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2012年11月の投稿

2012年11月29日 (木)

【立ち読み】「早蕨」10月号⑨ 大阪府の若手教員のつぶやき②

(中学校で教師3年目を迎える26歳の教員)

(前略)まず、私をはじめとする若手教員の多くは、これらの条例が制定されたことや、その条例の内容に関して、あまり大きな反応を示していません。

  その背景には、これまで学校現場で経験してきた「無力感」があったり、はたまた「その場での瞬発的な行動の有効性」があるのかもしれません。
 
 教育行政への要望を通すことの困難さ、多数の先輩教員の中で埋もれる若手の意見、または意見すること自体難しい雰囲気は、若手の教員に「無力感」を感じさせ、感じたままに行動・発言することを躊躇させます。その反面、私たち若手の教員は、その場その場での瞬発的な判断や、慎重に選ばれた言動を効果的に用いて、日々の学校現場での問題に対応し、その「有効性」を実感しています。

(中略)

 あまりに抽象的で、緊急性を感じないもので、私たちが対応するには規模が大きすぎるものに感じられます。つまり、この多忙な学校現場の中では「あと回し」にされる問題になっているのです。むしろ、まだ問題になっていないだけマシで、学校現場では、起きてしまった問題の対応に追われているのが日常なのです。

ただし、条例によって引き起こされる問題を軽視しているわけではありません。特に、教員評価に生徒や保護者の意見が反映されるという制度は、生徒や保護者と信頼関係を築く上で、大きな障壁になることが容易に想像できます。また、制度改変の流れに抗うこともかなわず、良い制度に再び戻すことには手が届かないということも想像できます。それならば、どのような制度であっても臨機応変に対応できる力を身に つけ、どんな問題が生じても解決できる力を持って準備するというのが今の若手教員の素直な気持ちかもしれません。

 少し消極  的な感じもしますが、これが現代っ子先生の未熟で発展途上な現状かと思います。

(「早蕨」10月号。購読申し込みは、左記、「メール送信」へ)

2012年11月28日 (水)

「高校入試だよ!?全員集合」

みなさん、こんにちは。大阪高生研・首藤です。

「大阪ええじゃないか」関連企画「高校入試だよ!?全員集合」がいよいよとなりました。ぜひご参加の検討のほどよろしくお願いします。

また、中学生をお持ちのお知り合い、中学校の先生、高校の先生にぜひ「こんなんあるよ」と転送をしていただければとてもありがたいです。

http://kokucheese.com/event/index/60675/ 

来年の高校入試はどう変わるのか、中学校現場(生徒、保護者、教師)の受け止めは・・。

今、大阪では「大阪府教育振興基本計画」「府立学校の将来像検討」議論がすすんでいます。その「中間まとめ」もふまえつつ、入試制度を入口にして大阪の教育を考えたいと思います(以後2回、違う切り口で予定しています。)

ぜひ、ご参加を。

報告Ⅰ:「高校入試はこう変わる~新しい入試制度のしくみ~」 府立高校教員
報告Ⅱ:「中学校の進路指導の現場から」 中学校教員
熟 議 :参加者で入試制度への疑問・不安・期待などについて熟議

日時:2012年12月1日(土)13:30~16:30(受付13:00)

場所:エル・おおさか708号室

主催:教育だよ!?全員集合!実行委員会

2012年11月27日 (火)

1年1組の物語④ 〈文化祭・1〉

                                                   
体育大会が終わると、次は文化祭。昨年の総括を受けて、今年の文化祭方針は「1年生は展示制作部門(イベント含む)・物品バザー部門に参加」ということになっていた。また、耐震工事の影響で家庭科教室が使えないことで、今年だけは、2・3年生の希望クラスが少なければ、食品バザー部門にも参加できることになった。

私は、1年生の各クラスの文化委員ややる気のある生徒を呼び、詫間DVD(情報の先生に、必要な部分を言って編集してもらった)を見せて、イメージをふくらませ、何が出来るか考える手助けにした。(みんなの反応は結構よく、各クラスやる気を見せていた)

うちのクラスも文化委員AやHと彼女らの仲良しグループは、文化祭にやる気満々で、いろいろ聞いてくる。私は条件をひとつつけた。それは大勢(クラス全員参加をめざす)で出来る取り組みにすること。AやHたちはうなづいていた。いろんな子の意見も聞いてみるという。

  文化祭の取り組みを話し合うHRの日。私は心配して「意見が出ない時のために書いてもらう?」と言ったが、Aに「大丈夫」と言われた。AとHそれから、男子文化委員のNが前に出て、みんなの意見を聞いてゆく。なごやかな雰囲気の中、意見がたくさん出る(え?あのおとなしいクラスが)。私は2時間くらいかけてもいいかと思っていたのだが、わいわいとギャグも交えての1時間の間に、三分の二以上の賛成で「迷路」と決まってしまった。
  私は慌てて思わず「あんたら、かたづけるの大変やで。できる?」と言ってしまったが、生徒達に「できるできる」「大丈夫やって」「みんなでするし」とあっさりかわされた。飾り付けはAやHが考え、迷路の設計はNがやることになった。

  夏休み登校計画には、私のOKの日は全部○がついていた。私は、夏休みには、夏休み後にみんなが動いてゆくことが出来るように準備をするように言った。そして、他校の先生に教わった迷路の作り方(農業用ビニールで作る)をAやHやNに教えた。1回目の登校の日、10人以上が集まって、話し合っていた。私は補習があったので、後でのぞいてみると、迷路の名前・どんな迷路にするか等を話し合い、買う物を黒板に書き出していた。
  その後、お金を持って買い出しに出かけていったが、農業用ビニールは高いと言って、「ただやったから」とたくさんの段ボールを持って帰ってきた!(何をするんや。片付けが簡単なようにアドバイスしたのに…。これで、片付けは大変になった)でも、しかたがない。そこはにっこり笑って、出迎えた。
 
 その後、生徒達は登校する日には、入れ替わり立ち替わりやってきて、段ボールをもらったり、塗ったりした。そのうち、絵の具ではお金がかかると言って、百均の墨汁を買ってきて塗っていた。しかし、私がいちばん感動したことは、登校したことではなく、作業の後、毎日きちんと片付けて帰ったことであった。
                                                                 
