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2011年1月30日 (日)

【立ち読み】早蕨・12月号⑦ 鉄(テツ)の長い独り言

紹介したいところはたくさんあれど、この間なかなか出られず……こんな大阪ワンディウォーク

 近年ローカル線になぜか初老夫婦や初老グループが目立つ。青春18きっぷ発売の時期は特に。この「初老」とはリタイアして間もない人々、60代半ばが平均年齢か?

 まぎれもなく鉄道は高度経済成長時代の主役だった。それは戦後日本の「全盛期」。初老の方々の「全盛期」もそれに重なる。僕ら古手の鉄道好きは、汽車に乗りながら過ぎ去りし時代を無意識のうちに汽車に見ようとしているのだろう。僕の場合、それは昭和40年代の日本とその記憶だ。「初老」の方々も、鉄道の愚直な誠実さの思い出に、個人的記憶を重ね合わせているのだろうと思う。そんなささやかな時間旅行の感覚も、汽車旅の魅力なのだ。

 それと汽車線が安いということがある。(青春18きっぷなら一人1日2300円だ)急ぐ旅ではないのだ。時間がたっぷりある身なればゆっくりの方がいいのだから。これからますます所謂団塊の世代がローカル列車に”参入”してくるだろう。失礼なことを言うなと叱られそうだが、「団塊」の特徴に「反体制気分」「口先民主主義」「若づくり」が挙げられる。そして「吝嗇(けち)吝嗇(けち)」である。

 (僕も含めて)妻に去られたり、いつ去られるかと怯える「男の団塊」の初老後はひっそりとしたものになるに違いない。余暇といえば、精々ローカル線に載って過ぎし昭和を偲びながら、「自由と個性」信奉の下、我が子世代をニートにした「教育」を車窓に反省しながら…そんなさびしい光景を想像するのが、僕にはリアリティがある。
                      (中村貴彦)

(「早蕨」12月号。「早蕨」購読希望の方は、左記へメールを)

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