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2013年8月31日 (土)

【立ち読み】「高校生活指導」196号② 「LINE」では伝わらないこと

(10月20日(日)予定の例会は、いま、愁眉の問題でもある若者の「LINE(ライン)」などのツールをとりあげます。実践事例の1つが、本号巻頭の以下)

今年の三月には初めての卒業生を出した。三年間の担任生活では、様々なトラブルもあり、後半増えてきたのが「LINE」絡みのトラブルだった。実際に、三年生の秋にはクラスが空中分解しそうなくらいのトラブルが起きた。

(中略)

夏休みのある日、健太が登校してきたので、クラスの近況について話をした。健太曰く、「夏休みにクラスで花火をしようと計画したが、実施に至らなかった」そうだ。詳しく聞いてみると、雄太と由香がそれぞれ幹事になって計画をし、LINEを使ってクラスメートに計画と参加の案内を発信していたそうだ。当初は雄太と由香が頻繁に呼びかけて計画も進んでいたのだが、実施間近になって二人からLINEへの連絡が途切れてしまったとのことだった。何人かの生徒は「どこでするの?」、「何時からするの?」という投稿をしたものの、幹事からの連絡は来ない状態だった。やがて「バイトやから無理」や、「暇やったら行くけど」という投稿がされるようになり、まとまりがないままに時間だけが過ぎた。そして、実施日も近くになったある日、業を煮やした春香が、「こんなグダグダやったらやる意味ないやん」と投稿したことで、気まずい雰囲気になり、LINEに以後、誰も投稿しなくなり、花火大会は計画倒れになったのだという。このときは、生徒だけで運営しているコミュニティにズカズカ踏み込むのも変だと考え、しばらくは静観をすることにした。

 二学期が始まり、例の投稿をした春香は学校を休みがちになっていた。ある先生からは「ウチ、クラスで浮いてるねん」と漏らしていたと聞いており、本人への声かけをしつつ、クラスの人間関係の把握に努めることにした。

(三木啓司。後略。「高校生活指導」196号)

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