           (河内  愛子・つづく)

2012年11月26日 (月)

来夏、関西で全国大会目白押し

来夏、関西で教育サークルの全国大会が目白押しです。
ぼくがきいてるだけでも、

○8/3,4を含む日程
高生研、全生研→京都
歴教協、全国養護教諭サークル→大阪

(教科研は大阪ですが、1週あと)

ヘタしたら参加者や講演者の「取り合い」になっちゃうけど、逆にせっかく全国から同時期に関西に多くの方が来られるので、一緒に何かできないか。

相互宣伝(ハシゴしよう)、学生ボランティアの一括募集、合同観光アフターツアー、など、何かうまく連携できたらいいですね。

大阪高生研ブログでは、他サークルの大会案内もできる限り紹介していくつもりです。

情報あればくださいね。

(サトウ)

2012年11月25日 (日)

【立ち読み】「早蕨」10月号⑧ 大阪府の若手教員のつぶやき

今号の「見どころ」は、最近の大阪の教育状況に対する、若者たちの声。
まずは、若手教師たちのホンネを。

(前略)最初は不安で仕方なかった教員生活にも慣れ、生徒ともたくさん話をするようになり、また同僚の先生方とも話をするようになってわかったことがある。教育は学校教育だけでは限界があるということだ。

それにも関らず、教育をめぐる動きと言えば、教員に対するものばかりのように感じる。国歌斉唱時の起立の義務付け、出退勤時のスリット、生徒による評価の導入など、教員の服務規定に関するものが多く、はっきり言って息苦しい。こんなはずではなかった…という思いは正直ある。

「条例」のことは正直よくわからないし、「条例」のせいで、と考えることは今はまだない。ただ、この間の“流れ”には少なからぬ不安がある。自分だけではどうすることもできないから。知事や大阪市長は教員の質の向上を唱えているが、このままでは質の向上どころか、教員を目指す人は少なくなるのではないかと思う。鳥の視点も大事だが、もっと学校現場や生徒の実態に即した改革がなされることを期待したい。

(A。「早蕨」10月号。購読申し込みは、左記、「メール送信」へ)

2012年11月24日 (土)

青年劇場 『普天間』

「夏の東京大会の大懇親会で、青年劇場の佐藤尚子さんに告知いただきました「普天間」の大阪公演が明日から始まります」

 とのメールが、大阪高生研が訪問時いつもお世話になる、沖縄・ペンションOのオーナーから。

大阪は、11月24日(土) 阪南公演から30日(金)ドーンセンターまで5ヶ所。

 詳しくは、 http://www.seinengekijo.co.jp/s/hutenma/nittei-hutenma.html

 個人的には、坂手洋二作品は、燐光群の『推進派』以来。
「重い」テーマを説明チックにならず人間ドラマとして伝えているのか……ここに興味あり。

 日程的に確かに厳しいけど、なんとか行ってみたいなあ。
(タカコさん、がんばってくださいね)
                                                        サトウ

2012年11月23日 (金)

「大阪ええじゃないか」

「カラフルな社会を見て、知って、参加する10日間 「いろんな人たちの思いをカタチに」をキーワードに7月から活動してきたAIBO。そのクライマックスとして11月23日(金・祝)から12月2日(日)の10日間、「大阪ええじゃないか」と題したフェスタを開催します。

“おもろい社会”をつくろうと、これまでAIBOにはたくさんの企画が持ち込まれ、カタチになっていきました。子育て、セクシャルマイノリティ、労働、地域社会、行政、そして民主主義。さまざまなテーマで、さまざまな人たちが集い、社会を変えるイノベーションの卵たちが生まれました。「大阪ええじゃないか」はそうした多様な思いを、さらに華やかに、彩り豊かに、同時多発的に広げようというフェスです。

この10日間は大阪市内のあちこちで、さまざまなイベントが開催されます。シンポジウム、集会、音楽もアートも何でもあり。いろいろあって「ええじゃないか」。カラフルに彩られた大阪を是非、体感してください!」

      (AIBO HPより)

   さあ、いろいろ行われます。教育関係も盛りだくさんだ。

→ http://www.eejanaika.info/

2012年11月22日 (木)

【立ち読み】「早蕨」10月号⑦ 194号岡村論文「政治と教育政治の関係」に学び、教育基本条例の具体化に対抗する実践を考えてみた。

7.授業アンケートを政治化する
 では、現場は何ができるのか。授業アンケートを管理職の学校マネジメントの情報調達の役割から、生徒の当事者としての意見表明として政治化させていく道を考えたい。
 1つは、おそらく放っておけば設けられないであろう自由記述欄をアンケートに盛り込むことが考えられる。用意された質問に答えるだけの受け身のアンケートより、自由記述欄は、質問者の意図を超えて政治化できる可能性があるだろう。

 2つめは、授業アンケート結果を職員会議なり、できれば生徒や保護者にも公開する世論をつくることが考えられる。「評価・育成」の趣旨を考えれば、また、管理職が本気で学校全体の授業力底上げを考えるなら、アンケート結果の公開は必然だろう。教員にとっても、管理職の授業力評価にビクビクするよりも、学校全体の授業力アップの取り組みの中に自分の授業を位置づけて自己点検した方が前向きになれるのではないか。

 3つめは、学校全体の授業力アップの取り組みには、一方の当事者である生徒との意見交換は欠かせないという共通認識の形成である。どうしても授業アンケートの結果が生徒に公表されないなら、校長と生徒会(有志)の懇談会という形などを通じて、授業について生徒と学校が直接に意見交換する場をつくれないだろうか。「アンケートを取るんだったら、直接、僕らの声も聞いてほしい」という生徒会の要求を管理職が断る理由はないだろう。

  以上の取り組みがどれほどできるかは、私にもわからない。すべて画餅なのかもしれない。けれど、授業アンケート賛成・反対を、生徒を抜きにしたところで行っていても、何も変わらないどころか事態は悪くなるかもしれない。生徒を、学校の一方の当事者として正当に遇する、その目標に少しでも近づくためにじたばたしてみたいものだ。
 
