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2013年12月の投稿

2013年12月31日 (火)

大阪府立K高校「協同的な学び」を中心とする授業改革参観記(下)

(つづきです)

 以下、佐藤氏のことばで印象に残ったものを列挙する。

○「もっとも授業が崩壊しているのは進学校。ほとんど聞いていない。聞いてない人たちに向かって延々と授業を続けられる教師の感覚は異常だ」

  この日は俗に言う「しんどい学校」所属の教師の見学が多かったが、「それ以上に進学校のほうが授業がしんどい」という指摘には共感。「受験」という単一の物差しのみで授業を評価する生徒たち相手に、さてどう受験に関係のない授業を「きかせる」ことできるのか。確かに協同的な学びは「1人で自習」を許さないところで有効である。

※佐藤学氏のいう日本の高校教育の課題
・50年前と教授法が何ら変わっていない。世界的に、一斉授業はほとんどない。一斉授業は19世紀の産物である。
・授業研究の回数はPISA参加65カ国のなかで最下位。
・協同的な学びも最下位。
・中レベル以上の学校では、学年を追うごとに学力低下をきたしている。
・学びからの転落は「ノートをとらせること」から始まる。何も考えないでノートをとること=勉強した気にさせている。

○「一斉授業だと、5分で半分の生徒がつぶれて(寝て)いる。つぶれた子には、1分以内に声をかけよ。1分以内だと「励まし」になるが、5分以後だと「注意」でしかない」

○「高いレベルを設定しながら「学び」でつないでいく」

 「易しすぎる課題」はダメだということ。課題が易しすぎると、生徒は自分たちがナメられている、バカにされていると感じ、逆に教師をバカにする。通常レベルよりやや高いレベルの課題だから生徒たちは学びあう。1人ではできない、グループでなら達成できる最高のものを提示せよ、と佐藤氏は言う。
 この日、K高校では、「2乗」とは何かをわからない生徒相手に「標準偏差」などを教えていた。「再チャレンジ」だの「エンパワーメント」だのややこしい難しいことばを使いながら生徒に「百ます計算」訓練ばかりさせるより、さすが高校生!というような問いを与える。協同的に教えあって、「やった! できた!」の喜びを体感することで、生徒たちは「発展から基礎へと降りてきて理解する」という。

○「机をしっかりとくっつけさせる。最初は教師が作法をしっかり教えよ」

「しんどい」学校でこの方式を導入するには、この「机引っ付けてー」がまず第一の関門となるだろう。指示になかなか従わない(従えない)子どもたちをコの字にしたり4人組にしたり「動かす」方法の共有が必要か。「1年生の4月からこの方法を全クラスではじめ、高校ではこんなものと思わせる」とか「この方式用の特別教室(=最初から机が組まれている)を用意して困難なクラスはそこで行う」等が考えられるが、この関門を突破できず撤退する学校もあるだろう。 

 この公開授業には、高生研メンバーの顔も何人か見られた。

「外部の参観者数に比べて、授業研究の場に出席している同校教師の数は必ずしも多くなかった。今後の課題はここかな」

 同じく見学に来ていたN氏(大阪高生研代表)がつぶやいていたけど、この壁をどう「協同的に」に乗り越えていかれるのかーー次なる策をまた伺いたいと思った。(おわり)

2013年12月30日 (月)

大阪府立K高校「協同的な学び」を中心とする授業改革参観記(上)

 大阪府立K高校で「学びの共同体」を基軸とした公開授業が行われるときき、見学に行ってきた。「学びの共同体」は、4人組のグループ学習とコの字型の机配置を特徴とするものだが、この日は提唱者である東大名誉教授の佐藤学氏(『学びからの逃走』ほか)もやってきて講演を行うとか。まずは体育館にて1年生の数学の授業を公開。その後、授業研究、佐藤学氏講演会へと続く満腹プログラム。K高校の研究授業は今年度からはじまり、今日が早や10回目の検討会だとか。この日の見学者も150人を超す人出である。滋賀高生研の夏原さんも遠路来られていた。

 体育館での授業を一通りみたあと、佐藤氏によるアドバイスと講演。
 何度か佐藤さんの講演をきいたことがあるが、極端で物議を醸しそうな物言いがあるのは今回も(たとえば、「(この方法を取り入れている)1年生は皆しっかり学んでいるが、取り入れていない2,3年生はだあれも学んでいない」はそりゃあ言い過ぎやン)。
 でも、「真に知識のある人(=専門家)なら一斉授業もなりたつが、そうでない人は「自分はゼミナールのチューター」だと認識せよ」と、「自分で教えねば!」と考えがちな教師の「限界」をしっかり指摘される点などは、最近のぼくの問題意識とも合致し、「確かに!」と思った。

 以下、佐藤氏のことばで印象に残ったものを列挙する。(つづく)

2013年12月29日 (日)

【立ち読み】「早蕨」12月号⑤ 「コミュニケーションの“リアル”~LINE,SNSの世界と若者~」④ 大学生・Tくんの感想

    「LINE」について、そしてその使用実態について教えてくれたTくん(大学1年生)の感想です。
 
   
  (前略) 僕は日常当たり前のようにLineを使っており、Lineはもはや普段の生活からは切り離すことのできないものとなっていっています。あたかも今友達 としゃ べっていっているのかのように、Lineトークをし、なにげなくスタンプを使い、ふざけた感じでブロック・退会というという機能を使う…。このようなことは僕にとっては、特別なことでも何もなく、普通のことであると思っていました。
 
 確かに、Lineで友達にきつい言葉を浴びせられたり、退会させられたりなど、つらく感じたこともあります。しかし、そのようなことは現実(real)の世界でもふつうにあることなので、特にLineに限ったことではなく、全く問題ないものである、つまり、『Lineというというものは、とても便利なものだ!』と思ってい っていました。(もちろん、今でもそう思っています!)

