが出来ました。忙しくてなかなかできない声かけができました。少し仲良くなっていたAさんとBさんの仲が深まりました」と語る。思い悩みながらも、Aさんの指導は生徒といっしょに生活を作ろうとするから、彼女たちに追いつき捉えていくのだろう。

                           (つづきます)

2010年12月17日 (金)

西谷文和さん、国境なき芸能団と。

落語家・笑福亭鶴笑さんら「国境なき芸能団」と一緒にイラクを再訪されていた西谷文和さんが帰国されました。

帰ってくるや「待ち構えてました」とばかり、大阪高生研会員各氏より「ウチの学校に来て」とオファーの嵐。

西谷さんから送られてきたメール、「重複ご容赦、転送歓迎」ということで、以下お知らせ。

<以下・西谷さんより>


12月初旬に「国境なき芸能団」と北イラクを訪問しました。
その模様が、本日16日夕方6時10分からのNHK関西で、17日夕方のTBS「Nスタ」で、さらには24日午前7時からNHKおはよう日本で、放送される予定です。よろしければご覧ください。
なお16日のNHKは関西のみ。17日のTBSは逆に関西以外、24日は全国どこでも視聴可能です。

2010年12月16日 (木)

卒業間近、スキマで楽しむ(下)

【卒業式の日に埋めるタイムカプセル作り】     30分

  卒業式の日、クラスみんなでタイムカプセルを埋めるのはよくやること。ベタではあるが、卒業式の日のクラスの儀式としては感動的でクラスのこれからのつながりも意識できていい取り組みであると思う。
  10年後、または20年後など開ける日を決定し、スキマ時間で、その日のための中身を考えるのだ。

「おれは、大事なものをいれておこう」「あたしは、自分の写真を入れよう」等々、大いに盛り上がりながら生徒たちは、それぞれの入れるものを考える。もちろん担任も何を入れるか考えよう。そして、それと一緒に、「10年後(20年後)の自分への手紙」を書いて入れると、開けるときがいっそう楽しみであろう。


  スキマ時間の30分で手紙も書こう。きれいな封筒と便箋を、クラス費で買っておくといいだろう。

  卒業式当日、各自の入れたいものと手紙を入れ、クラス全員で写真を撮り、その写真も中に入れて、タイムカプセルは完成。  後は、目印を決めてみんなでタイムカプセルを埋めればおしまい。期日に集合することを約束し、それぞれの方向へ歩いてゆくのである。

(おわり。『月刊HR』(学事出版)1月号発売中。おまかせHR研究会の連載「スキマ時間の小ネタ100連発」今月の担当 加藤都)

2010年12月15日 (水)

卒業間近、スキマで楽しむ(中)

【みんなの前でスピーチ】     5分

  これから別々の人生を歩むクラスメイト。文化祭も体育祭もいっしょにやってきて、いろいろなことを乗り越えて、仲良くなったはず。たくさんのことを語り合った仲間も多いだろうが、まだまだ知らない部分も多いだろう。最後にクラスメイトの前でスピーチをしてみよう。

  時間はひとり2・3分。題は自由。順番はあらかじめ決めておこう。毎日の帰りのSHRでひとりづつスピーチをする。しかし、スキマの時間があったら、そこを使わない手はない。その日のSHRでスピーチする予定者にスピーチしてもらうのだ。また、先にやっもいいという生徒をつのって、2・3人できれば、ちょうどいい。あまり立候補者が無いときは、教師がお手本に語ってみよう。高校時代のことでも、今考えていることでも、みんなに望むことでもなんでいい。

 生徒たちのスピーチは本当にさまざまである。未来の希望を語る者、高校生活の思い出を語る者、マイブームを語る者、学校への要望を語る者など、聞いていてとてもおもしろく、ひとりひとりの個性が伺える。「えっ、あのおとなしい子が」というスピーチも多く、おすすめである。アイテムとして、砂時計を買うと気分が盛り上がる。