(井沼淳一郎。「早蕨」10月号。購読申し込みは、左記、「メール送信」へ)

2012年11月21日 (水)

高校生版・「いじめられている君へ」②

「いじめ」連続授業の最終回は、東京から朝日新聞の同企画担当者の1人、氏岡真弓記者に来ていただきました。

「授業」をしていただくと同時に「取材」も。

11月14日、朝日の教育欄に載った記事は、写真3枚込みの大きなスペース。

<以下・記事より抜粋引用>

「中学時代にいじめられた実体験を記した生徒もいた。「いちゃもんでキレられ、首の裏が青くなるまで殴られました。親に言っても『あんたが悪いからや』と言われました」

 担当の佐藤功教諭(52)が数人の文章を印刷して配ると、教室はしーんとなった。それぞれの文への感想をふせんに書き込み、模造紙に張った。いじめられた体験には、「つらかったね」「これを書いたあなたには勇気がある」などと共感する感想が集まった。

 こうして考えを深めたうえで、10月末に高校生版のメッセージをつづった。

 「いじめの問題では、まず子どもの声を聴きたい。高校生は、中学時代には言葉にできなかった体験も表現できる。『大人への通訳』として重要な存在だ」と佐藤教諭は話す」

<引用以上>

34人の著名人メッセージに触発されたAくんが、壮絶な自分の体験を語り、今度はそれに触発されたメンバーが、自分を語りながら、「いじめられている君へ」ことばを紡ぐ。

<以下・朝日のデジタルをご覧ください>

http://digital.asahi.com/articles/TKY201211130770.html?ref=comkiji_txt_end_s_kjid_TKY2012111307

(つづく。サトウ)

2012年11月20日 (火)

【立ち読み】「早蕨」10月号⑥ 「基本条例下の大阪で何が議論されているのか」

  この夏、あいついで2つの中間まとめが発表されました。「大阪府教育振興基本計画の策定に向けた中間まとめ」と「府立高校の再編整備について中間まとめ」です。これは、先に制定された大阪府教育行政基本条例と大阪府立学校条例の具体化です。
  紙幅の関係で詳細について触れられませんが、大阪府教委HPで見ることができますのでぜひご覧ください。
  本稿では、現時点での若干の「中間批判」を行います。次号では、この間大阪で起こっている動きを報告できればと思います。

■教育振興基本計画
  基本計画では「大阪の教育をとりまく状況」について、人口減少社会と少子高齢化、国際化・経済のグローバル化、雇用環境の変化、格差の増大と固定化などの項目をあげて課題認識を示しています。
 
そのうち次の2点にまず注目します。すなわち、「国際的な競争が激しくなる中において日本が持続的な成長をしていくため、
  また、日本の若者が力強く生き抜いていくためには、コミュニケーション能力をはじめ、グローバル社会での活躍を視野に入れた知識・能力の育成が必要」「雇用情勢が悪化し、また、雇用形態が多様化する中、社会の一員として自立して生きていくための豊かな勤労観や職業観を育てる必要。」
 
  こうした現状認識と課題認識には、日本の経済的な地位の低下に対する危機感があります。そのために「持続的な成長」のためのグローバルな人材、「力強く生き抜く」若者を育てること。教育基本条例案では「都市間競争」に勝ち抜くことが謳われていましたが、こうした教育観は昨年の基本条例と変わりません。
 
  次に雇用環境の変化の中で、勤労観や職業観を育てることを謳っています。いわゆるキャリア教育の推進ということでしょう。
 
  しかし、これまでキャリア教育は、道徳主義的に流れる傾向を批判されてきました。そもそも「観」を指導することで、この厳しい雇用環境が何とかなる問題ではありません。自己責任論ですませてしまう危険をもつものだと考えます。
 
  他にも、格差の固定への懸念を指摘して、それに対し「確かな学力」を生徒に身に着けさせることを謳っています。しかし、今の格差と貧困の問題は、個人の学力をあげることで何とかなるようなレベルの話ではありません。社会の構造的な矛盾に起因するもので、その矛盾を問わない、覆い隠すものであるということです。

(下略。首藤広道。「早蕨」10月号。購読申し込みは、左記、「メール送信」へ)

2012年11月19日 (月)

1年1組の物語③

     〈体育大会〉

  うちの体育大会は、縦割りで行われる。体育委員がエントリーの中心となるが、上級生との連絡係として、クラスから男女各1名の代表を決める。代表には、男子はバスケ部のD、女子は文化委員のAが立候補。また、1年生の仕事として、団旗のデザイン・制作があるが、デザイン係には女子のKが立候補してくれた。                                                 
  1組団の団カラーは紫に決まった。「不死蝶」という3年生が決めたキャッチフレーズに従い、絵の得意なKはすぐにデザインをし、先輩のOKをもらった。

  中間テストが終わった後、すぐに団旗の制作にかかることになった。私は、一言だけ言っておいた。「みんなの仲の良さを見ていたら大丈夫だとは思うけど、デザインができたので、ここからは、出来る人は手伝いましょう。ひとりぼっちにはしないように」
Aは「そんなんわかってるって」と言う。
  その言葉の通り、Kが旗の制作にかかると、毎日、入れ替わり立ち替わり誰かが残って楽しそうに一緒に色塗りをしていた。そのうち、A達はミサンガを作ると言いだし、紫の刺繍糸を買ってきて、クラス全員分を作り始めた。ミサンガは当日「1年1組の印」としてみんなで身につけ、私にもひとつくれた。

  うちの体育大会の1年生の学年種目は「大縄跳び」。うちは遠足でもうまく跳べなかったし、練習もしていない。2グループに分けるのだが、よそはいろいろ作戦を立てていたが、うちの体育委員は「出席番号順でいいです」。私はまあいいかと思いそのままにした。

  当日、大縄跳びを跳ぶ瞬間がきた。運動場で、円陣を組み、学級委員のFが真ん中に入り、気合いを入れまくる。私も勿論円陣に加わった。久しぶりの体験で結構わくわくした。そして、跳び始めると、なんと2グループで合計55回跳び、優勝してしまった。

