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2011年3月30日 (水)

【立ち読み】早蕨・2月号④  特集 大阪の教育改革について考える(下) 「しんどい子」はどこへ?

大阪の「教育改革」、公立・私学の各報告を受けて、研究者・Yさんの論評です。


<以下。前半部省略>
 
 今回の話を聞いてすぐに頭に浮かんだのが,これまでいわゆる「しんどい子」の面倒をきっちり見てきた大阪の私立高校は一体どうなるのだろうか,という懸念です。

 大して事情を熟知していませんが,例えば千代田や秋桜(私が無知ゆえ他にもあるでしょう)等の学校は,本来は公立高校が抱えるべき「全ての子どもの面倒を見る」という使命を,いわば部分的にでも肩代わりしてくれているようにも思っています(こう述べると一部の公立の先生方から厳しくお叱りを受けるかも…。府政・教育行政も含めて総体的に見てという趣旨です。お許しを)。

 このような状況下で,今回のように明らかに私学の経営を圧迫する施策を打つということの意味が,十分に理解されているのかと言いたいところです。私学からの報告原稿が非常にわかりやすくて勉強になりましたが,まさに小さな高校だからこそ可能となってきた「しんどい子も丸抱え」で進む,大阪の高校教育の伝統・財産が消失する危機です。

 さらに,ややひねくれた見方をすれば「為政」としても問題があります。青砥恭さんが『ドキュメント高校中退(ちくま新書)』で書かれたように,中等教育の役割の一つは安定した中間層の形成でした。今やその解体が進んでいます。その結果「教育は国家にとって安くつく防衛手段」でなく,むしろ「子どもたちの心の中に,社会に対する復讐心」を生んでいるかもしれません。だとすれば,大阪の取り組みは,今後の「治安維持」等を考えると,実に高いコストとなるおそれもあります。それでは真に慧眼を持つ為政者とは,とても言えないでしょう。(下略)

(「早蕨」2月号。購読申し込みは、左記、「メール送信」へ)

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