【卒業式にカードをプレゼント】 10分

 担任を持った生徒との別れは寂しいものだが、特に初めての時は、なおさら。そんな生徒たちに、卒業式当日のサプライズカードを贈ってみよう。

  
 まず、きれいな二つ折りのカードを買っておく。それを生徒に「卒業式でとったお気に入りの写真を貼るカードを作るから、表紙に名前や未来の希望、その他書きたいことを書いて」と、書かせて回収する。
 生徒の作成時間は10分。でも、そのあとの私の作業は少々タイヘン――カードに、ひとりひとり宛てのメッセージを書くのだ。私は、昔、3日かかった。


  卒業式当日、生徒たちは卒業証書とともにカードを受け取る。私は、生徒たちは友人と見せ合うのかと思っていたが、みんな、自分の席でメッセージを静かに読んでいた。感動的な卒業式のひとときだったことを、今も懐かしく思い出す。

(つづく。『月刊HR』(学事出版)1月号発売中。おまかせHR研究会の連載「スキマ時間の小ネタ100連発」今月の担当 加藤都)

2010年12月14日 (火)

全国委員会に行ってきました①

みなさん、こんばんは。大阪の首藤です。高生研第108回全国委員会を終えて帰ってきました(新幹線が事故で1時間遅れで帰ってきました)。

 大阪からの参加者は、首藤、井沼、佐藤と、若手のMさん、Hさんの計5名。今回の全国委員会の大きな議事は組織検討委員会からの報告と討論。夏の総会で決定した仮事務局の発足です。結論から言うと大きな前進をみて会議を終えることができました。

今日の午前に行われた組織問題についての議論では、静岡のKさんから、これまでの経過報告があり、大阪有志案ということで、井沼さんからの提案、そしてKさんからの提案がありました。

 井沼さんの説明は、「教育基本法の改定という状況をうけて、現場に道徳教育が持ち込まれ、文科省が策定した生徒指導提要のような形の押しつけがいよいよ強まってきている。我々のやってきた、生活に則して教育や社会を変えていくという、下からの動きが封じられようとしている。その対抗軸を打ち出していく必要がある。それには、高校生を労働の主体・福祉の主体ととらえなおしていくことが重要になっている。その意味で、われわれは何を目的とする団体なのかもう一度位置づけ直し、運動もいろいろと試してやっていくことが必要ではないか。そういう意味で、目的・指標委員会と組織・運動づくり委員会が必要ではないか。」というものでした。

 Kさんからは、“個人加盟”などの基本的な枠組みを決めて、地域高生研とは対等・平等の形で仮事務局をスタートさせたいという提案がありました。

そこから、「仮事務局はどのように立ち上げるのか」「新高生研の発起人が必要なのではないか」「これまでの会員は新高生研に新たに加入しなおすことになるのか?」・・・・さまざまな論点から意見がでました。議論は次第に、前日の話しのように、1点を除いて双方に大きな違いはなく、仮事務局を午後に開いて立ち上げ、実務をはじめようということに収束していきました。

 その段階で、私から、なぜ、個人加盟ではなく、サークル単位で加盟すべきなのかという意見表明(職場・学校づくりや地域づくりの課題で隣のAさんBさんとつながっていくことが大切。それにはこれまでの集権的なやり方では組織は活性化しないのではないかなど・・・)はしました。
「もともと高生研は協議会。でも支部という形をとるようになって、次第に活動家と言われる人もいなくなってきて、組織は弱っていった。将来的には、協議会ということは展望しつつも、当面は個人加盟でやっていくのが現実的」という指摘もいただき、自分としては納得しているところです。

 最終的に、Kさんの提案に沿って、仮事務局を発足させるということで了承されました。

                                                     (つづく)

2010年12月13日 (月)

奥が深いぞ!「ぴらいち」②

1.「反省的」で固い語りくちはなぜ?