  1組団は、1年・2年の学年競技優勝、1年女子・2年男子のクラス対抗リレーの優勝(1年男子は2位)、綱引きの優勝、団対抗リレー2位などの成果をあげ、体育の先生達の予想を裏切り、総合優勝してしまった(!)閉会式後、生徒達は3学年で楽しそうに写真を撮り、団長に感謝されて1年2年は嬉しそうだった。

  月曜日、私は食堂にお金を払って41人分の「ジュース引換券」を作成し、生徒に渡した。生徒達は一瞬びっくりしたような顔をしたが、1枚ずつ券を持って、喜んで帰って行った。
                                                                   ( 河内  愛子・つづく)

2012年11月18日 (日)

高校入試だよ!? 全員集合! ~どうする? 大阪の高校~

イベントのご案内の第2弾です。12月1日(土)に次のようなイベントを開催します。http://kokucheese.com/event/index/60675/

「大阪ええじゃないか」の協賛企画です。http://www.eejanaika.info/ 「大阪ええじゃないか」は、「多様な民意を社会化する」ために12月までの期間限定で大阪で活動する湯浅誠さんらが中心となっているプロジェクトです。詳しくはAIBOのHPまで。http://www.aibofund.net/ 

「教育だよ全員集合」は来年も違うテーマで開催を予定しています。大阪の教育について大いに語り合いましょう。

高校入試だよ!? 全員集合! ~どうする? 大阪の高校~

大阪の高校入試が、今、すんごいややこしい! この春、教育条例が制定された大阪では、教育改革が猛スピードで進んでいます。 

生徒も保護者も先生も、変わる高校入試制度に右往左往していませんか? おまかせ改革で大丈夫?内容知らなくて大丈夫? 大阪府教育委員会による「大阪府教育振興計画」と「府立高等学校の将来像」をのぞき見ながら、子どもに寄り添う教育・生徒のための教育ってどんなんやろう・・・みんなで考えてみませんか?

Let's熟議!! (参加費無料)

■時間:12月1日(土)13:30~16:30

■場所:エル・おおさか(大阪市中央区北浜東3-14)

2012年11月17日 (土)

産経新聞に紹介されました。「志ある若者へのエール」

志ある若者へのエール

「ええっ!このお店休んでもお給料もらえるの!」「半年働いたらとかいくつか条件はあるけどね」――。
 店長と学生アルバイトのこんな会話で始まる学生向けの労働問題解決本「えーっ!バイト高校生も有給休暇取れるンだって!」(四六版 1200円)を出版。実話がベースでリアリティあふれる内容が学生らに共感を呼んでいる。

 最低賃金以下での給与計算や時間外労働の強要、雇用契約書の明示義務違反…など、労働に関する違法行為がまかり通っている現状について、法律家と情報を共有、これらの問題を授業でも取り上げてきた。(以下、下記へ)

 http://foruma.co.jp/wp-content/uploads/2012/11/375e2670cea62b73634e99fac3532719.jpg

「えーっ!バイト高校生も有給休暇取れるンだって!」

お問い合わせは フォーラムA出版 (06-6365-5606)

2012年11月16日 (金)

【立ち読み】「早蕨」10月号⑤ 大阪府教育行政基本条例、府立学校条例施行から半年

特集にあたって

  昨年の10月号で特集した「大阪府教育基本条例案」が姿を変え、「教育行政基本条例」「府立学校条例」として今年3月に成立、4月に施行された。
  それから半年、学校現場では何か変化しているのだろうか。

  本特集では、まず、「中間まとめ」に批判を加えた首藤報告から「中間まとめ」に表れている教育観や自己責任論を読み取ったうえで、条例の具体化に抗する実践を井沼報告から考えていきたい。

  こうした状況下で若手教員は何を感じているのか。二人のつぶやきを聞いた。
  また、条例の施行は、大阪府教員採用試験の志願者の減少※につながっていると思われる。大阪府を受験しなかった学生たちに、受験しなかった理由を聞いた。
 
      ※2013年度採用予定の志願者数
    小学校は384名減、中学校は265名減、高等学校は604名減、全体で1355名減。

(「早蕨」10月号。購読申し込みは、左記、「メール送信」へ)

2012年11月15日 (木)

【「こんなブログ!」紹介】「結論から申し上げると、出馬はしません」

 湯浅誠さんの東京都知事選に対するコメントです。
「本ブログの記載内容は、転送・転載歓迎です」とあるので、若干引用。
(湯浅誠さんのブログ「湯浅誠からのお知らせ」より)

「この間、多くの方から、都知事選についてお問合せなどいただきました。ご推薦いただいた方もおられて光栄かつ恐縮でした。率直に申し上げて、今回の都知事選で私が「勝てる候補」などと言われるのは、ほとんど身の丈に合わない話と思わざるを得ないので、わざわざ態度表明するのもどうかと思っていました。

しかし、新聞紙上でも取り沙汰されるようになり、沈黙していることによる不利益も生じかね
ない情勢になってきたことから、コメントしておきたいと思います。結論から申し上げると、出馬はしません。

  以下、この間の経緯や考えたことを書きます」

 詳細な理由については、以下。

 http://yuasamakoto.blogspot.jp/2012_11_01_archive.html

  昨日、首相が衆議院解散を明言。
 さあ、「本当の第3極」づくりが始まるぞ。

2012年11月14日 (水)

【立ち読み】「早蕨」10月号④ 文化祭見てある記 速報版

▽八尾翠翔高校 翠翔祭―秋―
     I don’t do it alone.
      But we can do it together.

