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2011年4月16日 (土)

【立ち読み】高校生活指導188号④ 「ぴらっと一枚」実践分析を読んで

  第2特集の総括論文は和歌山大学の平田さん。力作です。

<以下>

「ぴらいち」で協働的に実践をつくりだす

                        和歌山大学 平田知美

[「ぴらいち」分析の観点]

 前号で白石陽一氏が述べているように、実践記録を「書く」ことは、「内面の記述を伴う」。内面とは、教師が「そう指導した意図、そう感じた内面、そのときの判断」、書き手=実践者が選んだ表現である。(註1)しかし、「ぴらいち」の「報告」のなかには、「内面」が見えにくいものがある。それは、氏岡真弓氏へのインタビューで明らかになった、若手教員がしんどさを話せない理由にかかわる。生徒をビシッと指導する私という「鎧」を着たまま報告を書き、「鎧」を着て「ぴらいち」に臨んだと見られる「ぴらいち」報告がある。

 報告者の内面を明らかにするために、「聞き取り」が重要となってくる。竹内常一氏は、「聞き取り」をこう意味づけている。「報告を手がかりにして、報告者がこのような実践をどのようにしてつくりだすことができたのかを納得のいくまで聞き取ること」、「このような聞き取りをつうじて私たちは実践者である教師にもう一度その実践の過程を意識化しなおすことを求める」。実践記録を聞き取るとは、実践のすじみちを報告者とともに完全なものにしあげていくこと、「そうすることによってその実践の正しさを取り出すと同時に、その過ちをも明らかにしていくこと」である。(註2)「ぴらいち」では、時間の関係上、納得のいくまで聞き取ることは難しい。しかし、「聞き込み」を通して実践者が実践の過程を意識しなおすこと、「ほめ」「けなし」「まとめ」で実践の正しさと過ちが明らかにされている。

こうしたことから、まず、実践者の目標や意図は何だったのか、報告や「聞き込み」を通してそれが明らかになったかという観点から、「ぴらいち」を読みたい。次に、「ほめ」「けなし」「まとめ」の過程で、その実践が価値的にどう評価されているのかを考察する。さらに、掲載されたものが全て若手教員の実践であるという特性から、報告者である若手教員と他教師とのかかわりをみることで、実践を支えた教師たちの協働的なはたらきかけを明らかにしたい。

[「ぴらいち」をこう読んだ]以下、略

(第2特集「ぴらっと一枚実践さがし」。購読希望の方は左記へメールを)

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