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2012年10月27日 (土)

【立ち読み】「早蕨」8月号⑲ 投稿:「バーベキューの力」

1,史上サイアク!の遠足スタート

  教師生活もうすぐ30年。今までも何度となく遠足を経験しました。
「文化祭の成功は遠足から」。
 声を大にして言えるほど、遠足を大事にしてきました。大好きな行事です。
 しかし、今年の遠足は、ぼくの教師人生サイアク=雰囲気が悪い遠足としてスタートしました。
「意味ワカラン!」「担任のオーボー(横暴)や!」 
 朝から、生徒たちの怒号が渦巻く渦巻く。
 サイアク雰囲気の遠足、果たして春早々、今年のクラスはばらばらになってしまうのかーー。
 ぜひ、高校生の年齢に近い、若い皆さんのご意見をお聞きしたいと思います。

2,これぞ「葬式バス遠足」!

「授業時数確保」や「行事精選」が叫ばれ、生徒間のコミュニケーションを育てる時間が減りました。
 日ごろのHRでのレクやちょっとした決めごと経験なくして、文化祭や体育祭などの大行事を成功させることはできません。
 その意味で、「春の遠足」はその後のクラスの体質を決める大切な行事だと考えています。
 個人でも行けるような遊園地で、「勝手にぶらぶら」なんてモッタイナイ!
 行き先を決定し、班を決めメニューを決め、買い出しを行う……わが3年6組の遠足が「きれいな河原でバーベキュー」と決まったときには、「よし、いいぞ!」と思いました。

(中略)

さて、最近の高校生、自分の親密な仲間に対しては過剰なほど気を遣う半面、自分とテイストの違う(キャラが違う)友だちとは口もきかない、視野にも入らないということがよくあります。
 修学旅行の部屋割り決定などは、ときとして一大バトルロワイヤルです。「グループの○○ちゃんと同じ部屋になった」「なれない」で涙涙の大騒動、場合によっては「もう修学旅行に行きません」と大きく禍根(かこん)を残すことも。
「人にはいろんなタイプがあるし、みんながみんな仲良くなれるはずなどない。でも、少なくとも、自分と違うタイプの人とも最低限お互いイヤな気持ちにならない訓練はしっかりしとこうよ」
 クラス活動や授業のあちこちの場面で無作為班をつくり、「小さなかかわり」を“当たり前”にしてきました。生徒たちもその点はしっかり対応してくれ、今回の遠足の班分けも、委員たちは「完全抽選。新しい友だちをつくる」案をクラスに提示し、承認を得ました。
 本校の遠足は、1学期の中間試験翌日にあり、3年生は各クラスごとに行き先を決めます。試験最終日(遠足前日)のホームルームは、遠足の最終確認。担任のぼく、副担任のF先生とも別用があり、遠足委員長のバスケくん(男子)らにすべてをまかせました。彼らは遠足の班決めと持ち物確認を、他のクラスがホームルームを終了したあとも、かなりの長い時間、やっていたようです。
「先生、明日の班が決まりました」
 放課後、遠足委員長・バスケくんが班分け表を持ってきてくれましたが、それをみてビックリ。
 ぼくが見てもわかるほど、クラス内の「グループ」を単位に班分けがなされているじゃない。おまけに、女子の一部は露骨に矢印で結ばれていて、「細工」のあとがありありです。

(さて、ここで担任は? 佐藤功 「早蕨」8月号。購読申し込みは、左記、「メール送信」へ)

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