 2年前、1年生のクラス代表者、文化委員を中心とした生徒対象の文化祭企画講習会を依頼された。視聴覚教室いっぱいの参加。その年、昨年と日程があわず、今年ようやく訪ねることがかなう。

 あいにく天気に恵まれず、雨天時バージョン。本来なら、入場門よりずらりとならぶはずであったろう立て看板が校舎内、廊下に所狭しと。
 例年なら、中庭が大賑わいなのであろう。中庭舞台があり、3年生6クラスが食品バザーを出店の予定。4階からは、カラフルな垂れ幕。
 校舎から体育館への渡り廊下に食品バザーが軒をつらねる。食品バザーは、3年生の特権の様子。1クラスだけ、校門装飾。

(下略。詫間秀雄。「早蕨」10月号。購読申し込みは、左記、「メール送信」へ)

2012年11月13日 (火)

1年1組の物語②

〈HR開き、そして初めての遠足〉

HR開きをどうするか。普通にやるのはおもしろくないので、ゲームでクラス開きをすることにした。ゲームはジャンケン列車。やり方を説明し「やってくれるかなあ」と思いながら見ていると、みんな立ち上がって動き出す。「おお、良い反応!」次々負けた人が後ろについて、ついに長い列がふたつになった。

みんなが見守る中、勝敗が決定した。そのまま、丸い輪になって、立ったまま、一番勝った人から、自己紹介。「趣味を必ず付け加えること」という条件をつけたせいか、おもしろいことを言う生徒もいて、和やかな雰囲気で自己紹介を終えた。勿論私は一番勝った生徒の隣にいて、最後に自己紹介をした。

その後、「みんなにとって居心地のいいクラス」をめざしたいという担任の思いを話した。いろいろな考え・個性のある生徒がいること、そんな41人が同じ教室で暮らして行くためには、ちょっと気を遣ってほしいこと(勿論自分の意見は我慢しないでいいこと)、みんなと友達になる必要はないけれど、いざという時は協力できる関係でいてほしいこと…。などを話し、この広い世界の中で同じクラスになった縁を大事に、41人で楽しくやっていこうと話した。いい感じで聞いてくれた。

  クラスの役員も立候補で決まり、留年生Kは学級委員に立候補した。

4月の終わりに初めての遠足がある。遠足は「ハーベストの丘」。学年全員で行き、体育大会の学年種目である「大縄飛び」の練習をし、バーベキュー(お仕着せ)をするというのがうちの定番だという。場所がらクラスの自由はあまりない。そこで、バーベキューの席(席によって人数が違う)を男女いっしょの席にしようと提案し、席の男女数の原案を出した。(男女の組み合わせはくじ引き)

 女子が何とかそれにあわせて席を決めたが、男子が決まらない。(うちはおとなしいクラスで、しかも男子の半分はおとなしい)「男子が2人か3人になる。女子苦手なやつもいるし」と留年生Kは言い、「決め方がなんか女子目線やし」という男子もいる。

HR終了後、どうしようかなあと思っていると、A・T・Y・H・M・Moなど、女子数名が寄ってきた。しばらく話した後、「やっぱ、男どうし女どうしにしようか」と言うと、「男子とも仲良くなりたい。」「うちらが譲っても良い。」「自分らのグループにはそれぞれ私らが話すから」「男子が好きな人数で先に席を決めたらいい」と言ってくれた。

その次の日の1時間目は私の国語Aだったので、「譲ってもいい」という女子がいることを伝え、男子にまず決めるように言った。男子は学級委員のKのそばでしばらく話し合っていたが、結局決めてきた座席表は、昨日私が決めた原案どうりであった。(だだ、このことで男子は団結したのか、バス座席は男子全員で後ろに座ることを要求してきて、当日みんなで盛り上がっていた。)
 
 当日はみんな「どこが女子苦手やねん!」と突っ込みたくなるほど、男女一緒の席で楽しく会話しながら肉を焼いていた。(よそは全部好きな者どうしだった)                                                                              

(河内愛子。つづく)

2012年11月12日 (月)

「学校協議会」は「懲罰」機関なのか③

「学校協議会を考える」シンポを見に来てくれたAさんから、

「佐藤さんが、言ってたさんぽじうむのとりくみは十分理解できるけど、それは今回の「学校協議会」という枠組みでなくてもよいような気がする。でも、そんなめんどうくさいことを戦略的にやろうというのは誰なんだろう。ぼくは少なくとも今はそんな余裕はない」

 と感想をいただきました。

 対するサトウの応答です。

<以下>

Aさん、「学校協議会を考える」に来てくれてありがとう。

あの場で、ぼくは前任校で行っていた「N高さんぽじうむ(※生徒と保護者と教員有志が年に2,3度、イベントを一緒に行う)」を紹介しました。
そのうえで、「(協議会の設置理由が)学校運営に生徒や保護者の声を活かすためというのなら、協議会に生徒が委員の1人として入るのはOKか?」と確認しました。
(維新・紀田さんの答えは「可能」)

Aさんは、「「学校協議会」という枠組みでなくてもよいような気がする」と言ってるけど、ぼくは、Aさんも書いてる、「ぼくは少なくとも今はそんな余裕はない」がすべてだと思っています。

一番のネックは、残念ながら、「教師の多忙」。
北村年子さんに、「生徒が意見を述べる機関があるのは当たり前。参加不参加をここで議論してることが信じられない」と喝破されたけど、「多忙」を理由に、「人権侵害」が後回しにされている例は学校のなかにいろいろ見つかる。

こんな日々追いまくられている毎日、「さあ、生徒と保護者と教師一緒に語れる機関をつくろう」と言ってもなかなかできない。
「子どもの権利条約」が批准されて8年たったけど、この条約によって、どれだけの学校が子どもたちの意見表明権をかなえる組織をつくることができただろう。
「開かれた学校」の交流会は何年も行われているが、残念ながら、「それは特別な学校の集まりよね」が現状だ。

ぼくは前任校に19年在籍し、なおかつ生徒会主担のポジションに3年間居れたから、上記の組織づくりに関われた。
でもいまの学校に7年いても、まだそんな協議機関はつくられていない。
カベはやっぱり教師の「多忙」。

 いまの「いっぱいいっぱい」の先生たち相手に、「新しくこんなことやろうよ」を言い出してもなかなか多数意見にするのは難しい。
「シゴトを増やすな!」光線があちこちから突き刺さる。

 でも、学校って、「上からおしつけられたこと」に対して、「このままだと悪くなるから、現場で何とかいいものに変えていこうよ」のアプローチなら、今までも受け容れられてきたことがいろいろある。
 うまく作りかえてきた実績がある。
「現代社会の授業」しかり、「総合的な学習の時間」しかり。