  僕が、この発表で一番言いたかったことは、『ある意味で架空 (imaginary)の世界は現実(real)の世界の延長線上にある』というということです。たとえば、さっき別れたばかりの友達とLineトークで話の続きをする,ふだん現実の世界でやっているようなしょうもないことを Lineでもやってみる、などなど…。

これらのことは、すべて現実の世界で生まれたもので、 Lineで特別にやっていることではないというということです。ある方の発表で、「生徒の1人がLineで誹謗中傷を浴びせられている。どうすれば、このLineの問題を解決できるか。」とお っしゃっていました。僕は、現実の世界で、その生徒と周りの子との間でなにか問題が起こったから、現実世界の延長線上であり、かつ、先生など誰にもみられない場所である Lineでもそのような問題が起こった 、つまり、Line上の問題というよりかはむしろ、 現実世界での問題 ではないかなと思いました。

  ほかの方の発表を聞いてい て、『みなさん、Lineに関しては否定的 なのかな』と少し感じました。( という か、「Line賛成! 」という がほとんどいなかったような…。)また、参加されていたみなさんがおどろいておられたことも、『正直、普通じゃないかな…。なにが不思議なんだろう …。』と思ってしまいました。例えば、「ブロックは必要ない」とおっしゃっていた方がいましたが、本来 、ブロックは、誰でも友達に登録できるというというデメリットを補うためにあるので、ブロックシステムがあるのは普通のことです。(ブロックを悪用してしまうことも確かですが…。)だから、最後に『まずは先生自身が実際にLineを使ってみてください !! 』というということを言いたいです!

  (大学1年生・Tくん。「早蕨」12月号。購読申し込みは、左記、「メール送信」へ)

2013年12月28日 (土)

2014年大阪高生研総会・実践報告は「若手が体育祭を仕切って」 

 今回、若手教師によって語られる実践報告・分析は、

「若手体育大会主担の苦悩と決意~えっ、振り向いたら だれもいない!!」

  新任4年目で任された体育大会の主担。生徒とやりとりしながらつくっ   てきたけど、当日朝、頭髪基準違反の生徒が多数。「応援合戦中止すべき」    との声高な教員との狭間に若手教員たちは…。

 実践報告の第1稿が送られてきました。
 それを読んだIさんの感想。   

「初めて生徒会部長を任された1年目の体育祭の孤立感・孤独感を思い出したよ。
久々に、大きな責任を引き受けた若手(なかなか引き受けたがらない若手が多い中で)の本音が聞けそうな実践。来年リベンジするためにこそ、必要な総括をしよう」

 体育祭や文化祭の主担、そして生徒会主担までもがいきなり転勤してきた人や新任の人にまかされたりする……最近いくつかの学校で聞かれる話。
 リアルな若手の実践話から、皆で明日の展望をさぐりましょう。

 どうぞご期待。

  2014年大阪高生研総会のお知らせ

     日時 : 2014年1月12日(日)9時30分~

    場所 :クレオ大阪中央 多目的室
                 大阪市天王寺区上汐(うえしお)5-6-25 06-6770-7200
        地下鉄谷町線四天王寺前夕陽丘駅下車5分
   
 今回は、2本の実践報告と大阪高生研制作「教育見取り図」をもとに、教育はどこに 向かうのか、私たちはどんな教育を望むのか・・・を語り合いたいと思います。ゲスト は越野章史さん(和歌山大学教育学部・教育学)。乞うご期待!! 

    時程:   9:40  総会
          2013年を振り返り、2014年のワクワクをみなさんと。
           11:00  実践報告(2本)
           12:20~ (昼食休憩)
           13:30~  実践分析(2班で)
           15:10~ 「教育見取り図」とこれからの教育
           ゲスト:越野章史さん(和歌山大学)
         17:00  終了
         17:30  懇親会

2013年12月26日 (木)

高生研・サークル活性化費

      
全国高生研には会員専用のMLがあり、ときどき情報が送られてきます。
 
  今日の内容は、「サークル活性化費」の募集。
 
  「高生研の予算にはサークル活性化費が計上されています。文字通り、サークルを活性化するための費用で、講師派遣などを想定しています。
 
  12月の全国フォーラムの場で、すでにいくつかの希望を聞いていますが、他に必要なサークルがありましたら、12月中に、ご連絡ください。
事務局チーフMLで検討の上、連絡します」

 大阪高生研は今のところ自前でやれてるけど、3月の近畿ブロックゼミなど、他県が財政的にシンドイなら、申し込んでもいいのかも。

 各地のサークルでご希望の際は12月中ということなので、至急申し込みを。

2013年12月24日 (火)

【立ち読み】「早蕨」12月号④ 文化祭見て歩き 心に残るセレクション⑮

  清水谷高校
 例年、中庭では様々なパフォーマンスが。3-F「男の道、女の道物語」
5階の視聴覚教室は完全入れ替え制の芝居小屋。役者の息遣いが感じ取られる。カーテンコールは生コーラスで、終演後の歓声がすべてを物語っていた。

港高校
 校舎には各規格ののぼり。長らく非公開だった文化祭が公開されるようになり、どの企画にも熱が。英字新聞やペットボトルを使った飾りつけや、段ボールで作ったホットドッグは一際目をひく。体育館では3-3「シンデレラストーリー」の熱演。

枚方なぎさ高校
 枚なぎ祭も、はや第4回。例年3年生を中心に演劇が大盛況。3-5「美女と野獣」クラス演劇でここまで凝るかというほどの演出。観客はまさに釘付けとなる。
 
  
  (つづく。詫間秀雄。「早蕨」12月号。購読申し込みは、左記、「メール送信」へ)

2014年大阪高生研総会のお知らせ

     日時 : 2014年1月12日(日)9時30分~

    場所 :クレオ大阪中央 多目的室
                 大阪市天王寺区上汐(うえしお)5-6-25 06-6770-7200
        地下鉄谷町線四天王寺前夕陽丘駅下車5分
   
 今回は、2本の実践報告と大阪高生研制作「教育見取り図」をもとに、教育はどこに 向かうのか、私たちはどんな教育を望むのか・・・を語り合いたいと思います。ゲスト は越野章史さん(和歌山大学教育学部・教育学)。乞うご期待!! 

