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2012年11月13日 (火)

1年1組の物語②

〈HR開き、そして初めての遠足〉

HR開きをどうするか。普通にやるのはおもしろくないので、ゲームでクラス開きをすることにした。ゲームはジャンケン列車。やり方を説明し「やってくれるかなあ」と思いながら見ていると、みんな立ち上がって動き出す。「おお、良い反応!」次々負けた人が後ろについて、ついに長い列がふたつになった。

みんなが見守る中、勝敗が決定した。そのまま、丸い輪になって、立ったまま、一番勝った人から、自己紹介。「趣味を必ず付け加えること」という条件をつけたせいか、おもしろいことを言う生徒もいて、和やかな雰囲気で自己紹介を終えた。勿論私は一番勝った生徒の隣にいて、最後に自己紹介をした。

その後、「みんなにとって居心地のいいクラス」をめざしたいという担任の思いを話した。いろいろな考え・個性のある生徒がいること、そんな41人が同じ教室で暮らして行くためには、ちょっと気を遣ってほしいこと(勿論自分の意見は我慢しないでいいこと)、みんなと友達になる必要はないけれど、いざという時は協力できる関係でいてほしいこと…。などを話し、この広い世界の中で同じクラスになった縁を大事に、41人で楽しくやっていこうと話した。いい感じで聞いてくれた。

  クラスの役員も立候補で決まり、留年生Kは学級委員に立候補した。

4月の終わりに初めての遠足がある。遠足は「ハーベストの丘」。学年全員で行き、体育大会の学年種目である「大縄飛び」の練習をし、バーベキュー(お仕着せ)をするというのがうちの定番だという。場所がらクラスの自由はあまりない。そこで、バーベキューの席(席によって人数が違う)を男女いっしょの席にしようと提案し、席の男女数の原案を出した。(男女の組み合わせはくじ引き)

 女子が何とかそれにあわせて席を決めたが、男子が決まらない。(うちはおとなしいクラスで、しかも男子の半分はおとなしい)「男子が2人か3人になる。女子苦手なやつもいるし」と留年生Kは言い、「決め方がなんか女子目線やし」という男子もいる。

HR終了後、どうしようかなあと思っていると、A・T・Y・H・M・Moなど、女子数名が寄ってきた。しばらく話した後、「やっぱ、男どうし女どうしにしようか」と言うと、「男子とも仲良くなりたい。」「うちらが譲っても良い。」「自分らのグループにはそれぞれ私らが話すから」「男子が好きな人数で先に席を決めたらいい」と言ってくれた。

その次の日の1時間目は私の国語Aだったので、「譲ってもいい」という女子がいることを伝え、男子にまず決めるように言った。男子は学級委員のKのそばでしばらく話し合っていたが、結局決めてきた座席表は、昨日私が決めた原案どうりであった。(だだ、このことで男子は団結したのか、バス座席は男子全員で後ろに座ることを要求してきて、当日みんなで盛り上がっていた。)
 
 当日はみんな「どこが女子苦手やねん!」と突っ込みたくなるほど、男女一緒の席で楽しく会話しながら肉を焼いていた。(よそは全部好きな者どうしだった)                                                                              

(河内愛子。つづく)

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