「初期の内に厳しく対処しておくべきだったと反省しています。実際、A君の反抗的な態度が原因で、クラス全体の授業態度が徐々に悪化しています。担任の先生や生徒指導の先生とも相談したうえで、善処していきたいと考えます。」(Xさんのぴらいち「私の指導上の問題点」より)

「一番の反省点は、…生徒自ら反省して「すみません」と言ってくれることを待ったことです。今後、生徒を指導する上で、許しがたい行動や発言をした場合には、すぐに生徒に詰め寄り、人として大切なことを私自身で生徒に伝えていきます。」(Yさんのぴらいち「ある日の情報教室で」より) 

2人とも高生研初参加の若手教師。誠実な人柄がすぐに伝わってくる2人なのだが、この固くて、過剰にも思える「反省的」な語りくちはなぜなんだろう?(なんだか、生徒指導部の「事情聴取」の後の生徒の文章に似ているような)

「小さな反抗を見逃したら大きな反乱となって手に負えなくなる」というブロークンウィンドウ理論の影響は、現場に根強い。とりわけ、若い先生に向けられる視線には、経験年数、少数教科、非正規、ジェンダーなど、おそらく何重にもバイアスがかかっていると思われる。若い先生がそのような支配的なまなざしをいつの間にか内面化し、できない自分を責めるようになるのだとしたら、このような語りくちも理解できる。

(井沼淳一郎。つづきます)

2010年12月12日 (日)

奥が深いぞ!「ぴらいち」①

井沼です。
最近、ずっと「ぴらいち」にはまってます。

みなさん、先日の大阪高生研ブログの梶子さんの記事、読みました?
いま、若手とおっちゃんが共同で、高校生活指導第2特集「ぴらいち」の編集会議をやっているのですが、梶子さんが言うように、毎回、すごく学べる集まりになっています。で、なんでそんなに面白いのかを早蕨12月号に書こうと思っています。

奥が深いぞ!「ぴらいち」

この半年ほど、大阪高生研では、2回の「ぴらいち」例会(「ぴらっ」と1枚、実践交流会)と、高校生活指導号188号(2011年3月発行予定)の第2特集で「ぴらいち」再現ということで3回の編集会議を行ってきた。

 もともと、気軽に参加者全員の実践交流をしようというのが、「ぴらいち」の趣旨であるため、若い先生たちの参加が多く、しかも「実践報告」なんてはじめて、という人も少なくない。そんな人たちが4~5人のグループに分かれ、1人の報告は長くてせいぜい10分、その後、聞き込み→ほめ→けなし→これから、と順番に回しても20分程度で1本のレポートが終了する。短時間のため、深い実践分析というわけにはいかないが、なかなかどうして、「ぴらいち」は奥が深いぞ!と、最近、思うようになった。その理由をつらつら書いてみたい。

(つづきます)

2010年12月11日 (土)

卒業間近、スキマで楽しむ(上)


高校3年生は、2月は受験のため学校に来ない。1月がみんなで勉強する最後の日々となる。学校によっては受験に忙しい生徒も多く、なかなかクラスで1時間とって楽しむことも難しい。しかし、卒業を前にして、クラスで最後の思い出は作りたいもの。そんな時、スキマ時間にできる、クラスで楽しむ小ネタをいくつか紹介しよう。

【スキマ時間でぜんざい大会】

              30分

  この日は時間が余るぞ、とあらかじめ予測のつくLHRの時間はあるもの。そんな時できることをひとつ。

お正月にはお餅がつきもの。しかし、各家庭でお正月過ぎに余ってしまうことは良くあること。そのお餅を持ち寄って、ぜんざいを作ってクラスで食べよう。
ぜんざいといっても、とても簡単である。まず、缶詰のゆであずきを買ってくるのである。そして、家庭科室から鍋とオーブントースターを借りてくる。お箸と器は各自持ちより。塩昆布は担任からのプレゼント。そして、缶詰をお鍋に入れ、水を入れて煮るだけ。(ゆであずきは、近くの準備室か実験室などで煮ておくと早い)これに、オーブントースターで焼いたお餅を入れたら出来上がり。
クラスで机をくっつけて食べたら、卒業間際のちょっと楽しいひとときを作り出せること間違いなし。この時、ゲームなどできたら楽しいが、受験に忙しい学校などは、食べるだけにしてあまりいろいろ盛り込まないのも、みんなで楽しむための秘訣。