    時程:   9:40  総会
          2013年を振り返り、2014年のワクワクをみなさんと。
           11:00  実践報告(2本)
           12:20~ (昼食休憩)
           13:30~  実践分析(2班で)
           15:10~ 「教育見取り図」とこれからの教育
           ゲスト:越野章史さん(和歌山大学)
         17:00  終了
         17:30  懇親会

 *一本目の実践は「若手体育大会主担の苦悩と決意~えっ、振り向いたら   だれもいない!!」(仮)と題した、若手教員の実践です。
  新任4年目で任された体育大会の主担。生徒とやりとりしながらつくってきたけど、当日朝、頭髪基準違反の生徒が多数。「応援合戦中止すべき」 との声高な教員との狭間に若手教員たちは…。
   
  *二本目は、家庭的にも本人もさまざまな問題を抱えた生徒に、じっくり寄り添っていくベテラン教員の実践です。きっと、心があたたかくなることでしょう。

2013年12月22日 (日)

御用納めは奈良教育大

 
今年もあと残すところ10日。
 
  毎年、おまかせHR研究会の年末最終イベントは奈良教育大での「特別活動の研究」高校編講座。
  日曜日にもかかわらず、今年も10名でにぎやかに出かけます。
 
  半日講座を午前と午後の2回。
  終わったあとは奈良教育大の先生方と地酒の美味しいお店で忘年会。
  暮れゆく1年をふり返り、来たる新年に思いをはせます。
 
  来年もいい年でありますように――。

2013年12月21日 (土)

【立ち読み】「早蕨」12月号③ 10月例会の報告「コミュニケーションの“リアル”~LINE,SNSの世界と若者~」③

(つづきです)

   締めは大阪大学准教授・辻大介さんのお話。これがまたよかった・・・。
問題の所在は、ネットがあるからではなくリアルな「友人関係」とその背後にある「友だちプレッシャー」であること。「ネット教育も重要だけど、ネットの世界は子どもの方がよく知っている。大人の側も子どもから学ぶ姿勢が必要」と述べられ、友達とのコミュニケーションが盛んだとかえってのめりこみやすいという傾向を指摘されました。

今は、周りから「あの子、友だちいない子」と思われるのがすごく忌避されるとのことでそういう周囲からの眼差しのプレッシャーが子どもたちを覆っている。今の子どもたちは、「友だち関係志向」がとても高まっていて、LINEやSNSなどのツールへの依存は、友人とのつながりへの依存の表れととらえられるということです。昔は、コミュニケーションが苦手・・・というか周囲と合わせるのが苦手で孤高を気取る若者もいたように思いますが、そうした人は「あの子、友達のいない子」と思われて、そうした眼差しに耐えられない若者が拡大している。「ぼっち」とみられることへの不安感があると言います。友だち関係をつくることはたとえば就活でも表れていて、就活の情報を得るにあたって友人がいるかどうかは大きな要素でそれが内定獲得の条件にもなっているとのことです。

  辻先生は、社会構造の変化、すなわちコミュニケーションが求められる第3次産業の比重増加と、人の価値観の変化すなわち「物の豊かさ」から「心の豊かさ」という状況変化の中でそうした友だち志向の高まりを解説されました。こうした状況の中で、つながりを重視する社会に特有の辛さ、つまり交友関係をつくること、コミュニケーションが苦手な若者・子供に「居場所」「逃げ場所」「拠り所」をどうつくっていくのかという教育の課題を提起していただきました。

3つの報告と辻先生のお話を通じて思ったこと・・・。LINE,SNSはおじさんの私からはうかがいしれない世界ですが、その世界に展開するのは現実世界、すなわち教室の中のリアルな人間関係だということです。LINEを否定するのではなく、その中に投影されているリアルな世界、人間関係をどう公的な場面に引き出して生活指導の対象としていくのか・・・。その意味ではSくんをめぐるS先生の指導実践は大きな示唆をあたえてくれるでしょう。Sくんの物語は現在進行形ですのでぜひ続編が聞きたいと思いました。

懇親会までお付き合いくださった辻先生をはじめ、みなさん、ありがとうござました。またの機会、よろしくお願いします。
 
 
  (おわり。首藤広道。「早蕨」12月号。購読申し込みは、左記、「メール送信」へ)

2013年12月20日 (金)

全国フォーラムに参加してきました。

全国フォーラムは会員ならだれでも参加可。
「せっかくの大阪開催なので」とうことで参加されたOさんから。

<以下>

12月14、15日に行われた高生研の全国フォーラムに参加してきました。
今年の夏に初めて全国大会も参加したのですが、せっかくの機会だしフォーラムもという風に
軽い気持ちでフォーラムに参加させていただきました。

ここでは、14日に行われた「語り場 ガチ・トーク!」について簡単に…
来られたのは4名の若い先生方。みなさん赴任して1校目。
現在の職場での様々な疑問を素直にあげ、それをみんなで聞き取りあうという形式になりました。
それぞれの方が感じてらっしゃる問題は本当に多様。ただ、生徒たちと同じように現在の学校の在り方や、教師の振る舞い方に疑問を持っていることは共通しているように感じました。

グループ別での話し合いでは、僕は茨城県の中高一貫の私立学校の方のグループへ。
公立も同じかもしれませんが、様々な取り組みがわんさと押し寄せて、それを頑張って乗り越えようとする教師の疲れ方、また疑問に感じても、それを共通の話題へと昇華しにくいありようが語られたのではないかなと思います。
それぞれの先生方から、疑問に答えるように若手の先生へ違った視点が持てるようにと多くのアドバイスが寄せられました。
話題を提供してくださった先生も腑に落ちる意見があったようで、帰って頑張ってみますという前向きな言葉で話し合いが終わりました。

