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2011年1月27日 (木)

【立ち読み】食べ物を通して考えるスキマワークショップ(下)

【76発目 世界がもし○年○組だったら?(30分)】

 ベストセラー『もし世界が100人の村だったら』の縮小版。クラスという「世界」で貧富差の現実を実感し議論するワークショップです。これは大学時代、環境教育の研修で感銘を受けたもの。ここではGNI(国民総所得)をモノサシにしたデータを用いています。細部にこだわらなければ資料をまとめた下表をもとに実施できます。(表略)

 準備するものは下表を印刷したものと分割しやすいお菓子。小さな個包装のチョコレートや飴を100個用意しておくと楽。

 まずは何も配らず、「きょうは世界の貧富を実感してもらいます」と言って、アジア・アフリカ・ヨーロッパ・北中アメリカ・南アメリカ・オセアニアと日本、アメリカ合衆国の8つの地域の人口比率に合わせて生徒を分けます(1人に満たない地域があるので臨機応変に加減してください)。

 つぎにワークシートを配布し、みんなでGNIの比率を計算したあと、各地域のGNI比に応じてお菓子を分配。するとヨーロッパ人は世界人口の約10%(クラス4人ほど)で世界の34%(チョコ34個)のGNIを稼いでいるのに対して、アフリカ人の稼ぎは世界人口の14%(クラス5人程度)で世界の2%のGNI(チョコ2個)。食べものを通して世界の貧富差をリアルに感じることができます。

 食べ物になると生徒も必死。「なんでオレはひとかけらのチョコしか食べられないのに、ヨーロッパ人はひとりで8個も食べられるの?不平等だ!」と抗議します。ここでひとこと。「この世界の不平等を、どうしたらいい?」先進地域はチョコ(富)を他の地域に分配すべきか、どう分配するか…。各地域で議論をさせると、立場が違えば意見も多様。社会科だと移民やODA、寄付など様ざまな政策と関連付けて、机上の知識とは異なった形で世界の問題を扱うことができます。また、百分率の復習やデータの怖さ(日本やアメリカ合衆国を各州に含めると異なる数値になる)を教える数学の教材としても活用できます。

   (おわり。『月刊HR』(学事出版)2月号発売中。おまかせHR研究会の連載「スキマ時間の小ネタ100連発」今月の担当 梶山絵美子)

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