【即席イントロクイズ】

           10分

 食べながら、ここぞと盛り上がりたいときのゲームもひとつ紹介しておく。
  準備するものは何もない。即席でイントロを歌うのだ。題して「即席・お口でイントロクイズ」イントロを歌って、当てる、ただそれだけであるが、結構盛り上がる。
(つづく。『月刊HR』(学事出版)1月号発売中。おまかせHR研究会の連載「スキマ時間の小ネタ100連発」今月の担当 加藤都)

2010年12月10日 (金)

「組織問題」を知るなら静岡高生研ブログ

今週末の東京での高生研全国委員会では、2日目の全時間を「2012年以降の高生研組織問題」議論に充てられます。

「組織問題って何やねん?」
 そうおっしゃる向きには、下記の「静岡高生研ブログ」に資料満載。

http://shizukousei.jugem.jp/

 静岡がさっそくとられた全会員へのアンケート。
 リアルな声に励まされます。
 
 当大阪高生研ブログもリンクいただいているし、こちらもリンク!
  しばしお待ちを。

2010年12月 9日 (木)

進行好調。第2特集「ぴらっと小さな実践」編集会議中

梶山です。
 
大阪が編集を担当する「高校生活指導」188号の第2特集は大阪の若手とおじさま方一緒に編集しています。
昨6日に編集会議3回目が行われました。
  
今回の編集会議は、新婚Mさんのとってもステキなお宅におじゃまして、5名+メールで参加1名で行いました。
お菓子と飲み物の暖かさに包まれ和気あいあいとした雰囲気のなか、「ぴらいち」にあふれる先生たちの悩みや創意工夫から、生徒たちへの「おもい」を感じとることに時間をかけたように思います。
ぴらいちの草稿を書き、会議で読み合うことから、私はたくさんのことを学んでいると感じます。
  
ひとつの実践に、(無意識でも)どんなねらい(想い)があるのか、どんな生徒・教師の関係性が生まれているのか、そしてどんなバイアスが潜んでいて影響を受けているか。
それらを会議で出し合いながら、それぞれの実践の魅力をていねいに読みとっていきました。
周囲の評価や学校の文化に気をとられ、軸がぶれがちな初任者のひとりとして草稿を見ていると、心についている重りがぽろっととれる気がします。
 
年明けの原稿締め切りに向けて、これからも改稿と編集会議を重ねていく予定です☆

2010年12月 8日 (水)

みんなが幸せ大作戦⑥

<地域労組おおさかの中嶌さんと会社社長・羽田さんを招いてのコラボ授業、つづきです>

●中嶌さんから生徒たちへのお返事です。

「授業では、みんなしっかり聞いてくれてありがとう!おかげで、すごく話がしやすかった。これはみんなの「聞く」姿勢が良かったおかげだと、僕は思います。

お手紙を読ませていただきました。
嬉しかったことは、みんなが、労働組合という団体が解決能力の高い有効な団体だと理解してくれたことです。
そして、もっと嬉しかったことは、「格差社会を変えられるのではと思った」とか、「世の中を変えられるんじゃないか?」と感じてくれたことです。

ただ、一方で多くあった「問題があったら労働組合に相談したい、入りたい」というのは少し違うなぁと思ってしまいます。

そもそもなんで問題が起きるんだろうか?問題が起きないようにするにはどうしたらいいんだろうか?
問題どころか、みんながいきいきと働くようにするにはどうしたらいいんだろうか?機会があれば是非、この点を深めていきたいですね。