最後に少し感じたことを。

教員の世界の「ブラック化」という言葉で、新たに見えてくるものもあるのかなとも感じましたが、その言葉でくくってしまった時に、分かったつもりになることや、見えなくなってしまうことがあるのではないかなと思って、そういうはやりの言葉でパッケージ化してしまうことに少し怖さも感じてしまいました。

2日目の清先生のお話もとても示唆に富んでいて、参加してよかったと思える2日間でした。

2013年12月19日 (木)

【立ち読み】「早蕨」12月号② 10月例会の報告「コミュニケーションの“リアル”~LINE,SNSの世界と若者~」②

  そして、私学のS先生「Sくんとの関わりの中で」の報告はとても考えさせられました。

入学当初のSくんの作文。そこにはSくんがこれまでずっといじめられてきた経験と、その中で自分のアイデンティティを保とうとする思いと、高校生活への声にならない期待の入り混じった思いがつづらています。悪ぶったりすねたりながら1学期を過ごすSくん。奇異の目で見るクラスメートたち。そのうちLINEで彼を悪く言う事態に・・・。その中で、S先生は『「居場所のある教室」「安心できる生活の場」を作り、ひとつの集団として共に学び、共に成長しあうクラス』をめざして、体育祭や文化祭の指導にとりくみます。その中で、紆余曲折を経ながら確実に周囲との関係性が生まれ、Sくんの気づきと葛藤、Sくんをめぐるクラスの生徒の気づきと葛藤が展開していきます。

そして迎えた文化祭。「俺行かんでいいやろ」と舞台に立とうとしないSくん。「Sが出ないんやったら俺も出やん」と説得するクラスメート・・・。でも、Sくんは舞台には出なかった・・・。その後生活が最悪な状態になるSくん・・・。そして、担任のS先生には自らの思いを綴った長文がLINEで届く・・・。正直、その文章を読んでぼくは涙がでそうになりましたが・・・。ここのSくんの葛藤も議論の対象になるでしょうが、今日は実践分析ではないので機会をまた改めてやりたいですね・・・。
  
  (つづく。首藤広道。「早蕨」12月号。購読申し込みは、左記、「メール送信」へ)

2013年12月18日 (水)

【立ち読み】「早蕨」12月号① 10月例会報告「コミュニケーションの“リアル”~LINE,SNSの世界と若者~」①

    「早蕨」12月号のトップ記事は10月例会。まずは全般報告から。
 
    10月例会「コミュニケーションの“リアル”~LINE,SNSの世界と若者~」は32名のご参加。内容超充実で終えました。本当にありがとうござました。非常に勉強になった例会でした。

 以下は個人的な感想と若干のまとめです。報告①の阪大生Tさん。LINEの「中の人に優しく外に厳しい」特徴をふまえつつ、上手に使いこなしている(?)ところがいいなあと思いました。LINEでもめるなどの問題があるのは、現実のリアルな世界の延長上にあること、LINE上のちょっとしたことがリアルな世界に吐き出されてしまう。原因はリアルなコミュニケーションの世界にあるという指摘はなるほどと思いました。
 
  続いて、現場教師Iさんの報告。クラスの女子生徒が「辞めたい」と言ってきた。彼女にまつわるLINEの内容を逐一読み解きながら、そこにある、友人間の「気まずさ」を指摘します。そこから彼女自身が何に悩んでいるのか、寄り添い付き合っていくこのと大切さを語られました。教師にとってはそこがなかなかしんどいことです。
  でも、そのめんどくささを引き受けることは今の教師の役割でしょう。
  
  (つづく。首藤広道。「早蕨」12月号。購読申し込みは、左記、「メール送信」へ)

2013年12月17日 (火)

西谷さんの最新シリア報告会

本日です。

「国境のアトマもバーブルハワーも、前回までは「安全地帯」だった。今は激戦地になってしまった」(西谷さんのツイッターより)

「転送歓迎!」ということなので、以下を。

**********************
アフガニスタン、シリアは今!
西谷文和さん最新取材報告会
**********************
日時:2013年12月17日(火)
午後6時開場
午後6時20分開始、
マラライ・ジョヤさん(アフガニスタン女性活動家)のビデオメッセージ
午後6時45分:西谷文和さんの取材報告
午後8時30分終了

場 所:大阪女学院大学 会議室
〒540-0004 大阪市中央区玉造2-26-54
JR「玉造」駅で下車、西へ約700m
地下鉄「玉造」駅で下車、1号出口より西へ約300m

参加費:500円(学生無料)申込み不要(どなたでも参加いただけます)

米軍の撤退問題、無人機攻撃、次期大統領選挙、タリバン支配地域の拡大など、混迷
が続くアフガニスタン。化学兵器廃棄で合意したとはいえ、内戦による犠牲者が増え
続けるシリア。どちらも報道が困難な地域にもかかわらず、果敢に取材を続けるフ
リージャーナリストの西谷文和さんの最新取材報告会を開催します。アフガニスタン
には8月に行かれ、シリアには12月に行き、今回の報告会の直前に帰国されます。そ
して、最新の映像による報告をしていただく予定です。また、2011年10月に大阪女学
院でも講演した、マラライ・ジョヤさんからの日本の人たちに向けたビデオメッセー
ジを上映します。貴重な機会ですので、ぜひともご参加ください!

