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2014年1月27日 (月)

大阪高生研総会での『教育見取り図』から考えたこと

途中参加で、後半のわずかの議論にしか参加できませんでしたが、とても楽しい学びの時間でした。
会の中でもあった大阪鶴橋でおこった「在日」の人たちに対する女子中学生の発言の動画について、友人たちとの間でも議論になったので、そのことについて考えたことを感想にさせてください。

まず思ったのは、一般論では、ヘイトスピーチは右翼的発言。
加えて一般論では、「南京大虐殺は中国当局の捏造だ」とするのも右翼的発言。
しかし、この女生徒は「南京大虐殺だけじゃなくて、鶴橋大虐殺云々」と言っている。
それを聞いた瞬間に「右翼が南京大虐殺を認めちゃうんだ」って思っちゃいました。

つまりこの女生徒にとっては、イデオロギーとしての右翼云々というのは、本当はどうでもいいことなのではないだろうか。
まして思想としての右翼なんていうのもどうでもいい。
察するに、動機としては「憂さ晴らし」「目立ちたい」「自称右翼の大人たちに認められたい」ということがあるのではないだろうか、ということです。
そして何よりも腹立たしいのは彼女の後ろでそれをはやし立てる大人たち。とても卑怯だと思うんです。

少なくとも、この女生徒は、言っている内容とは別に「イデオロギーなんてどうでもいい、私の声を聞いてほしい」ということを、身をもって示しました。
言葉の選択はかなり間違ってしまいましたが…。
ただ、この子は、世間的に言えばごくごく普通の家庭の子なのか、それとも辛いと思われるような人生を歩んできたのか、この子のバックグラウンドが何かは全く分からないので、あくまで推測の域をでませんが、いずれにしても、「憂さ晴らし」や「目立ちたい」というところに、今の子供たちの「承認欲求」というものがあるのかなと思いました。

また、「イデオロギーとしての右翼」でないとすれば、海外からも日本が右傾化の傾向にあると見られていたり、おそらくこれまで考えられてきたような、あるいは海外の人が思っているような「右傾化」というものとは、今の日本人の意識との間で少しギャップがあるのかなという気がしています。

それを考えると、今の状況は「右翼(化)」ではなく、「うよく風(化)」なんじゃないかと思います。
ですが、それがどうしても「思考停止する日本」と重なってしまいます。結局、思考停止状態は、何も発言しないとも言えるし、そうなると暗黙のうちにそれを受け入れている、と受け止められても仕方がないですよね。

でも「思考停止」と見れば、まだ救いがあるような気もします。
なぜなら、「思考すること」はいつでも始められますし、実際、地道にやろうとする人たちは「思考停止している人」と同じく存在するので。
だから、「思考停止してうよく風に仕上がる日本」というのが、より適切なラベリングなのかなと思います。
でも、それは事実の一面でしかないですが。

「承認欲求」ということで考えても、「うよく風」の話は人と繋がりを確認するネタでしかない(宮台真司さん、北田暁大さんなど)。
ということは、思考停止して「憂さ晴らし」として盛り上がるか、考えを巡らせながら人とつながるか。
どちらの社会性を選択するのか、という問題なのかなと思いました。

長くなってしまいましたが、こんなことを感じました。
またこのような機会があれば、ぜひ参加させてください。
それでは。

   (K・大学院生)

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