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本の紹介

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2012年12月15日 (土)

ちょっといいやん! 勝手にBOOK案内 「小熊英二著作」2冊

「早蕨会員」としてデビューいただいた、大学教員・Kさんの、小熊英二さん著作の書評特集です。

●小熊英二『私たちはいまどこにいるのか』(毎日新聞社、2011)

著者の小熊さんは慶應義塾大学で日本の歴史・思想の研究をされています。これまでいくつかの重厚(文字通り)な著作を発表してきましたが、本書は専門書ではなく、時々のコラムやインタビューなどを集めたもの。震災の直前に出版されましたが、政治運動や市民運動が「沈滞」していると言われるなか、冷戦後の日本社会が変わらざるを得ないターニングポイントに来ていることを説得的に語っています。反貧困、プレカリアート運動の分析も秀逸です。現代社会における市民形成と市民運動の意義が歴史の流れのなかに位置づき、元気の出る一冊です。(定価1890円)

●小熊英二『社会を変えるには』(講談社現代新書、2012)

 その小熊さんの最新刊、しかも一般向けに書き下ろした民主主義論・社会運動論がこの本です。象牙の塔の研究者ではなく、震災後には反原発市民運動の先頭に立ってきた小熊さん(市民団体とノダ総理との会見にも参加していました)。市民が何もしなければ社会は「望んでいない方に」変わる。つまり行動してもしなくても、「社会を変えない」ことなど不可能だ、というスタンスで本書は書かれています。そもそも民主主義って何なのか? なぜ日本では民意がここまで政治に反映しないのか? そうした疑問を考えるにも役立ちます。(定価 1365円)

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