主 催:RAWAと連帯する会・関西
共催:大阪女学院大学国際共生研究所
問合せ:RAWAと連帯する会・関西
E-mail:rawa-jp@hotmail.co.jp
TEL:090-3656-7409(桐生)

2013年12月16日 (月)

殿、安らかに。

その俗世を超越したような雰囲気で、「殿」と呼ばれた細川公之先生(岡山高生研)には、大阪メンバーは何度か呼んでいただき、講座を行いつつ、素敵な温泉やお酒をご一緒させていただきました。

大阪高生研で主催した「大阪竹内塾」にもわざわざ岡山から毎回お越しいただきました。

「殿の一大事でござる」

3月の「偲ぶ会」には大阪からもお世話になった者皆でうかがおうと話をすすめています。

<岡山から・抜粋>

岡山高生研の事務局を担当していた細川公之さんが今年4月27日(土)に亡くなって7ヶ月余り経ちました。

連絡が遅くなりましたが,添付ファイルのように,岡山高生研を中心に「細川公之さんを偲ぶ会」を来年3月29日(土)に開催します。

また,「細川公之さん追悼・遺稿集」も併せて発行する予定です。

細川公之さん(元岡山南高校教諭)が不意に旅立たれてから、早くも、半年が経過しようとしています。
 細川さんは、国語の授業実践、生活指導、文化活動、高校生社会問題研究会、民間サークル連絡協議会、岡山高教組、県労会議、県学習協、学びの広場、保育団体etc.と、たくさんの顔を持って活躍してこられました。細川さん自身がよく使われた「七変化」という言葉がありますが、彼自身、「七変化」どころではない多彩さでした。

(以下略)

ご冥福を心よりお祈りいたします。

2013年12月15日 (日)

できました、「早蕨」12月号

届きましたか。
24ページ、トップ記事は「10月例会」報告です。

<目次>

   10月例会報告

       ・ 「コミュニケーションの“リアル”」
                          ~LINE、SNSの世界と若者~          p1
       ・ 10月例会「Lineについて考える」に参加して            p3
       ・ 例会感想                                                  p4

   投稿

      ・ 高校生がつくりだした“イラク戦争をふり返り、
                    アフガニスタンの今を知る”はじめの一歩!企画    p6
      ・ イギリスで「ザ・遠足」                                        p12
      ・ さよならあかがわ鉄橋                                        p17

   連載

      ・ 新連載   食いだおれ大阪   早まわり早わかり         p18
      ・ こんなところに…な和菓子屋との出会い                 p20
      ・ お薦めの本                                                         p21
      ・ 「文化祭見て歩き」心に残るセレクション 第15回  p22

  お知らせ

      ・ 2014年 高生研総会のお知らせ

<以上>

 お楽しみに。

2013年12月14日 (土)

本日、「全国フォーラム」

「ところで、今週土曜日にある「フォーラム」って何なんですか?」

 という質問をいただき、以下、サトウが答えました。
(あってるかなあ?)

「旧来の「高生研全国委員会」に代わる「全国高生研の全国会議」です。
年2回あるけど、今回は大阪が会場。
高生研の「理論」や「機関誌」などのグループ員の人が各地から来て大会総括ほかを行うことになっていますが、会員ならだれでも参加可です。
(非会員も参加費500円で参加できます)

いままでも、全国委員会にからめて「公開講座」という名で講演会などが行われていた。

今年も「フォーラム」にからんだ企画で近大・清(きよし)さんの講演会や「ガチトーク」企画などが行われるようです」

<高生研全国フォーラム2013>
日時:2013年12月14日13:00~15日12:30
場所:大阪市天満橋 あい粂(くめ)旅館(素泊まり5300円。通いもOK) 
地下鉄谷町線天満橋駅(新大阪から約20分)下車、徒歩3分   
日程 
12月14日 
 13:00~14:00 グループ会議(1時間)  大会G、機関誌G、理論実践研究G、通信Gごとに
 14:00~14:50 大会総括 運営総括(50分) 
 14:50~15:50 大会総括 議論内容(1時間) 
 16:00~17:00 大会構想(1時間) 
 17:00~17:30 事務局、各グループから(30分) 
 17:30~18:30 夕食 買い出し 
 18:30~20:30 ガチ・トーク!「学校という社会、教師の生きづらさ」 
   パワハラ、セクハラ、ゼロトレ、体罰、「学力向上」…学校はすでにブラック化してる?
   今の学校ってどうよ?未来を担う世代のつぶやきをうけてトークしましょう。

20:40~22:00 交流会(サークル活動の交流を中心に)(1時間20分) 
12月15日 
  9:00~9:50 基調に向けて(50分) 
  10:00~1230 公開講座と討論(2時間30分)
   「子どもは、どう大人(市民)になるか」(仮題) 
     清(きよし) 眞人(まひと)(近畿大学文芸学部教授)
       単著
        『経験の危機を生きる―応答の絆の再生へ』
        『<受難した子供>の眼差しとサルトル』
        『創造の生へ〓〓小さいけれど別な空間を創る』
        『いのちを生きる いのちと遊ぶ〓〓the philosophy of life』
       共著
        『アーレントとマルクス』
        『所有をめぐる<私>と公共』
        『暴力の時代と倫理』
        『思想としてのコミュニケーション』

2013年12月13日 (金)

おまかせHR研究会「討ち入り例会」をしました。

毎年、年に3度「七夕」「討ち入り」「桃」の各時期に例会を行っているおまかせHR研究会。

「例会と言ったって、温泉入って飲み食いしてるだけじゃないの?」

そんな声もちらほら(たくさん?)聞くけど、しっかり「趣旨間違わない会議を2時間」は、死守するところです。

今回も、「いつもの石切・セイリュウ」で、「討ち入り」が行われました。

これから行われる奈良教育大や大阪大学での講座の打ち合わせ、そして作成した「今こそ学校で憲法を語ろう」や付録本の販促作戦会議、『担任のアイディア100連発(2014年秋原稿完成、2015年春発刊予定)』の新版本作成ミーティング、など。

ともすれば「易きに流れ」がちなぶよぶよ体質を、皆で一生懸命に立て直し、真剣に議論2時間半。
その後は「今年も皆で集まれてよかったなー」を実感しながら、温泉につかりしゃぶしゃぶで一杯。

さあ、肉食ったらしっかり来年も! 
暮れゆく年末をしみじみ感じる年中行事です。

2013年12月11日 (水)

14日~15日は、高生研全国フォーラム。「ガチ・トーク」がおもしろい!

井沼です。いよいよ大阪での全校フォーラムが今週末に迫ってきました。

僕が担当するのは、14日(土)18:30~20:30 ガチ・トーク!「学校という社会、教師の生きづらさ」という企画。

若手4人から、ホンネのお題を提供してもらい、トークしようと考えています。
すでに、3人の方から原稿もらっているのですが、これが面白い!

