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2012年3月13日 (火)

29年ぶりの再会(下)

(きのうの記事の続きです)

また、「覚えてへんやろけど、先生卒業式の日、俺の手握って泣いて『あんたはあほやいうけど、あほちゃうで。あんたは人の上に立てる人間やから、頑張りや』って言うてくれた。俺はその時は『何言うてんねん、このおばはん』って思ってたけど、でも、心の中にずっとその言葉があってん。俺、その言葉忘れてないで。」と言ってくれました。(彼は今、50人くらいですが、運送会社の社長です)

  また、男子達には、「先生、いつも怒ってたなあ。よう怒られたわ。あの時も、この時も…まあ、あんまり言うこと聞かんかったけど…」と昔の話をあれこれ持ち出され、また大笑い。そういえば、しょっちゅう怒ってました。私があまり怒らなくなったのは、彼らを送り出して、子どもを産んでから。余裕ができたのでしょうか。

  しゃべってしゃべって、4時間があっという間に過ぎ、本当に楽しい時間を過ごすことができました。そして、また飲もうという約束をして別れました。

 彼ら・彼女らとこうやって楽しく飲んで話せる日が来るなんて、実は思ってもいませんでした。また、私の思いが通じているとも思っていませんでした。卒業式の日、実は、むなしさも少し感じていました。これで終わりなのに通じないなあと思っていました。初めて出す卒業生とお互い涙で別れる、なんていう卒業式ではありませんでいたから。(全員そうではなく、女子とはきちんと別れましたが)

  帰りながら、改めて、教育のなかでの「時間」の果たす役割について、考えさせられました。教育とは、時間のかかる営みなんだと。そして、教師の発する言葉についても教えられた思いです。

  4月から最後の3年間の担任です。最後の3年を迎えるにあたり、しっかりと元気と自信をもらいました。一生懸命やったらいつか伝わると。
  そして、60歳になったら、大きな同窓会をやろうというその約束を励みに、あと3年頑張りたいと思います。

                       (おわり・河内愛子)

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