おすすめ情報

本の紹介

« 来夏、関西で全国大会目白押し | トップページ | 「高校入試だよ!?全員集合」 »

2012年11月27日 (火)

1年1組の物語④ 〈文化祭・1〉

                                                   
体育大会が終わると、次は文化祭。昨年の総括を受けて、今年の文化祭方針は「1年生は展示制作部門(イベント含む)・物品バザー部門に参加」ということになっていた。また、耐震工事の影響で家庭科教室が使えないことで、今年だけは、2・3年生の希望クラスが少なければ、食品バザー部門にも参加できることになった。

私は、1年生の各クラスの文化委員ややる気のある生徒を呼び、詫間DVD(情報の先生に、必要な部分を言って編集してもらった)を見せて、イメージをふくらませ、何が出来るか考える手助けにした。(みんなの反応は結構よく、各クラスやる気を見せていた)

うちのクラスも文化委員AやHと彼女らの仲良しグループは、文化祭にやる気満々で、いろいろ聞いてくる。私は条件をひとつつけた。それは大勢(クラス全員参加をめざす)で出来る取り組みにすること。AやHたちはうなづいていた。いろんな子の意見も聞いてみるという。

  文化祭の取り組みを話し合うHRの日。私は心配して「意見が出ない時のために書いてもらう?」と言ったが、Aに「大丈夫」と言われた。AとHそれから、男子文化委員のNが前に出て、みんなの意見を聞いてゆく。なごやかな雰囲気の中、意見がたくさん出る(え?あのおとなしいクラスが)。私は2時間くらいかけてもいいかと思っていたのだが、わいわいとギャグも交えての1時間の間に、三分の二以上の賛成で「迷路」と決まってしまった。
  私は慌てて思わず「あんたら、かたづけるの大変やで。できる?」と言ってしまったが、生徒達に「できるできる」「大丈夫やって」「みんなでするし」とあっさりかわされた。飾り付けはAやHが考え、迷路の設計はNがやることになった。

  夏休み登校計画には、私のOKの日は全部○がついていた。私は、夏休みには、夏休み後にみんなが動いてゆくことが出来るように準備をするように言った。そして、他校の先生に教わった迷路の作り方(農業用ビニールで作る)をAやHやNに教えた。1回目の登校の日、10人以上が集まって、話し合っていた。私は補習があったので、後でのぞいてみると、迷路の名前・どんな迷路にするか等を話し合い、買う物を黒板に書き出していた。
  その後、お金を持って買い出しに出かけていったが、農業用ビニールは高いと言って、「ただやったから」とたくさんの段ボールを持って帰ってきた!(何をするんや。片付けが簡単なようにアドバイスしたのに…。これで、片付けは大変になった)でも、しかたがない。そこはにっこり笑って、出迎えた。
 
 その後、生徒達は登校する日には、入れ替わり立ち替わりやってきて、段ボールをもらったり、塗ったりした。そのうち、絵の具ではお金がかかると言って、百均の墨汁を買ってきて塗っていた。しかし、私がいちばん感動したことは、登校したことではなく、作業の後、毎日きちんと片付けて帰ったことであった。
                                                                 
           (河内  愛子・つづく)

« 来夏、関西で全国大会目白押し | トップページ | 「高校入試だよ!?全員集合」 »

点描」カテゴリの記事