今回のお話の機会は、僕にとっても刺激的な場になりました。そんな場を与えてくれたみなさんに感謝!
またいつか、どこかでばったり会いましょう♪」

 中嶌さん、ありがとうございます。

(地域労組おおさかに密着した映像'10「正しくキレよう!イマドキ労働運動なう」、大反響!の中味でした。 こちらもまた、生徒たちに見せたい内容です。サトウ)

2010年12月 7日 (火)

今週末は全国委員会です。(下)

Kさんの出された新提案骨子は以下のようになっています。

 新しい全国高生研の組織・運動の骨子
(1) 会の目的に賛同する個人を会員とする組織
(2) 全国高生研の組織は、地域高生研とは独立した組織で、地域高生研とは対等・平等の関係でつながる。
(3) 小委員会を研究活動の基本とし、会員なら誰でも委員会に参加できる。
(4) 若者支援にかかわる個人や研究団体と連携をして「18歳を市民に」を具体化していく実践研究を追求する。「地域高生研連絡協議会」を開催して地域と協同で研究・運動をすすめる。

一方、先日、上京する首藤・井沼・佐藤、そして検討委員会の西村さんが口角泡とばす議論をしまして、全国委員会に臨む態度を決めました。代表の詫磨さんからも「強く支持する」と力強い後押しがありました。その内容は、

1.これまでの高生研の成果を引き継ぎつつ、時代に応じた新しい実践研究・運動体を構想する、というスタート地点を確認する。そのうえで、

2.札幌総会で決定された仮事務局を実質化する。具体的には「目的・研究指標検討委員会」と「組織・運動づくり検討委員会」の2つの小委員会をおいて、正式の事務局として2012.7月までの活動を開始する。組織検討委員会は、事務局の活動に発展的に解消する。高生研会員の2012新高生研事務局への立候補を全国委員会まで受け付ける。当日、全国委員会に来れない場合でも、このMLへの立候補表明で立候補とする。

3.2013年に全国大会(または交流集会)を、第51回として行う。(旧高生研との連続性をもたせる。)

これは、課題の先送りと受け取られる向きもあるかもしれませんが、小委員会をつくるというのがミソです。仮事務局のもとに小委員会をつくって、もっと幅広く議論をしていこうということです。全国各地に出向いていって、フォーラムを開催するなど、いろんなとりくみをやって楽しく組織問題を考えていこという4人の間ではけっこうワクワクして話し合った結論です。このワクワク感を大阪のみなさん、早蕨会員のみなさん、そして多くのみなさんと共有したいと思っています。

というわけで、会員のみなさんには、今後の成り行きに注目してください。そして、「やってておもしろい教育サークル・高生研」をぜひご一緒につくっていきましょう。

2010年12月 6日 (月)

今週末は全国委員会です。(上)

  首藤です。

 師走に入って、一時暖かかったのですが、先日の嵐が過ぎて、今週は寒くなりそうです。いかがお過ごしでしょうか。今週末の土日に東京で全国委員会が開催されます。組織問題の議論と来年の名古屋大会の実行委員会立ちあげが大きな課題です。組織問題で言えば、この間、組織問題検討委員会のMLが沸騰しています。

 ML読者のみなさんは、すでにご存じの方も多いと思いますが、高生研の現常任委員会は2012年夏に解散となります。執行機関・指導機関としての常任委員会が解散するわけですから、新しい体制・新しい高生研をどうするのかということで、一昨年に組織問題検討委員会が発足して、議論を積み重ねてきました。今年の夏の大会で一定の方針案が出ましたが、総会での議論を経て、新しい組織形態の構築にむけて「仮事務局を置く」ということまで決まっています。

 先日、大阪でサ連協集会が開催され、多くの民間教育系サークルが集いました。どのサークルも担い手はまだまだベテラン中心で、組織の若返りがすすんでいない状況がみてとれました。これは、組織としての新陳代謝をはかるという問題だけではなく、大きく言えばグローバル化の中でどのようなサークル運動をつくっていけば時代の課題に応えることができるのか、何より、サークル会員が「おもしろい!!」と思えるサークル運動をどうつくっていくのか、全国的な課題だなと思った次第です。