第1弾は、中学の新任・K先生。

(報告内容は、当日のお楽しみ。以下、K先生からの「問い」です)

・ルールを作って指導することは簡単。そもそも論、なぜそうなっているの?と考えられる生徒、それに教員が答えられるほうが何倍も価値がありそうではないか。

・ゼロトレは教師の疲弊を生むのではないか?

・指導しきれないものは言わない方が良い。関係性を悪くするだけのような・・・

・ゼロトレの環境の中で生徒の本心・思いは聞けるのだろうか。安心して弱音を吐ける環境なのだろうか?

・いけないことはいけないと教える必要もある。アメとムチを上手く使い分けたいという私の考えは正しいのだろうか?

<高生研全国フォーラム2013>
日時:2013年12月14日13:00~15日12:30
場所:大阪市天満橋 あい粂(くめ)旅館(素泊まり5300円。通いもOK) 
地下鉄谷町線天満橋駅(新大阪から約20分)下車、徒歩3分   
日程 
12月14日 
 13:00~14:00 グループ会議(1時間)  大会G、機関誌G、理論実践研究G、通信Gごとに
 14:00~14:50 大会総括 運営総括(50分) 
 14:50~15:50 大会総括 議論内容(1時間) 
 16:00~17:00 大会構想(1時間) 
 17:00~17:30 事務局、各グループから(30分) 
 17:30~18:30 夕食 買い出し 
 18:30~20:30 ガチ・トーク!「学校という社会、教師の生きづらさ」 
   パワハラ、セクハラ、ゼロトレ、体罰、「学力向上」…学校はすでにブラック化してる?
   今の学校ってどうよ?未来を担う世代のつぶやきをうけてトークしましょう。

20:40~22:00 交流会(サークル活動の交流を中心に)(1時間20分) 
12月15日 
  9:00~9:50 基調に向けて(50分) 
  10:00~1230 公開講座と討論(2時間30分)
   「子どもは、どう大人(市民)になるか」(仮題) 
     清(きよし) 眞人(まひと)(近畿大学文芸学部教授)
       単著
        『経験の危機を生きる―応答の絆の再生へ』
        『<受難した子供>の眼差しとサルトル』
        『創造の生へ〓〓小さいけれど別な空間を創る』
        『いのちを生きる いのちと遊ぶ〓〓the philosophy of life』
       共著
        『アーレントとマルクス』
        『所有をめぐる<私>と公共』
        『暴力の時代と倫理』
        『思想としてのコミュニケーション』

2013年12月10日 (火)

「先生、殴らないで!出版記念シンポジウム」

東京でのシンポですが。

6人のシンポジストのうち、大阪高生研でお話をうかがった土肥元校長、太鼓集団「響」の平野和弘先生、お2人が入っておられます。

以下、土肥元校長からのご案内。

<転載>

皆様へ

昨年、大阪桜宮高校で、生徒が自殺するという痛ましい事件が起こりました。
私は教員になった時から「体罰」だけは絶対に行わない、行わせないという立場でした。
今回の事件をきっかけに、体罰を学校やスポーツからなくすために、
12月15日、体罰を否定するシンポジウムが開かれ、私もシンポジストとして発言します。

チラシリンク:
https://dl.dropboxusercontent.com/u/7567740/%E3%83%81%E3%83%A9%E3%82%B7%EF%BC%91%EF%BC%91%EF%BC%8E%EF%BC%91.pdf


「先生、殴らないで!出版記念シンポジウム」 〜学校・スポーツから体罰・暴力をなくすために〜
12月15日(日)午後2時〜4時45分、岩波セミナールーム(岩波書店アネックスビル)

大阪の桜宮高校事件の後、元巨人軍の桑田選手の体罰否定論がマスコミに流れ話題になりました。
その桑田選手とのインタビューを中心とした本が「先生、殴らないで!」です。

学校教育法に体罰禁止が明記されているのもかかわらず、体罰が後を絶たなかったのは、体罰容認の風潮が社会にあったからです。
(特に2009年最高裁が「有形力の行使」がすべて体罰とは限らないとした、体罰容認の判決が影響が大きかったと思います)
今回の事件でその風潮が変わってきており、今後体罰を一掃するいい機会だと思っています。

できましたら今回のシンポジウムにご参加ください。

土肥 信雄
土肥元校長の裁判を支援する会

http://www.dohi-shien.com/html/

2013年12月 9日 (月)

【立ち読み】「早蕨」10月号⑰ こんな大阪 ワンディウォーク最終回 大阪人も案外知らない!? 中之島・船場②

  中之島からのまち歩き~近代建築めぐり

 実は北船場にはモダニズム建築が集積している。

 堺筋では、北から北浜の象徴である「大阪証券取引所」。河合浩蔵設計の「新井ビル」は「パティスリー五感」の五感北浜本館になっている。安井武雄設計「高麗橋野村ビル」、宗兵蔵設計「生駒ビルヂング」と特徴的なビルが目を惹く。うれしいのは何れにもカフェがあり、気軽に内装見学をしながら休憩をとることができる。

 三休橋筋は、街路樹やガス燈の整備、電柱の地中化など、歩いて心地よい街づくりを目指して取り組みが続けられている。ここには、辰野片岡建築事務所による「高麗橋ビルディング」や「浪速教会」がある。渡辺節・村野藤吾設計の「綿業会館」。1931年竣工の日本綿業倶楽部の施設で戦前は国際会議の場として数多く利用された。1932年2月にはあのリットン調査団が来館、戦前の日本外交の舞台にもなった。(2003年重要文化財に指定)東洋のマンチェスターと呼ばれた大阪の糸へん華やかなりしころの遺産だ。毎月第4土曜日には見学も可能だ。(11:00~昼食は2600円、14:00~見学のみ500円 06-6231-4881へ。噂ではかなりの人気コース!?)
  歩き方の一例。中央公会堂から栴檀木橋を渡り、三休橋筋と堺筋を散策、その間にある「青山ビル」「伏見ビル」「船場ビルディング」にも立ち寄りたい。

