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2012年8月18日 (土)

【立ち読み】「高校生活指導」194号 ③ 「ぴらっと1枚」実践報告

                                                                               
新「高校生活指導」では、「気軽にぴらっと実践交流」という連載ページが登場。
初回は、和歌山大・堀内さんの実践とおなじみ「ほめ」「けなし」等です。
(以下)

【堀内さんの報告】
〈複式授業について〉
今回の複式学校教育実習で何より悩んだのが、授業の組み立て方です。複式指導とは、異学年異単元の授業を、一人の教師と異学年の児童によって同時進行する授業形態です。当然、片方の学年についている間はもう片方の学年に指示を出しづらく、直接指導と間接指導(橋渡し)をうまく使いこなす必要があります。また、授業の盛り上がりをずらす等しなくてはなりません。つまり、たった四十五分間の授業一つを成立させるためにも演劇の台本を書くかのごとく、綿密な計画を立てておかなくてはならないのです。チョークで板書している暇すらありません。間接指導の間は子ども主導で学習活動を進めさせる必要があり、そのために”今から何をしなくてはならないのか”を明確に指示しておく必要があります。一度に多くを指示してしまうと忘れてしまいかねないので、掲示物などを予め用意しておき、黒板に指示を残しておくなどするのが有効です。

また、複式授業では単式の授業以上に躓かせてしまった子どもが現れた場合の事も想定し、抽象から具体へと戻れる手立てを考えておかなくてはなりません。単式授業であればその場でいったん全体の問題として立ち戻ることもできますが、複式の授業は同時に二学年分の本時のめあてにたどり着かなくてはなりません。片方の準備不足は、もう片方の学年の授業にまで影響を出してしまいます。私自身その点に関しての認識と準備が非常に甘く、研究授業をはじめ多くの失敗をする事になりました。これに関しては複式授業だけでなく単式授業においても心がけるべき点であるので、今後の大きな課題でもあります。

ただし、数ある難しさのなかにも複式授業ならではの面白さがあります。複式授業に慣れたこどもたちは、基本的に自分たちで相談しながら授業を進めていく事ができます。また人数が少ないがゆえ、積極的に黒板や半具体物(マグネット)等を有効に使って前に出て相談し合ったりすることもできます。軌道にさえ乗せてしまえば勝手に学習活動が進んでいき、子ども同士での学び合いが得られるのです。教師は押さえるべきポイント(その一時間で教えたい所)だけを押さえておけばよいのです。それだけではありません、異なる学年の授業が同じ部屋で行われる事により、例えば一年生の子どもは二年生が勉強している内容を先取りして知る事ができ、また二年生は去年勉強した事を思い出すこともできるのです

(後略。「高校生活指導」194号。購読申し込みは、左記、「メール送信」へ)

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