 さて、今度の全国委員会で何が話し合われるのか・・・。今、“新高生研”の形について、大きく言って5つの案が出ています。北海道大会で議論された検討委員会の原案。その後、ML上での議論を受けて検討委員長のKさんがMLに出した新提案。そして、大阪からは、井沼・佐藤・首藤の3案です。

                      (つづきます)

2010年12月 5日 (日)

湯浅誠さんからの「転載歓迎」イベント案内

先週の「「サ連協集会」で講演いただいた湯浅誠さんからは、「転載歓迎」ということで、ときどきイベント案内が送られてきます。

「本メールニュースの内容を掲載するブログがあります。
http://yuasamakoto.blogspot.com/

ということで、詳細参照ください。

項目、以下。

【新規のお知らせです】

■1(全国)
全国の「住居・生活困窮者応援プロジェクト」取組み一覧

■2(全国)【お知らせ】
配偶者控除の廃止に向けての声明 女性と貧困ネットワーク


【以下、再掲です】

□1(愛知)
2010年12月8日(水)19:00~21:00@日本福祉大学名古屋キャンパス 南401教室
シリーズ2010・反貧困の学習会 第4回 野宿者と考える

□2(東京)
2010年12月9日(木)19:00~22:00(会場18:30)@六本木スーパーデラックス
☆☆☆反貧困たすけあいネットワーク3周年記念 ☆☆☆
BREAD AND ROSES 6 ~私たちにパンと誇りを!~
3周年だョ!全員集合 今夜はベストテン!

□3(東京)
2010年12月10日(金)10:00~16:00/2010年12月17日(金)10:00~16:00@wis ビジネスセンター ROOM1
キッズドア・子ども支援ボランティアコーディネーター養成基礎講座

□4(埼玉)
2010年12月11日(土)12日(日)(詳細下記)@さいたまスーパーアリーナ前 「けやきひろば」、
                                        埼玉県男女共同参画推進センター「with
  you さいたま」
今年もやります!「反貧困・年末大相談会inさいたま2010」

□5(東京)
2010年12月14日(火)19:00~21:00@上智大学10号館講堂
シンポジウム 「生きづらさ」について一緒に考えよう!~自殺と貧困から見えてくる日本~

□6(全国)【全国の固定電話・携帯電話から無料です】
2010年12月19日(日)10:00~19:00
「女性の暮らし 安心年越しホットライン」

2010年12月 4日 (土)

みんなが幸せ大作戦⑤

  <地域労組おおさかの中嶌さんと会社社長・羽田さんを招いてのコラボ授業、つづきです>

●当日の生徒の感想から
 「羽田さんへの手紙」「中嶌さんへの手紙」という形で書いてもらいました。「じっくり書きたいのであとで提出させてください」という生徒が出るほど、皆しっかり書いていました。
 以下、抜粋です。

<羽田さんへ>
・「作業をしているときは楽しくもうれしくもないけど、やり遂げたとき、完成した時に初めてやりがいを感じる、嬉しく感じる」とおっしゃっていて、それは私も分かるなと思いました。私も来年から仕事を始めるので、一生懸命がんばり、自分自身でやりがいを感じたいと思います。(女子)

・社長になることの大変さがわかりました。ルール(自分の中での優先順位=①家族 ②会社 ③自分 ④友だち)、従業員の家族のことまで考える、すごいなあ、と思いました。将来、まだ未定ですが、ブライダルの会社を作りたいと思ったことがあるのですが、普通にムリ……と思っていました。小さいことから少しずつ頑張っていこうと思います。あきらめずに目標決めて生きていきたいです。(女子)

・私は高校を卒業したら進学するのですが、正直あと4年も勉強しないといけないと思ったら、大学を卒業できる自信がありませんでした。勉強だけでなく、母子家庭なので金銭的なことでも不安でした。でも、今日話を聞いて「やりとげたらなんとかなる」と思い、がんばってみようと思いました。(女子)

