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本の紹介

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2011年5月 6日 (金)

中西新太郎さんを聴きに行こう②

中西さんの本を紹介します。

「ノンエリート青年の社会空間」(大月書店)
 副題は、働くこと、生きること、「大人になる」ということ。中西さんは序章で、ノンエリート青年の<労働=生活>経験を読み直す、と題して、<00年代青年問題>の位相、ノンエリート青年の「なんとかやってゆく」世界、職業的社会化に介入する政策・スキームの評価などについて書いています。高校の進路指導は、「合格させるまで」にどうしても終わりがちですが、その後の彼らがどんな生を生きていっているのか。本書では、専門学校生の進学・学び・卒後、自転車メッセンジャーの労働と文化、高卒若年女性たちの5年間など、調査に基づいた青年の生のありようが説得的に書かれています。

「若者の気分 シャカイ系の想像力」(岩波書店)
 ライトノベルって読んだことがありますか。若者による若者のための物語ですが、僕はほとんど知りませんでした。ライトのベルをラノベと省略することも初めて知りました。国語の先生に聞いても「知らないなあ」というので、授業で取り上げることはまずないのでしょう。本書は、おじさんたちが知らないラノベ世界の分析をとおして、若い作者たちが日本の若者の「いま」をどう描き、そこに写される心性の特徴は何か、を明らかにしようとした本です。
 読んでみて、僕のクラスのある女の子の不可解な言動が「ラノベ」から来ていたのか!と目からウロコでした。その後、彼女とやっと会話が通じるようになりました。中西さんの言う若者の「生の技法」のひとつをかいま見た思いです。

どちらも、公開講座で販売します。ぜひ買ってね。

高生研公開講座「若者が生きる現実に根ざした学校とは」

講師:中西新太郎氏(横浜市立大学)
日時:2011年5月7日(土)午後3時~6時
会場:愛知県東海市勤労センター
概要:高校生活指導188号の同名論文に沿って講演を依頼。参加者には事前に同論文を読んでおいてもらい、内容を深める形で質疑応答。

(いぬま)

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