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2012年1月27日 (金)

【立ち読み】早蕨12月号⑤ 「大阪の教育『不安の声』」を振り返る①

10月30日の「大阪の教育の明日を考える会」シンポに出席された、若手研究者・HMさんの報告、「これからの議論につなげるために」とのサブタイトルがついています。

<ここから>

  シンポジウムではたくさんの興味深い意見や生の声が聞けて、とても有意義でした。わたしは、今回のような集会の意味を次につないでいくために現実にどのように働きかけられるのかを考え、論点の整理をしていました。
 
  鏡として念頭にあったのは、19世紀末~20世紀スウェーデンの労働者運動でした。
  工業化で都市の労働者が酷い生活を強いられたときに、彼らは階級闘争をしようとします。ただしその闘争は、階級間での争いではなく、階級を分断させている社会状況に対する戦いでした。それを乗り越えるために労働者たちは、学習サークルを作って読書をして自分たちの教養を育み、政治的な議論ができる市民になろうとします。上中流階級の文化を、自分たちの生活に照らして批判的に受容し、作り変えていったのです。もちろん、中流階級の側からも、国民統合を成し遂げるために労働者や農民の教養を育み政治的議論ができる市民を育てようという働きかけがあるのですが。そんな人々が作った文化が土台になって、スウェーデンの生涯学習社会、協調と合意による社会は作られました。
 
  わたしたちは(とくに研究者は)、批判と共に、いい社会を作っていくモデルを示し方向付けていく必要があると思います。北欧には、そのヒントがあると思っています。そんなことを考えながら、シンポで整理できたのは3層の議論でした。相互に関連はしますが、これらが混在しているために、議論が混沌とすることがあるように思いました。資料にあった「内外教育(2011年10月25日)」の広田照幸氏の整理と重なるところもありますが、少し視点が違うように思います。
 
(HM。つづく。「早蕨」12月号。購読申し込みは、左記、「メール送信」へ)

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