  御堂筋側に足を延ばすとさらに見所は増える。伏見三丁目の「芝川ビル」。レストランや喫茶、チョコレートの専門店もある。平野町四丁目に建つ安井武雄設計の「大阪ガスビル」(1933年竣工)。8階フロアの「ガスビル食堂」は大阪の欧風レストランの草分けのひとつで、創業時の面影を再現した空間とメニューが楽しめる。(ランチが2625円、ディナーとなれば…なので、それなりの人とそれなりの一憩に…)高麗橋三丁目には、塩昆布の老舗「神宗」本店もある。

  一方、江戸期の大阪の町屋を改造した貴重な遺構が「適塾」だ。緒方洪庵が開いた蘭学塾で医業の傍ら蘭学を教え、1845年(弘化2)から現在の場所で全国から集まった塾生を指導した。それは後に阪大医学部の源流となった。内部は一般公開されている。

  今橋三丁目の「大阪市立愛珠幼稚園」は、寝殿造り風の高い塀や大屋根など伝統的な外観を誇る。1901年(明34)につくられた園舎だ。道修町一丁目には、堺筋に面して「旧小西家住宅(小西儀助商店=現コニシの旧社屋)」が建つ。大商家の町屋建築で、薬種業を営む商店として1903年築。これら和風建築三件は、重要文化財だ。

 道修町といえば「くすりのまち」。八代将軍吉宗の時代、道修町の薬種仲買仲間が組織されたのが発端。武田、塩野義、大日本住友、田辺三菱、カイゲン、小林…の名だたる製薬会社が今も本社を置いている。少彦名(すくなひこな)神社には中国の医薬の神様「神農(しんのう)さん」が祀られており、11月22、23日には「神農祭」が行われる。縁起物は、五葉笹につけた「張子の虎」。
    22日の宵宮。大阪市中心のオフィス街としての無機質な町並みに突如として堺筋から御堂筋まで、おまつり屋台が出現する。市街地のド真ん中ゆえ周囲は子どももほとんどいない地域。屋台は大人向けの「居酒屋」的な屋台で占められ、その中に挟まれるようにフツーのお祭りらしい屋台が入る。道修町に本社やオフィスを構える製薬会社の製品が笹にぶら下げられ、翌23日は休日なので宵宮はスーツ姿のサラリーマンやOLで遅くまでにぎわうのがおもしろい。

  中之島は、すぐれた景観が残り日常にとけ込んでいる。船場では、洋風・和風の近代建築が維持管理され、新たな南北メインストリートや戦後の建築物と同居しながら、現代的に活用されている。近世につくられた町を基盤として近代・現代が融合していて、お宝発掘の醍醐味も味わえる。自分も含めて大阪にいながらその魅力をあまり認識してこなかったのも事実。水都大阪、中之島や船場のもう一つの表情を味わいに、ぜひ足を運んでみては。
 
  「こんな大阪ワンデーウォーク」も少し飽いてきたので、これを最後とするつもり。 次号からはさて…  

   (中村貴彦。「早蕨」10月号。購読申し込みは、左記、「メール送信」へ)

2013年12月 8日 (日)

本日、事務局会議

<案件>
総会のすすめかた
教育見取り図
議案書論議
2014年方針論議
人事」
近畿ブロック私案
早蕨12月号制作
早蕨総会特集号

です。

オブザーバー歓迎。
場所等、事務局員にお問い合わせください。

2013年12月 7日 (土)

「不明確ゆえ無効」「広範ゆえに無効」

「何か、このまま秘密保護法が成立してしまうと、いっぺんにみんな気落ちしないか心配になってしまったので、マチベンからのアドバイス」
「これは大学生でも知っている法理だけど、法学部生でないと知らない可能性があるから、書いておくね」

 とおっしゃる「街の弁護士日記」ブログより。

 確かに知らなかったので、勉強勉強。

http://moriyama-law.cocolog-nifty.com/machiben/2013/12/post-664f.html

2013年12月 6日 (金)

【立ち読み】「早蕨」10月号⑯ こんな大阪 ワンディウォーク最終回 大阪人も案外知らない!? 中之島・船場

    人気連載も作者は「そろそろ飽いてきたので」ということで、最終回。
 
  <以下>
 
 「中之島」は堂島川と土佐堀川に挟(はさ)挟(はさ)まれた、東西に細長い中洲。江戸期から今もなお時代の先端をいく、政治・経済・文化の発信基地だ。「船場」は御堂筋を軸に企業の本社機能が集まるビジネス街ながら、大阪の足跡を色濃く残すエリア。このあたり歴史をたどりながら歩くと、意外な発見が楽しめる。

(中略)

近代建築物群と橋

 中之島東部の近代建築物群は見応えがある。とりわけ川上からの眺めは、水都らしい景観だ。

 まずはルネサンス様式の「大阪市中央公会堂」。“北浜の風雲児”岩本栄之助の寄付100万円により1918年(大7)に完成。(岩本は第一次世界大戦後の相場で大損、完成を見ずしてピストル自殺している!?)地下のレストラン「中之島倶楽部」のオムライスは絶品。「岩本栄之助記念室」は自由に見学できる。 隣の「大阪府立(中之島)図書館」は、住友家の寄付により1904年(明37)の完成。いずれも重要文化財だ。憶えている人は少ないかもしれぬが、先代の大阪市役所(1921年完成)はそれは立派な建物でルネサンス式の塔が美しかった。82年に建て替えのため惜しくも取り壊された。

 「中之島公園」は水都にふさわしい水上公園をコンセプトに整備されてきたのだ。
  
      (つづく。中村貴彦。「早蕨」10月号。購読申し込みは、左記、「メール送信」へ)

2013年12月 5日 (木)

