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2014年2月26日 (水)

市民になる「はじめの一歩!」イベントを企画しています。①

井沼です。今年も、国際理解選択生16人と、市民になる「はじめの一歩!」イベントを企画しています。

今日は、旧日本海軍兵士、92歳の瀧本さんに会いにご自宅までお邪魔しました。きっかけは、永遠のゼロに感動し、冬休みに特攻隊について調べたMさんの発表。それなら本当を知っている方に会いに行こうと、僕が提案し、MさんとAくんが「行きたい」と名乗りを上げました。

開口一番、永遠のゼロの映画には、涙や感動はあっても反戦平和の訴えがない、とおっしゃる瀧本さん。Mさんとの対話を通じ、戦場のリアルな真実を語られました。瀧本さんに対して、はっきり自分の考えをぶつけられるMさんも頼もしかった。

都知事選で、田母神候補に、20代の支持が一定集まったことが話題になっています。

Mさんも映画「永遠のゼロ」に涙し、原作を読んで感動し…、とそこまでは、普通の高校生です。そのあと、調べ学習で自分で特攻隊を調べて、発表しました。その発表はとてもいいものだったのですが、「ある種のあやうさ」への親和も感じられました。

無駄死にを強いる軍隊の愚を明らかにしながら、なおかつその理不尽な死をどのように受け入れたかを美化する矛盾の論理。それは、いま、巷にあふれています。高校生が調べようとすると、特攻を美化する情報があふれかえっている今のネットや出版状況に必ず出会います。そこをどう批判的に相対化できるか、が、分岐点なのでしょう。

今回、瀧本さんを訪ねて、Mさんは、「戦争は絶対ダメだと思うけど、でも今の若者は、国のこととかより自分のことしか考えてない、と思うんです。私も含めて。どう思いますか…」と本音をぶつけました。

瀧本さんは、「主権在民を守るために国家主権があるのか、国家主権を守るために、主権在民なのか?」と、逆にMさんに迫りました。Mさんはしばし考えて、自分の考えを述べました。戦場のリアルな現実をはさんでのそのやりとりを、僕はドキドキしながら見守っていました。Mさんがどう答えたかは書きませんが、そういうやりとりをできたことは、分岐点で自分が判断すべきことは何かを、Mさんにしっかり考えさせてくれたと思います。

若者の「右傾化」を遠くから嘆くより、彼らの問いにどう答え、理解し合えるか、教育にできることはまだまだあると思いました。(つづく)

【今回のテーマは「授業」!】高生研近畿ブロックゼミナール2014

    日時:2014年3月2日(日)9:30~17:15
場所:大阪大学 吹田キャンパス 人間科学部棟
大阪モノレール/阪大病院前駅下車/阪大東門入る徒歩10分
★テーマ
授業祭り!!~魅せましょう!授業の底ヂカラを!!~

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