編集長の偏執な日々…(下)
さて、肝心のなかみ。これがもう難産なんですわ(>_<)
第1特集(タイトル未定)は、「学校の民主主義の再生」をコンセプトに、一方的な生徒指導や上意下達の体制がもはやあたりまえになりつつある学校で、生徒や保護者との対話を成立させ、いっしょに知恵を出し合い、オルタナティブな学校を作りだす実践を探ろうと思っていました。
でも、いただいた実践記録は、生徒・保護者と出会うことすらままならないでいる現実です。どの実践もいま、現場が苦闘している等身大の実践だと思います。編集委員会では、それでも生徒と対話を成立させるべく実践者が苦労していることを共有し、対話を通じてかくれていた生徒の世界が浮かび上がり、教師自身の指導が揺れ、指導の見直しや作りなおしに向かおうとする、そのことがかすかだけど学校像をずらすことにつながっていくのではないか。もっと「行為」とも呼べないような記録の細部から、どうすれば今、教師は、生徒・保護者と出会えるのか、他者との出会いを学校づくりの共同のほうへつなげていけるのかを探ろうという話になりました。今、その筋で執筆者や分析者に原稿手直しをお願いしているところです。
「ここまでこだわるか~」という声もありやなしや?ですが、編集長は現場を励ます実践のヒントをひとつでも多く届けたいと、編集に偏執な日々なのです。
(井沼淳一郎・「新高校生活指導18歳を市民に」編集長)
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