【立ち読み】「早蕨」10月号⑮ 「ぼんの、る・く・る!」最終回の辞

 さてさて、「ぼんの、る・く・る!」も今回で終演。エピローグをしたためることにする。
 
 この夏、ポンペイの円形野外劇場を訪れた。写真は大劇場で、この横には小劇場まである。2000年以上も前のむかしから、こんな大きな劇場で劇が演じられ、多くの人が見物していたという事実に、ただただ恐れ入った。ギリシャの悲劇・喜劇の作家は、この世のすべてのドラマの原型を書きあらわしたと言われるが、そんな昔から人々は今と同じ題材で笑ったり悲しんだりしていたのだ。日本でもごく初期の段階から悲劇(能)と喜劇(狂言)が演じ分けられていた。「演劇は人生だ」とよく聞く。いまだ人生を振り返る歳でもないが、人生における悲喜こもごもが、演劇の中には凝縮されている。また、野球やサッカーなど勝負事もよく人生に例えられるが、演劇に携わる人々にとっても一幕一幕が真剣勝負なのだ。

  一方、「人生は一幕芝居だ」とも言われる。幕が開いたが最後、幕が閉じられるまで芝居は終わらない。人生はマラソンなどにも例えられるが、人生に例え、例えられるのは演劇だけではないだろうか。それほど、演劇は悠久の時代から人々の生活に深く関わってきた。私が演劇に魅せられてから、まだ日が浅いが、これからも人生の傍らに演劇があればいいと願っている。そんな小童のつぶやきに、長い間お付き合いいただきありがとうございました。また、いずれかの劇場でお会いできれば幸いです。
 
劇団きづがわ 創立50周年記念講演No.3 真珠の首飾り

作 :ジェームス三木  演出:林田時夫
日時:12月6日(金)18:30
   12月7日(土)11:00/16:00
場所:クレオ大阪西(西九条駅下車すぐ)
  
(西村ぼん。「早蕨」10月号。購読申し込みは、左記、「メール送信」へ)

2013年12月 4日 (水)

大阪高生研総会 2014年1月12日(日)

実践レポート2題で
  ①「若手体育大会主担の苦悩と決意~えっ、振り向いたらだれもいない!!」(仮)
 ②高校生活指導所収予定のベテランの実践
   これはぜひ若い人に聞いてほしい。生徒に寄り添い型実践

場所:クレオ大阪中央(谷町線四天王寺前夕陽丘駅)音楽室(多目的室)

時間設定 9:30受付 9:40総会 11:00報告① 11:40報告② 12:20休憩
     13:30分析(2つに分かれて) 15:00 休憩 15:10「教育見取り図」和歌山大・越野先生のお話と議論

ご予定を。

2013年12月 2日 (月)

事務局会議、盛りだくさん

12月8日(日)に行います。
総会を前に、盛りだくさんメニュー。

<案件>
総会のすすめかた
教育見取り図
議案書論議」
2014年方針論議」
人事」
近畿ブロック私案
早蕨12月号制作
早蕨総会特集号

です。

オブザーバー歓迎。
場所等、事務局員にお問い合わせください。

2013年12月 1日 (日)

【立ち読み】「早蕨」10月号⑭ 今こそ憲法を語り、学ぼう

   最近、大阪高生研が理論的側面でお世話になっている和歌山大学の越野章史さんが「憲法集会」にかかわって寄稿くださいました。

<以下・前略>

教師も共に学ぶ
 このように書くと、少なくない先生方が「そんなことを教えられるほど私自身が憲法について知らない」とおっしゃるのではないか、と思う(違ったら嬉しいのだが)。そうであって当然だと思う。はじめに書いた「憲法を知らない主権者」を育てる構造は、現在の大人たちが育つ過程でも存在していたのだから。

 日本国憲法が「占領軍の押しつけ憲法」であるという議論には与しないが、しかしやはり、日本の民衆がみずから苦闘の中で獲得したもの、と単純には言い難い側面が日本国憲法の成立の経緯にはある(自由民権運動や戦後の憲法に立脚したたたかいは、憲法を獲得するたたかいとして確かに存在しており、その意味で民衆が獲得してきた側面も決して皆無ではないが)。内容的には優れた憲法であっても、それをその国の主権者がどのくらい「自分のもの」としているか、という点では、日本国憲法はまだまだ未成熟であるように思う。憲法はその国の主権者に学ばれ、獲得されることによって強くなる。
 だからこそ、「(生徒に)教えられるほど知らない」ではなく、「共に学ぶなかで知っていく」という立場に立つことが、今教師に求められているのではないだろうか。

 原発事故の後、それまで原発について深刻に考えたことのなかった人も含め、「今、原発を語らないわけにはいかない」と感じた人は少なくなかったのではないか。その際、多くの先生方が、一方向的に「教える」のではなく、生徒と共に「学ぶ」というスタンスに立たれた(立たざるを得なかった)はずである。憲法の学習についても、同じ事が求められているだけではないだろうか。

 何より、すでに成人した人を含めて、憲法を学び続けること、憲法をより深く知る人が増えていき、理解が深まり広がっていくことこそが、民主的価値の実現の過程として世界史的に捉えられるのではないか。現代を代表するドイツの哲学者J. ハーバーマスは、次のように書いている。

「民主的法治国家の歴史上の実現には、私が重要と考える学習過程と諸経験がある。こうした学習過程は、こんにちも終わることがない。」(ハーバーマス『新たなる不透明性』松籟社, 1995年. p.152より、一部略記.)

 ここでハーバーマスは各国の憲法や人権宣言のうち、多くの国で共通する原則を、人類の道徳的合意の現時点における達成水準と見なし、それを人びとが学習し獲得し、さらに深めていくプロセスについて語っている。そこには、多くの国に共通する要素を備えた基本的人権規定をもち、人びとが権力を抑制しコントロールする装置である〈憲法〉を、単に過去に作られ完成されたもの(したがって古くなれば取り替えるべきもの)と捉えるのではなく、人びとの集合的な「学習」経験を通じて常に深化し続けるものと捉える視点がある。
 
(後略。 越野 章史。「早蕨」10月号。購読申し込みは、左記、「メール送信」へ)

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