「協議会をつくらなアカンと決まった。このままでは、外部からの監視・懲罰機関になってタイヘンになるぞ。どうせつくらにゃならないなら換骨奪胎しようよ。生徒と保護者、教師、地域応援団が集って学校運営できる組織にしようよ」なら、受け容れられる可能性もあるんじゃないかと思っています。

学校が外に「開かれる」ことを嫌う体質はそのとおりで、それが生徒の人権を奪う一因であるのも確か。

「不完全な学校協議会をつくらない」選択肢があるのならそれでいいけど、現状では、「うまく使えてないからもっと過激なものに」とされる危険性がある。
ならば逆手にとることも本気で考えたらどうかと思い、先日のイベントを企画しました。

今後ともいろいろアドバイス、ご意見よろしく。

2012年11月11日 (日)

【立ち読み】「早蕨」10月号③ 例会の感想② 『高校生活指導』194号所収「政治と教育政治の関係」を読む レポーター:井沼淳一郎

 もう1本は、機関誌所収の岡村論文を井沼さんがレポートしました。感想抜粋です。

☆個人的には、きいていてとても理解できました。授業アンケートの取り組み方については、学校によって意味や意義がちがっていってしまうのだろうと・・・。 (若手N)

☆教育行政や基本条例の話は色々と勉強になりました。二項対立の考え方の見直しの必要についてあらためて見直そうという意見については、私自身もついつい色々なものを単純な構図でとらえようとしているだけに、大いに反省させられました。
                                                                        (若手M)

☆専門家としての教師像と市民としての教師像という岡村さんの分け方については私も少し変な感じを持っていたので すが、教育の目標を問うということが専門家としての教師像ということの重要性につながるのだという越野さんの指摘に
    共感しました。      (ベテランF)

☆岡村論文、むずかしかった・・・。二項対立、たしかにそうですね。アンケートの問題も、正直、「エライ時代になったなぁ・・・」という気分です。「ずらす」ということばがありましたが、どう対応していくのか、むずかしいですね。

(下略。「早蕨」10月号。購読申し込みは、左記、「メール送信」へ)

2012年11月10日 (土)

【立ち読み】「早蕨」10月号② 例会の感想 『高校生活指導』194号所収「A君との関わりから考えたこと」を読む

 リニューアルした『高校生活指導』194号を読むという企画。まず、発達障害の生徒に向き合った森野実践を、初担任の若手Kさんに読んでもらって報告をお願いしました。

 自身の理解しがたい生徒に向き合う戸惑いも報告しながら、実践から学んだ反省点をもとに真摯に生徒に向き合あおうという姿勢に大いに共感した次第。「生徒を関係性の中でとらえる」ことと「生徒の関係性にある課題を政治的にとらえる(集団に政治化していくこと)」ことについて参加者と議論できました。

<参加された若手たちの感想から>

☆「Aくんとのかかわりから考えたこと」について。途中参加だったのですが、現在の「生徒指導」の状況と似ていたので、非常に関心を持ちました。「その子、その子に合った指導」を心がけたいと、個人的には感じているのですが、きちんとした理由(例えば今回のKくんのように「通学時間が長すぎる」「障害の可能性がある」ということなど)があってもしれは「差別」「ひいき」にあたるのでしょうか。線引きが非常に難しいと、日々感じています。G先生は真正面から問題に向かって取り組んでおられ、すばらしいと思いました。  (若手N)

☆Gさんの発表を聞いて、自分も生徒の弁護ができなかったと思いました。一年の担任のとき、ある留年生をがんばって進級させようと思うあまり、叱ってばかりになり、「前の担任はどんなときでも味方をしてくれた」という発言をされました。いろいろ迷うことも多いと思いますが、がんばってください。         (若手M)

☆生徒の行為・様子から、その生徒をどうとらえ、どう対応するか、こちらのとらえ方次第で大分変わるのだと思った。問題のある生徒を、指導することはもちろんだが、弁護する、という考えの大切さを知った。 (若手O)
                                                                                    

☆Kくんのような生徒をかかえると、担任は大変だと思います。そんなときこそ、まわりの支えが大切になると思います。また、担任は、問題をかかえた生徒に寄り添っていくことが必要になるでしょう。(甘やかしではなく) むずかしいことですが、クラスの生徒の目線でものを見られる教師でありつづけるために、常に、自己をふりかえっていきたいと思います。

(「早蕨」10月号。購読申し込みは、左記、「メール送信」へ)

2012年11月 9日 (金)

「大阪の教育の明日を考える会」ミーティングします。

(「大阪の教育の明日を考える会」からの案内です)

いよいよ今年も終盤になってきました。
お元気ですか。

次回のミーティングが近づいてきました。
小野田さんの学会で大阪の状況を報告してきての話、首藤さんが一員として手がけようとしている「高校入試」のイベント、サトウが先日行った「学校協議会」についての報告、その他これからの企画について、等、話します。

さて、当会も久しぶりに独自企画をたちあげようか。

「参加できるよ」という方は、左記までメールを。

●11/15(木) 19:00~ なんばにて。

2012年11月 8日 (木)

朝日新聞にて紹介されました。

バイトの権利、マンガで解説 府立高教諭が手引書 (11/6 朝刊)

えーっ! バイト高校生も有給休暇とれるンだって!――こんなタイトルの本を、府立高校の先生が出版した。雇用契約書の詳しい見方や職場での理不尽な要求への対処法などを、漫画を織り交ぜて易しく解説。すべて、実話をモデルにした内容だ。

 ストーリーの中心は、アルバイトにも正社員と同じように様々な権利があることを授業で学んだ男子高校生が、困難を乗り越えながら有給休暇を認めてもらう話。ここに、最低賃金以下で働いていた男子が教師や弁護士の助言を受けながら時給を上げていく話や、残業代も支払われず疲弊している「名ばかり店長」を間近に見た女子が、バイト先を労基署に告発する話などがからむ。(以下、下記へ)

http://book.asahi.com/booknews/update/2012110800012.html

2012年11月 7日 (水)

【立ち読み】「早蕨」10月号① 大阪高校生活指導研究協議会・大阪高生研(仮称)発足の議論に向けて

◆はじめに
 今年夏の新高生研の発足にともない、高生研大阪支部としての「大阪高生研」はあらたな組織としてスタートすることになります。これまでのサークル組織の在り方で見直すべきところは見直して、より楽しいサークルにしていきたいと考えます。会員のみなさんの積極的な発言をお願いしたいと思います。

