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2013年11月18日 (月)

熊本高生研機関誌・『スコブル』で紹介されました。

 航薫平(わたり・くんぺい)『えーっ!バイト高校生も有給休暇とれるンだって!』
 (フォーラム・A、1143円+税・2012年9月刊行) 
 
 定時制高校には「昼間働き、夜学ぶ」というモットーがあります。かつては、何らかの事情で高校に行けなかった社会人(ほとんどが正社員)が高卒の資格を取ろうと4年間頑張った等の事例が多くありましたが、現在では、中学校からそのまま定時制を選択したり、全日制高校が合わず再入学してくる生徒たちが増えました。その結果、アルバイトやパートといった非正規雇用で仕事を続けている”勤労学生”がほとんどなのです。

  さて、私は定時制に勤務して11年目になりますが、生徒から「バイト先の待遇が悪い」という話はよく耳にします。

(生徒:以下S)「もう3年間も働いているのにさー、シフトが厳しくって店長に言っても休みがとれないんだよね」。
(教師:以下T)「そりゃいかんねー。はじめに入ったとき、週休何日って言ってた?」。
(S)「確か週1は休みって話だったと思うけど、はっきりしないんだ…」。
(T)「何はともあれ3年目だったら有給がとれると思うよ。法律にそうなってるはずだよ」。(S)「先生、甘いよ!有給なんてバイトにとれるわけないじゃん!法律に書いてあっても現実にはムリだって」。
(T)「そうか?じゃ私か担任の先生がバイト先に行って店長さんに話を持っていこうか?」。(S)「それ絶対やめて!バイト先クビになるよ!」などなど。

 そんな時、この本に出会いました。著者の”航”先生が講演のため来熊された際、持参された本です。萌え系の表紙イラストに惹かれ手に取りましたが、最初のマンガ「バイトのヒーロー」にどんどん引き込まれていきました。その後の実録ノベル(現役教師執筆)や解説コラム(労組書記長)にも「こんな作戦があったのか!」と正に目が啓かれる思いでした。

 「ウチは進学校でバイト禁止だから」と”関係ないね”的視点を持たれる先生方も多いと思いますが、実際、上級学校に進学してから「初めてのバイト」に戸惑っている卒業生や、就活するまで(就活後も)「労働三法」の効果を実感したことがない教え子のことを考えたら、「高校時代に労働法の基礎を実践的に教える」ことの重要性がおわかりになるのではないでしょうか?

 「シリーズ中入り」(後書き)の中に、ある司法書士さんがこんなことをおっしゃっってました。「同じ高校生、しかも同じ市内の高2生がそれまでもらえなかった有給休暇を取れるようになったんですよ、と他校で紹介すると、生徒さんたち、目の色が変わるんですよね。同じ高校生が何かをしたというのはすごく勇気を与えています」。

 「シリーズ:Law☆Do(ロウ・ドウ)」の第1弾である本書は、法律(Law)を武器に一歩前進(Do)を勝ち取っていく労働問題解決ストーリーなのだそうです。続編にも期待大です!

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