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2013年4月 6日 (土)

【立ち読み】「早蕨」2月号⑪ 分散会① 愛すべきトラブルメーカー

                                                                                 
  (前略)「今年の1年生はタイヘン!」と噂には聞いていた。Kさんの報告を聞いて納得。
  「当初から、いじられるであろう生徒が数人いたので気を付けて見ていたが、いじり役が誰かがわからない状況の中、早速ひそひそと悪口が飛び交う、メモが回るということが始まった。女子の間でこのように誰かをターゲットにして疎外し、自分がそうならないように仲間を増やすというやり方はこの学年の特徴…」。
 
  毎日何かの事件が起きる1学期、なかでも大変なMとKについて、教育相談委員長でもあるkさんは本人や母との人間関係をつくりながら、今までどういう思いで生きてきたかをていねいに聞き出している。「なんでオレ(私)だけ…」と傷ついてきた人への想像力が、久里さんの教師性の土台というか人としての優しさ―表面的な優しさではなく、思いどおりにならずに生きる人への愛しさや共感に裏打ちされた優しさなのだと思う。こういう報告は読むだけでイガイガした気持ちが癒されていいものだ。

  だが、Kさんの指導の魅力は、そのHRづくりにある。正直言って、教育相談的なアプローチは教師対生徒の共感的理解の点では優れているが、それ以上のものではないと僕は思う。Kさんの学年やクラスを担任したら、多くの男性教師は物理的な力でなんとか抑えようとするだろう。自分に力がなければ、「怖い先生」や「管理主義体制」を無意識のうちに借りたりもして。
 
  Kさんは、「うちのクラスは授業の評判は悪いし、管理的に言われ慣れていないから、どこまで持ちこたえられるか心配」と言う。それは、来年度、担任が替わったら生徒たちが持つかどうか、とともに、自分もこの指導を貫けるかという心配だと思う。まあ、Kさんが心折れて指導を変えるなんてことは、「絶対ない!」と僕は思っているので心配してないんだけど、1つだけ注文をつけるとしたら、こんなすごいHRづくりをしながら、報告には「クラスにまろやかな雰囲気作りを心がけた」としか書かないところがいかんな~。(後略)

(「早蕨」2月号。購読申し込みは、左記、「メール送信」へ)

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