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2013年5月16日 (木)

かとっちょ先生に聞いてみな! 加藤昌孝先生講演会報告(下)

 授業の中身をかいつまんでいいますと、昔中国のある地方には強力な毒蛇がいて、それを捕まえて干し肉にすると、様々な病気に効く薬となるので、それを年に2匹捕まえて献上すれば税が免除になるというのです。そしてその蛇取りを生業とする人に話を聞いたところ、祖父も、また父も蛇にかまれて死に、自身も何度も危険な目にあったと言います。そんなに危ない仕事なら、その仕事を辞めて他の人と同じように税を納めるようにしようかと聞くと、それは嫌だと言います。彼の話によると、祖父の代からこの地に住む家は、今は一つもない.また父の代にあった家で、今も続いているのは二,三のみ。つまり、あまりの税の厳しさに死んでしまうか夜逃げしてしまうというのです。だから、命の危険はあっても今の蛇取りの仕事を続けていきたいんだと彼は言います。そこでこの「捕蛇者説」の筆者は、「苛政は虎よりも猛なり」というが、今まで自分は信じなかった。しかしこれはまさにその通りではないか、と書き記すのです。かとっちょ先生は、授業の後、生徒に批評文を書かせることが多いのだそうです。この話は現代にも通じるのではないかとか、あるいは自分だったらこの「捕蛇者」になるかどうかを考えてもらうといった取り組みをされているのだとか。

 質疑も活発に行われ、「加藤先生の授業は国語ではなく社会ではないのか」とか、「古典を現代の視点に引き寄せすぎていないか。古典の世界はその時代の価値観があり、それを現代の価値観で判断してはいけないのではないか」といった鋭い質問がありました。後者に対しては、「そもそも文章として残せるのは支配者層であり、それをそのまま受け取ったのでは弱者の視点は生まれてこない」といった反論もあり、国語科・社会科といった教科による考え方の違いも伺われ、大変勉強になりました。清風堂の奥村さんが用意された15冊の本も、参加者13人だったのに14冊も売れ、雨の中重い荷物を抱えてこられた奥村さんもほっとされたのではないでしょうか。加藤先生、参加者の皆さん、ありがとうございました!

                                               (牧口。終わり)

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