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2011年4月20日 (水)

【立ち読み】「高校生活指導」188号⑤ 第1特集は『セーフティネットとしての学校』

 第1特集は『セーフティネットとしての学校』をテーマに各方面からの実践報告、論文が集まりました。
 編集担当の首藤さんの「扉」の文章です。

<以下>

今春卒の高校生・大学生の就職戦線はたいへん厳しい状況でした。若者たちからは「大人になるのって難しい」というつぶやきが聞こえてきます。日本経済の構造的変動は、従来型の“自立モデル”を崩壊させました。今や生活の不安定な非正規雇用の若者は三人に一人とも二人に一人とも言われ、また、運良く正規雇用を獲得したとしても、非正規社員と同様に無権利状態に陥る若者が少なくありません。
  
グローバル化の中で生き残り競争をすすめる企業が求める人材とは、「コミュニケーション能力」にたけて目鼻の利いた従順な即戦力であり、そうした力をつけるための競争が学校では激しくなっていないでしょうか。その力をつけられない“不器用な若者”が自己責任論の呪縛の中で立ちすくんでいないでしょうか。もしかすると学校は、「職業と社会参加について考えよう」と“良心的”に適者生存の適応競争に生徒をおいたてているのかもしれません。

 若者の社会への移行の問題は、時に「意欲に欠ける若者」というバッシングとして語られてきました。貧困を生む「5つの排除」を提起した湯浅誠さんは、貧困にある若者ほど自己責任論を内面化していると言います。学校には貧困の足かせや自己責任論の呪縛から生徒たちを解き放つ役割が求められています。

 今回の特集では「セーフティネットとしての学校」をかかげました。今、貧困に直面する生徒や子どもたちに、学校は何ができて何ができないのでしょうか。その「できないこと」は誰とどう連携すればよいのでしょうか。また、進学校、困難校を問わず、今日的な状況の中で、生徒が自らの手で生存権や勤労権を獲得していくためには、学校でどのような「学び」や「経験」が必要なのでしょうか。「教育と労働・福祉をつなぐ」という視点から、セーフティネットのひとつとしての学校の姿を考えたいと思います。 

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