180人の学生さん相手に講座しました。
近年、教師志望者急増の大阪大学の教育実習事前指導を、われわれおまかせHR研究会が担当しています。
今年は約350人の学生さんの指導を2回に分けて。
昨日行われた第1回めを参観いただいたT先生(他大学で教職担当をしておられる方)から、以下の感想をいただきました。
ありがとうございます。
ご了解いただいて、転載。
<以下>
大変勉強になりました。特に印象に残ったことを、忘れないように書きながらお礼に代えたいと思います。
1.「おかませHR研究会」のみなさんによるチームワーク
単に現職教員が集まっただけでは、今日のような実践の中身に踏み込んだ直前指導はなかなかできないのでは、と思います。日頃からの研究会や会誌発行の積み重ねがあってはじめて、四つのテーマすべてについて各「担任」がそれぞれの教室で責任をもってコメントする、などという離れ業ができているのだと思いました。
2.阪大教職課程の4年生の柔軟さと意欲
本日は1組と2組の発表を見学させていただきました。
実質的には昼休みの1時間半ほどの間で準備して発表にこぎつけるだけでかなり大変なのではと思いましたが、学生諸君が教職に強い関心をもって柔軟な発想で発表に工夫をこらしていたのが印象的でした。
また、講座内容が単に教育実習の2~3週間を扱ったものではなく、日頃の高生研の活動テーマそのものである、難しい内容だったと思いますが、学生諸君は、気後れせず取り組んでいたように見受けられました。
大阪大の教職課程では、1年生から総合演習でスクールインターンシップに全員参加していることは以前から知っていましたが、佐藤先生や首藤先生の特別活動論や生徒指導論の授業を受けて興味と実力を高め、小野田先生の太っ腹な指導に支えられながら、たくさんの意欲的なメンバーが育っているのを感じました。
(講師も含めた数かもしれませんが)1年間で100名近くの学生が教職の道を選んでいる、と今朝、小野田先生から聞きましたが、生活指導への興味やセンスをもったかなりの数の学生が、毎年大阪で教師になるとしたら、その面では大阪の教育を明るくする要素になるだろうと楽しみになりました。
3.大阪大学が「おまかせHR研究会」を信頼していること
小野田先生がいらっしゃるためとはいえ、重要な教育実習生の事前指導の多くの時間を「おまかせHR研究会」に任せている点で、大阪大学もなかなか太っ腹で素晴らしいですね。
ないものねだりのような感想を、この際もう一つ率直に書かせてください。かなりの割合になると考えられる中学校での実習に行く学生に対して、高校との共通点と相違点など、もう少しフォローがあればよかったのかもしれません。
中学校では教育実習生に対して、高校以上に服装やマナーなどの外面を求める傾向が強いようにも感じます。本日は、授業中に飲み物を出していたり、帽子をかぶったままの学生もいましたので(私自身、そんな実習生でしたが)、そうしたフランクな雰囲気のままで教育実習に行くと、それだけで管理職などには警戒されるかもしれません。
それも承知の上で、何かあっても学生を徹底して守る、という大阪大学の覚悟でしたら、もちろん素晴らしいです。
取り急ぎお礼まで。
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