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2012年3月15日 (木)

【立ち読み】「早蕨」2月号④ 教師 それぞれの思い②  春から新採用!

 さあ、4月から念願の教師! の若手・Aさんのフレッシュな文章です。

1、不安と抱負

 時には舞台、時には死刑台……この世にこんなにも七変化する場は他にあるだろうか。痛いほどの眼差しを感じながら思うことは、だからこそ楽しませるパフォーマーで有りたいし、客席の中に入って一体化を促すようなサポーターになりたいし、一番表情が見えるからこそ様々な意見が飛び交わせるような仕掛け人を……目指しつつ現実は大根役者。そんな場・教壇に立ちながら山のように積もっていく不安の中で現在の最大の課題は「舵取り」と「構え」です。

 (中略)

 
 実習中も同じ経験をしました。一時期授業が失敗ばかりで、実習生とはいえ仮にも自分は教員だからと勝手に変に構え、申し訳なさから真面に生徒の顔を見れなくなり、勝手に一刻も早く何に躓いているのか・どの説明がわかりにくかったのか気づかねばとか、さらに、授業ひとつすらできない人間が生徒指導をするのは理不尽ではないか、などと自分を追い込んでしまいました。

 ですが、情けないながらも生徒たちに救われました。掃除の時間「先生、なんで今日は指示ないん?もう台車マスターやから任してや!」「えーうちも台車マスターやし。取り合いなるから先生はよ決めてーや」と促され励まされました。一緒にゴミ捨てに行きながら思い切って聞いてみると思いもかけないストレートな反応が返ってきて、その反応を活かして授業改善を図ることで、僅かながらも再び楽しい時間を共有できたのです。良くも悪くも同時に、生徒たちも本当に、よく見ています。しかし、構えを外し、一刻も早く舵をちゃんと取らなければと思いつつ、質問に来た生徒たちの顔をみて、やはり申し訳なく思い応えなければとまた、構えてしまう今日この頃です。

 残された僅かな時間、冷静に対応するための引き出しを増やしつつ、少しでも課題を克服して、目の前の生徒たちに応えられるよう努めたいと思います。

(A。下略。「早蕨」2月号。購読申し込みは、左記、「メール送信」へ)

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