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2011年11月26日 (土)

「教育基本条例案」を授業でとりあげてみた(下)

 高校生の意見分布は、「条例賛成29%、反対55%、わからない、無回答16%」。
 報道等でみる、世論調査の数字(※「賛成」する人が「反対」の倍ほどいる)とは違った結果になっています。

 これはなぜ?
 若干の考察を試みてみました。

     
●現状
<高校生たちの意見からわかること>

・「条例案を審議していること」を知っている者はそこそこいる(68%)。
・しかし、条例案を読んだ者は皆無。報道等で「内容を少しでも知っている」者は各クラス1~2名しかいない。
・内容を解説すると、1つ1つの条文自体は「いいこと」が書いてあるが、全体を通して見ると「これはアブナイ」と本能的に感じる。

<朝日新聞世論調査結果(賛成49% 反対26%のダブルスコア)からわかること。
①25%の人が「賛否わからない」=ナカミを知らない状況。
②朝日の質問は

「大阪維新の会は、知事が学校の教育目標を決めることなどを盛り込んだ教育基本条例案を府議会に提案しています。この教育基本条例案に賛成ですか。反対ですか。」

 ナカミを知らない人は、この文章(知事が学校の教育目標を決める←正確には、この表記はマチガイだ)だけで賛否判断するので、今の学校(および学校制度等)に不満を持つ人の多くは、橋下さんが改革してくれそうだ、いいことだ」と賛成するだろう。
③数字がひとり歩きし、「条例は支持されている」の空気が広がる=結果的に世論誘導になってしまっている。

●つまり。
「表面だけ」「字面だけ」「一部だけ」読んだら、なかなか「いいこと」が書かれているので「賛成」したくなる。
 でも、ナカミをじっくり読んだり、貫く「理念」を知ると、「これはアブナイぞ」と思う。

●今後必要なこと
・「どれだけ条例案の「ナカミ」を的確に伝えることができるか」に尽きる。

                                      (S。つづきます)

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