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2014年1月23日 (木)

若手からの感想いろいろです。④

大阪高生研総会・実践報告2『Kさんのこと』に参加された、Hさんの感想です。

<以下>

新年はじまって早々、心温まる報告に心地のよい刺激を受けました。

自分の学校にかつて在籍した生徒にKさんの姿が重なり、「こんな指導をしてあげれば良かった・・・」という後ろめたい思いに駆られつつも、そうできなかった要因をこの報告を通じて前向きに自分に問いかけることができました。

ドキドキ・ハラハラを連続させるKさんの素行に、先生・Kさんともに役所や病院をたらい回しにされた5年間は、おそらく想像を絶するほどの、目まぐるしい毎日だったと思いますが、報告者・A先生の綴る温かい文体、穏やかな口調からは、常に冷静にKさんを見つめ、彼女のすべてを受容する寛大さを感じました。そこには、今井先生をはじめ、関係の先生方がそれぞれにKさんのシェルター的存在となり、Kさんの自律を促すことを第一の目標に、連携した働きかけをされたこと。そして、先生方のそうしたサポートをバネに、おぼつかない足取りではあるにせよ、歩みはじめたKさんの成長をしっかりと確認されたこと。そうしたことが、今回の実践がなかなかまねできないことではあっても、決してどの教員にとっても不可能ではないことにしている点だと思いました。

それから、強く確信したのは、まさしくこれが'生徒に寄り添う'教員の姿であること。私自身にも経験があり、また周囲の若手教員が陥るケースとして、どうしても目の前にいる生徒に対し献身的になりすぎてしまい、長期的な支援に繋げられずに卒業させてしまったり、単なる依存関係に終わり、生徒を逆に苦しめる結果を招いてしまったりしている事実があります。誰でもはじめは模索するけれど、雑多に追われる現場ではそうした失敗に目を向ける余裕もないまま、教員は試行錯誤を繰り返した末に途方に暮れるか、あるいは事務作業になってしまっているように思います。この報告を聞いて、私自身は冒頭の自分への問いかけに対して、"生徒の「自立・自律」心を育もうという意識を常にもち、生徒の反応をとらえながら関わり続けること=教員が生徒に寄り添うこと"という答えを見つけることができました。

 地域コミュニティの脆弱に伴い、社会から求められる学校の役割が重層化するなかで、昨今はスクールソーシャルワーカーの存在が教員に代わって生徒と社会のパイプ役となり、機能化しています。この実践は学校が福祉的な役割を担った時代にピリオドを打つエピソードとして、たくさんの人々の元に届き、心に刻まれてほしいと思いました。直接、お話を伺えてとてもうれしかったです。(H)

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