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2012年4月25日 (水)

【立ち読み】「早蕨」4月号⑥ 出会いの日を豊かに①

(新入生との出会いの日=入学式。ベテラン教師のこだわり演出です)

(前略)それでも、40人の生徒たち一人ひとりにとって、今日は人生で一度きりの大切な日。やはりこの出会いを忘れられない一日にしたいものだ。

「はい、ここが6組。中庭側の一番前から、出席番号順に6人ずつ掛けていってくれるか。」
「うゎ…」無言のまま教室に足を踏み入れた生徒たちが、一瞬声をもらしたのは、机の上が一面桜色に染まって見えたから。

 机の上には桜色の和紙に印刷した一枚ずつの学級通信。「待ってたで」の大きな見出しに生徒たちは吸い寄せられていく。心地よい静寂の中で、学級通信の読み合わせが始まる。

「『入学おめでとう。』今日、何度も言われた言葉だ。もちろん、ここにいる一人一人の思いはそれぞれだ。第一希望を果たせずに複雑な気持ちの人もいるだろう。それでも、あえて僕は君たちに贈りたい。入学おめでとう。そして、ありがとう。」

 これは生徒を迎える演出の一つ。このあとも「演出」は続くが、今回はこの後の保護者向けのワザを伝えておきたい。あ、クラス開きで「6組はこんなクラスにしようぜ!」とアツイ思いを一気に語る人もいるようだけど、あせらないあせらない。なにしろ一年は短いようで長丁場。とりわけ1年生の1年間は格別長く感じられるから。この日は自己紹介にとどめるのが藤田流。

 さて、生徒向けのクラス開きが終わる頃、保護者が教室にやってくる。そのまま教室に招き入れ、生徒の横に保護者を立たせて一緒に挨拶や諸連絡をする担任もいるが、やはり「完全入れ替え制」の方がよい。ここからは「大人の時間」を楽しみたいから。

(藤田隆介。つづく。「早蕨」4月号。購読申し込みは、左記、「メール送信」へ)

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