◆大阪高生研の現状
①全国高生研の大阪支部である。2011年度  (2012年5月現在)正規会員は39名である。
②全国に約200名の早蕨会員を擁している。
③正規会員は口座引き落としの会員が16 名 現金会員が23名である。
④早蕨会員からは年2,000円の誌代(年8回)をいただいている。
⑤早蕨の発行経費は年8回でおよそ1,000円(紙代等・郵送料)であり、原稿料は支払っていない。
⑥早蕨の利益でサークル運営にあてており、例会等の参加費は、早蕨会員を原則無料としている。
⑦正規会員のうち銀行引き落とし会員からは早蕨代は不徴収としている。
⑧正規会員のうち、現金会員からは早蕨代を1,000円徴収している。

■論点提示
 ・会の名称
 ・全国高生研と大阪高生研の関係
 ・会費は1,000円か 2,000円か
 ・早蕨の発行体制について
   年8回(6回)体制は可能か
 ・旅費規程のありかた

(首藤広道。「早蕨」10月号。購読申し込みは、左記、「メール送信」へ)

2012年11月 6日 (火)

高校生版「いじめられている君へ」

 サトウです。

 朝日新聞に連載されていた「いじめられている君へ」を使って授業をしました。
 全37編を読み、「高校生として、これは説得力があるなあと思う意見はどれか」「この企画はいじめに悩む子どもたちに役立つのか」などを考えるなかで、次々と「自分のこと」を語り始める生徒が現れてきました。

 5回連続授業の最終回は、朝日新聞の氏岡記者にわざわざ来阪、授業をしていただき、生徒たちに「高校生版・いじめられている君に」を書いてもらいました。

 見学に来られたYさんの報告です。

<以下>

「彼らを前にしたら、率直に話す以外ないのです」
 氏岡記者は、授業が終わったあと、生徒たちへの誠実な話しぶりに感心している私に、こう言われました。

  そうなのです。選択科目「一般教養」を受講している29人の生徒たちは、一人もおちゃらけることなく、集中して氏岡記者の話をきき、前時までに書かれた友だちのメッセージを真剣に読み、それへの意見を書き込んでいました。それは、日常ではあまり経験することのないヒリヒリするような空気感で、「やらされている感」は全く感じられませんでした。

  この講座は今回で5回目、これまで大津の事件後に連載された朝日新聞の「いじめられている君へ…」を読んだり、新聞投書欄に載った連載への意見(この内容が中高生たちの心をつかむのかという疑問と意味がある記事だという意見の両方)を読んだりし、そのたびに自分の意見を書いてきたということでした。

 この積み重ねが、十分に生徒たちの気持ちを耕し開放したのでしょう。
 さらには、講座の3回目に、自分のいじめられた辛い記憶を書いてくれた友だちがいたことで、生徒たちがいじめをより自分の問題としてとらえたこともあるでしょう。
 また、この日は授業で読んできた記事に関わった氏岡記者によって、記事が読者に届けられるまでの新聞社内でのやりとりが語られ、その率直で誠実な語り口が、彼らの心をつかんだのかもしれません。とくに、取材でのやり取りが社内でかなり論議になったという話があり、そこに真面目に子どもたちと向き合おうとしている大人たちの存在を感じてくれたのかもしれません。

  あの教室には、この場所なら本当の自分でいて大丈夫、素の自分でも誰も襲ってこない、そう思わせる装置がいくつもあったような気がします。それは、彼らが書いた「高校生版いじめられている君へ、いじめている君へ、いじめを見ている君へ」の中に、辛い体験の告白がいくつもあったことにも表現されていると思います。

  子どもに言葉を届けるには、なにか触媒のようなものがいるのかもしれません。その触媒の一つが、佐藤先生たちが取り組んでいるような授業なのでしょう。正解も不正解もない、自分の意見が弾かれることのない授業、考えがいのある授業、そういう時間の積み重ねがあって、大人が伝えたかった「いじめなんかで死ぬな」「なかまを殺すな」というメッセージが、子どもたちの心をつかんだ、私はその場面に遭遇したのだと思っています。

2012年11月 5日 (月)

1年1組の物語①

 河内愛子です。 担任も最後の一回り(3年)となってしまった私と、1年1組41人の話をこれから書こうと思います。

〈入学式〉
  私のクラスは1組。男子18人(うちひとり留年生)女子23人からなるクラスである。入学式に当たり、生徒向け・保護者向けの2種類の学級通信を用意した。そして、保護者に担任としての抱負を語るとともに、商大堺の藤田先生に聞いた、「我が子自慢」を保護者に書いてもらおうと、便箋を買って張り切っていた。しかし、その計画は、我が校の入学式のやり方とともに、何とも中途半端に終わるのであった(!)

  クラブ員の少ない我が校では、入学式の片付けは1年生がやるのだ。しかも、1組が!(何てことだ…)しかし、めげてはいられない。やるぞ!と気合いを入れて入学式は始まった。入学式後、教室に帰り、別室にいた留年生のKがクラスに合流した。Kは「ダブリです、よろしく」と挨拶して、自分の席に座った。(彼とは、3月の終わりに話をした。クラスに溶け込むため、「さん」を付けて呼ばせないように言うと、「そんな気はないです」と答えた。また、「一つ上であることはどうせわかるから、打ち明けてクラスに入った方が気が楽だと思う」というと、「わかった」と答えていた。)

  「30分くらいで生徒を来させてください」と言われていたので、大急ぎで学級通信を配り、急いで話をし、素早くものを集めて、副担任の先生に生徒を体育館に連れて行ってもらった。その後、保護者を待つが、いっこうに現れない。よそは来ているのに…。(司会の先生が7組から保護者を出してしまい、一番体育館から遠い1組は、途中でよその生徒や保護者にはばまれて、身動きできず、なかなか来られないのだった。)