<中嶌さんへ>
・お話を聴いて、労働組合がどんなことをしているかとか団体交渉をしてどうなるかとかを初めて知りました。私の中の労働組合のイメージは、ほんまにおっちゃんがこぶしを突き上げて「頑張ろ-!!」みたいな感じやったから、中嶌さんのような若い方が労働組合頑張っているのは意外でした。また、団体交渉には1万円以下しかかからないのも意外でした。本当に意外なことだらけでとても勉強になりました。自分が大学を卒業して働くときには労働組合に入って正しくキレる方法を身につけたいと思います。(女子)

・すべて当たり前だと思っていたことがくつがえされました。中嶌さんのような存在が、今の日本の格差社会を変えることもできるのではないかと思いました。労働者の当然の権利を主張することができない日本の労働者の現状を歯がゆく思います。心の中で思っていても、実際に奮い立って行動できるということは勇気がいることです。あなたの勇気に尊敬しました。(男子)

・労働組合についてよく分かった気がします。中嶌さんの話を聞いて、1人から50人に広まるとか、そういうことがとてもいいなと思いました。(団体交渉をした)高校生の印象もきいて、そんなに強い高校生おるんか、って思ってしましました。中嶌さんのような人が増えれば日本ももっとよくなる気がするし、いい労働組合の人が多くなってほしいです。私もちょっと興味がわいたし為になりました!! 何かあればよろしくお願いします。(女子)

                                                (なぜかまだ続きます)

2010年12月 3日 (金)

おまかせHR研究会2010「討ち入り例会」近づく

各地行商して売り歩いた本の印税は、年3回の「例会」で飲み食いしてしまう……おまかせHR研究会の例会は、3月「桃例会」、7月「七夕例会」、そして12月の「討ち入り例会」は、今年も12月8日。

もちろん開催場所は某温泉ホテルで開催です。

今年もありがたいことに、議論ネタいっぱいで各所感謝!

●盛りだくさんの議論内容。
・「月刊HR」誌連載中の「10分20分30分でできる! スキマ時間の小ネタ100連発」がいよいよ連載終了。単行本化の編集会議を行います。
・4月から「月刊生徒指導」誌に新連載あるかも? こちらも具体化。
・3年越しで取り組んできた、「野中広務氏、渡辺治氏と憲法を語るシンポ」の報告集がいよいよ完成近し。
・「高校生活指導」所収の「センセーのワザ」の単行本を「おまかせ~」で請け負っています。こちらも具体化を。
・12月の奈良教育大、4月の大阪大の教職希望学生向け講座も来期も。ご好評につき? 阪大では2回公演か。
・最近おつきあいの深い「授業研究所」の講座も来期は今まで以上に関わることになりそう。
・春、新学期は「おまかせ行商」の最盛期。こちらもラインナップ決定を。

 で、わいわい旺盛議論のあとは、大阪平野を見下ろす露天風呂で「今年も集まれてよかったなあ」を実感し、いつものしゃぶしゃぶ三昧――世はいよいよ師走です。

2010年12月 2日 (木)

みんなが幸せ大作戦④

<地域労組おおさかの中嶌さんと会社社長・羽田さんを招いてのコラボ授業、つづきです>

●お2人のお話から
 後半は、お2人と佐藤の3人のかけあいで授業が進みます。
 印象的なやりとりが続くなかからいくつか。
「団体交渉をするとき、どんなタイプの経営者を相手にするのが一番手強いですか」という中嶌さんへ質問に対して、こんなやり取りがありました。

