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2013年9月20日 (金)

【立ち読み】「早蕨」8月・全国大会報告号⑥ 全生研とのコラボ企画に参加して(上)

   京都で今年同じ時期に大会を開いていた、高生研と全生研のコラボ企画がついに実現。
小・中・高の教師が一同に介して一つの問題に対して討論するという、画期的な企画。
  内容としては、中学の先生からの熱い思いのこもった問題提起・大学の先生のお話・班ごとの討議の大きく3つ。

まず、中学の先生から、たくさんの過去に出会った子ども達のことを語りながらの「問題提起」。虐待された生徒のこと、障害を持った生徒のこと、親が事件を起こして逮捕されてしまった生徒のこと、薬物依存の親を持つ生徒のことなど、ひとつひとつの話は重く、その中の子ども達のしんどさ・苦悩と、必死にかかわる先生の姿が印象的な話だった。

そんな中、3点大切に考えていることが示された。① 子どもの安全の確保(これは教師だけではできないので、他の機関に対してコーディネーターとなる)② 子どもの話を共感的に聞くこと(子どもが安心して話せる関係をつくるのはいざという時のために重要となる)③ 教室に居場所をつくること(家庭で安心できない生徒にとっては学校は大切な居場所。そこに居場所があることが救いとなる)また、教師として何ができるのかということに対しては、貧困状況におかれている子どもの状況を語りながら、① こういう生徒に対しては家族に対してもかかわっていかねばならないということ、② しかし、支援はかなり難しいということ、などが語られた。

 生徒の困難を真っ正面から受け止め、何とかしようと奮闘する教師の「熱い」思いの伝わる問題提起だった。 中学は義務教育のため、生徒は問題を抱えながら、学校と関わり続ける。したがって、教師はその生徒の問題を何とかしようとするのだろう。しかし、高校では困難をかかえた生徒はやめていくことも多いので、生徒のしんどさが見えにくいことが多いし、関わりもいきおい少なくなる気がする。高校教師として、やめていく前にどれだけ生徒のしんどさをわかろうとしているか、問題を起こす生徒ややめていく生徒の思いをどれだけ受け止めようとしているか、考えさせられる話だった。

(つづく。加藤都。「早蕨」8月号。購読申し込みは、左記、「メール送信」へ)

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