 やっと教室にたどりついた保護者は、誰もいない教室を見て、「うちの子はどこへいったのでしょう?」と口々に聞く。「体育館で片付けています。」と答えると「帰って来ますか?」と聞くので、「帰りません」と答えた途端、みんな体育館へ行こうとする。あわてて「中へ入ってください」と言うが、「どうしても入らないといけませんか?」と言われるしまつ。(教師になって初めての体験)「片付けはすぐには終わりません。少しだけですから」と言ってやっと入ってもらい、大急ぎで学級通信を配り、早口で挨拶をすませる。(こんなはずではなかったんだけど…)

  それでも、半分以上の保護者は、「保護者の方から見たお子さんの良いところを知りたいので、我が子自慢を書いてください」と言うと、顔が輝き、真剣にその場で我が子自慢を書いてくれた。(親の思いがひしひしと伝わった瞬間であった。藤田先生ありがとう!)急ぐ保護者には、「生徒に預けてください」と言って、便箋を渡した。(あとで結構集まった)ただ、あまりに急いでいた保護者には、便箋を渡せなかったことと、クラスに来てもらえなかった保護者が6人ほどいたのは残念だったが、それぞれの保護者の思いが伝わる力作ぞろいであった。読んで、感動してしまった。(勿論来なかった保護者には、生徒を通じて、通信をちゃんと渡した)

  生徒にきちんと話すのは次の日のHRと決め、慌ただしい入学式を終えたのであった。
                                                                  
(河内愛子。つづく)

2012年11月 4日 (日)

「学校協議会」は「懲罰」機関なのか②

(昨日記事の続きです)

 ノンフィクションライターの北村年子さんがおっしゃいました。

「学校協議会に生徒の参加が可能とか不可能とか、そんな議論が行われていることが信じられない。生徒が参加することは当たり前じゃないですか」

 まったくそのとおり。

 でも、子どもの権利条約が日本で批准されて8年もたつのに、その「当たり前」は、残念ながら学校のなかでまだまだ「当たり前」になり得ていない。
 今までも大阪の各府立高校に学校協議会はあるけれど、生徒が参加することはまったく想定されていません。

 維新府議の紀田さんは、北村さんやぼく、そして会場からの質問に答えて、いろいろと発言されました。
 
「学校協議会委員に生徒の代表を加えることは可能だ」
「学校協議会は「懲罰・監視」だけの機関ではない」
「委員の任命を校長が行うのなら、確かに校長の腹心ばかりで固めてしまうことが考えられる」

 中途半端に「監視的」な機関をつくると、ますます学校は「閉じる」。すでにその傾向は進んでいます。

「それは甘いよ」といっぱい言われながらも、なんとか「共同運営機関」に組み替えられないか――今回の企画も、そのための1実践のつもりです。

 参加いただいた方、スタッフとして活躍いただいた方、どうもありがとうございました。

    ●「学校協議会を考える」 当日動画

AIBO チャンネルO
http://www.ustream.tv/channel/11540370

 90分ありますが、議論が白熱のラスト20分ぐらい、特におもしろいです。

                          (文責・サトウ)

2012年11月 3日 (土)

学校協議会」は「懲罰」機関なのか①

「貴重な経験をさせていただいて、本当にありがとうございました。
湯浅さんが僕の目の前に座られたときは緊張して変な汗がでましたw
でもとても気さくに話しかけていただいて、楽しい時間を過ごすことが出来ました」

 会後の懇親会で、「前に湯浅誠さん、横に紀田馨さん」にはさまれ、お2人の議論をカブリツキで聞いた大学生・Oさんのことば。

「学校協議会を考える」(話者=紀田馨(大阪府会議員・維新の会)、佐藤功(大阪府立高校教員・大阪高生研)、北村年子(ノンフィクション・ライター))、好評裏に終わりました。

 まずは、上記大学生・0さんの報告です。

<以下>

先ず感じたのは、実際に顔を合わせて話し合うことの大切さです。

維新の会の議員と聞いて、イメージばかりが先行してしまっていたのですが、実際に紀田さんの話を聞いていると、こちらの意見にも耳を傾けてくれるし、皆で考えていこうということは共感していたと感じます。

0か100かの議論ではなく、今あるもの、今できることを考えていく。
そのためには一方的な議論ではなく、お互いの考えを共有していくことが必要になる。
そのことは湯浅さんも飲み会の場でおっしゃってました。

ただ、あの条例案・評議会の中身がいまいち分かりにくいというのも確かです。
今回の企画で少しは理解することが出来ましたが、やはりよく分からない部分はあります。
そのためにも維新の方々はもっと議論する場を設けるべきだと思いました。

教員の懲罰機関ではないのか、もっと現場の声を聴いてくれ、生徒も参加できるのか、といった様々な視点での議論ができたという意味においてはとても貴重な時間だったと思います。

生きづらさを抱えながらいる子どもが多くなっている中で、学校の役割は今以上に重要になると思います。
家庭にも地域にも居場所がなく苦しいけど、せめて学校に行けば安心できる、頼れる大人がいる、そんな場に学校がなるためにも、生徒と教師が生き生きと活躍できる環境を整えて行くことが大切なのではないかと思いました。

そんな環境づくりに今回の条例案を生かすことができるのか。
生かしていくためにも多様な人が集まって議論する場をもっと作る必要があるなと感じました。

<以上>

  ●「学校協議会を考える」 当日動画

AIBO チャンネルO
http://www.ustream.tv/channel/11540370

 90分ありますが、議論が白熱のラスト20分ぐらい、特におもしろいです。

2012年11月 2日 (金)

日曜日に、早蕨の製本作業をしました!

 今回の早蕨は、ちょうど一年前に編集担当をさせていただいたときに「大阪府教育基本条例案」を特集したこと、その条例案が姿を変えて「教育行政基本条例」「府立学校条例」として今年3月に成立、4月に施行されたことから、特集1を「大阪府教育行政基本条例、府立学校条例施行から半年」としました。いまの動向やそれに抗する実践の提起、さまざまな立場からの率直なつぶやき満載です!

 特集2は、ほやほやの文化祭実践&見てある記速報です。
 その他、投稿、連載も盛りだくさんです☆
 Book案内は、満を持して同僚のK先生に書いていただきました。

 皆さま、ありがとうございました。ご感想をお待ちしております。   H

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