中嶌「(即答で)羽田さんのような経営者です」 
羽田「なんでやねん!」
中嶌「いや、見た目こわそうとかそんなんじゃないんですよ(笑)。横暴なだけの経営者は一番対応が楽なんです。突っ込みどころいっぱいありますから、簡単です。
 難しいのは、羽田さんみたいに、苦しくてもなんとか会社を存続させ、従業員を守ろうと懸命にされてる経営者。「ちゃんとやってる経営者」を相手にするのがやっぱり一番苦しい。この前、羽田さん、息子さんの生命保険を解約したことがあるって言っておられたじゃないですか」
羽田「資金繰りがどうしようもなくなって、子どもの生命保険に手ェつけてしもた……」
中嶌「そこまで必死になってがんばってる経営者相手に要求するのが一番つらい。だいたい、まじめにがんばってやってる中小企業経営者がこんなに苦労しなければならない今の日本って、ゼッタイおかしいですよ」

「それって不当労働行為なんですよ」と中嶌さんに突っ込まれながら、羽田さんは、
「面接に来て、「ぼく、労働組合に入ってがんばります」という人間を、フツウ、会社は採用せんやろ」
 と言います。でも、今回のコラボを終えたあと、
「本当は「ぼく、組合に入ってます。だから「自分の権利だけや」と言われないためにも、しっかりと仕事をやります」と胸張って言うような従業員を育てないかんよなあ。まあ、こんなこと言えるのも、中嶌さん(みたいな組合の人)に出会ったからやけどな」
 しみじみ言っておられました。

 中嶌さんは生徒たちに対して、堂々と言い切りました。
「ぼくは、ここにいる全員の人に組合に入ってもらいたいです。正しくキレるためにこんなやり方もあるんやって、ぜひ、組合を経験してもらいたい」
 中嶌さんのこの主張は、生徒たちに自然に受け容れられました。それは、中嶌さんの信念が、「従業員の家族まで丸ごと守るのが自分の仕事や」という羽田さんの社長としての信念と見事に合致したから。多くの苦労をしながら、信念を行動に移そうとする素敵な大人が目の前にいる。その人たちは、自分のことだけではなく、「皆が幸せになるためには自分はどうしたらいいか」を日々追求している。共通点を持った“同志”なんだ――。 

 子どもたちには、「人間が本来持つ「いい人」の部分を引き出してくれる」というすごい力があります。
 人は子どもたちの前では「いい人」であろうとします。
「労使一緒に子ども達の前に立つ」という今回の方法は、新しいコラボの形として、まだまだ模索していけそうな予感がします。
 長引く不況のなか、「正のスパイラル」を見つける1つの転換例になるかもしれません。
                              (つづきます)

2010年12月 1日 (水)

【立ち読み】相手に伝える&思いやり実感の小ネタ(下)

【68発目】双方向伝達(20分)
 
  この一方向伝達でのデメリットは、メンバーが質問出来ないこと。説明が伝わっていないかどうかは、班長一人がメンバーの状況を察して説明を工夫するしかない。もう少し難度を上げて、今度は双方向伝達に挑戦する。
 
(図2・割愛)

 双方向伝達では、班長の説明に対してメンバーによる質問が可能となる。図2を例にとると、星の絵が3つ、大中小とある。この絵を「描く」ことと、図の下部three starsを「書く」ことは説明だけでは伝わりにくい。微妙な言葉のニュアンスを確認し合うことで、班のメンバーとのコミュニケーションを図ることで、班のメンバーとのコミュニケーションを図ることができていることに気づく。伝える側(リーダー)が一度言ったからと言って、聞き手(体育祭の団員)に正確に伝わっているとは限らないということがわかる。また、相手に伝えたいことがある時には伝わりやすい工夫がいるということも、このワークショップで体験できる。ワイワイと楽しめて、実は深い教訓のあるスキマ時間となりそう。

【ちなみに】
 一方向伝達の方法で、適当な図を教員が口頭で伝達することで国語や英語の授業でも応用できる。教員は予めその図についての説明書を用意する必要があり、特に、先に述べたような「描く」「書く」の違いに気を遣いたい。英語では “draw”と“write”の違いである。
                                                                               
(おわり。『月刊HR』(学事出版)12月号発売中。おまかせHR研究会の連載「スキマ時間の小ネタ100連発」今月の担当 豆井洋子)

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