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2014年2月 5日 (水)

【立ち読み】「早蕨」12月号⑧  こんなところに…な、和菓子屋との 出会い

  堺市の最東端、堺東高校にほど近い「見野山(みのやま)」という小さな集落に、その「店」はある。店にカギ括弧をつけたのは、そのたたずまいがあまりに「店」とかけ離れたものだからだ。
 
 出会いは全くの偶然であった。就職担当をしている関係で、堺市の東の外れにある「Tゴム堺工場(株)」を訪れた帰りのこと、旧村の集落の一角で偶然「店」を見つけた。

「わらびもち」と書かれた小さな張り紙がガレージの柱に貼ってあるほかに、看板らしきものは一切ない。その張り紙に気づかなければ、通り過ぎてしまうだろう。(この辺の嗅覚の鋭さは自分でも恐ろしい)車2台分の小さなガレージスペースにバイクを止め、おそるおそる店内(というか和菓子の小さな工場?)をのぞいてみると、餅米をふかすせいろや餅つき器、トロ箱がうずたかく積まれ、その一角にわらび餅の他、わらびまんじゅうや紅白まんじゅうなどが
硝子のショーケースに無造作に並べてる。わらび餅は小と大の2種、小でも3~4人分が入っていて200円と実に安い。そして、これが意外なほどもっちりと美味しいのだ。店主によると定番商品はわらび餅のみで、他のまんじゅうや赤飯などは地域の冠婚葬祭用に作られた残りを店頭で販売しているとのこと。そのため、この次「紅白まんじゅう」にいつ出会えるかは、誰にもわからない。後日、PCで検索したが、「食べログ」などのサイトにも一切紹介されていなかった。まさに幻の一軒である。

 「店」には一応「御生菓子北山」なる立派な屋号がある。近くを西高野街道が通っており、深井方面から伸びてきた旧道と交差するこのあたりは、かつてちょっとした交通の要衝であったのかも知れない。今度、N先生に会ったらその辺のコトを聞いてみようか…などと思いながら、わらび餅をもうひと切れ口に運んだ。

  (藤田隆介。「早蕨」12月号。購読申し込みは、左記、「メール送信」へ)

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