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2013年10月 8日 (火)

【立ち読み】「早蕨」8月・全国大会報告号⑫ 教育実践記録を「読む」-物語として読む、物語をつくりだす、自分自身を意味づける-に参加して

 分科会の冒頭、久田先生から「この分科会で問題にしたいのは、今から報告される今田さんの実践分析そのものではなく、その実践分析の手法として白石陽一氏の提唱する「読み」方が妥当であるかどうかを考えてもらいたい」という説明があった。

 実践報告そのものはツッコミどころが多く、それ自体も検討してみたかったが、「白石氏の提唱する…」を待つことにした。すると…氏が提唱する「物語として読む」とは、僕が20年来関わってきた「科学的『読み』の授業研究会(読み研)」の手法の一つ「小説の読み」(の中の「構造読み」)を実践記録の読み解きに使おうというものであった。これまでの教師生活を支えてくれた高生研と読み研だが、そこでの学びは自分の中で完全に分離・独立していて、統一的に捉えるという視点は大変刺激的だった。活発な班討議・全体討議を通して「何を『事件』ととらえるか、クライマックスはどこかを意識することで実践が読めてくる」「実践記録に登場するA子、H男、T男などそれぞれが主人公になり得るし、そう読むことでそれぞれの課題が重層的に見えてくる」などといった意見が出され、それに対して提案者の白石氏が「ああ、そうか!見えた!」と膝を叩かれたのが印象的だった。

(中略)

 そういえば、読み研方式では小説の主題読みの過程で「題名読み」を行う。前日に参加した分科会のレポートの題名は「思いは、伝わる」。なるほど、レポートのテーマは(課題も含めて)この題名に端的に表れている。白石氏の野心的積極的な問題提起に感謝したい。

(藤田隆介。「早蕨」8月号。購読申し込みは、左記、「メール送信」へ)

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