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2010年12月13日 (月)

奥が深いぞ!「ぴらいち」②

1.「反省的」で固い語りくちはなぜ?

「初期の内に厳しく対処しておくべきだったと反省しています。実際、A君の反抗的な態度が原因で、クラス全体の授業態度が徐々に悪化しています。担任の先生や生徒指導の先生とも相談したうえで、善処していきたいと考えます。」(Xさんのぴらいち「私の指導上の問題点」より)

「一番の反省点は、…生徒自ら反省して「すみません」と言ってくれることを待ったことです。今後、生徒を指導する上で、許しがたい行動や発言をした場合には、すぐに生徒に詰め寄り、人として大切なことを私自身で生徒に伝えていきます。」(Yさんのぴらいち「ある日の情報教室で」より) 

2人とも高生研初参加の若手教師。誠実な人柄がすぐに伝わってくる2人なのだが、この固くて、過剰にも思える「反省的」な語りくちはなぜなんだろう?(なんだか、生徒指導部の「事情聴取」の後の生徒の文章に似ているような)

「小さな反抗を見逃したら大きな反乱となって手に負えなくなる」というブロークンウィンドウ理論の影響は、現場に根強い。とりわけ、若い先生に向けられる視線には、経験年数、少数教科、非正規、ジェンダーなど、おそらく何重にもバイアスがかかっていると思われる。若い先生がそのような支配的なまなざしをいつの間にか内面化し、できない自分を責めるようになるのだとしたら、このような語りくちも理解できる。

(井沼淳一郎。つづきます)

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