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2014年3月22日 (土)

【立ち読み】「高校生活指導」197号 高校生を市民にする授業①

授業実践 『日本社会の貧困問題を考える』

 大阪の公立高校教員、大澤さんの報告です。

(前略)

1.「あいりん地区」訪問

  私とAさんは教える側の事前学習として、10月某日、大阪市西成区の「あいりん地区」を中心にホームレス支援の活動をしている活動家生田武志さんにお願いして「野宿者支援ネットワーク」の「夜回り」に参加した。道端、段ボールで仕切りをした中に寝ているホームレスのおじさんに声をかける。「身体の具合はどうですか・・・。」その際は必ずしゃがんで話しかけるようにネットワークのスタッフの方に教わった。「目線を下げる」こともあるが、「襲撃」ではないことを示すためだ。ホームレスの人たちは何よりも襲撃を恐れているという。南海電車萩ノ茶屋駅近くの集会所から阿部野橋界隈そしてJR天王寺駅まで。道々、スタッフの方にあいりん地区の歴史や貧困の現場の諸相、人々の暮らしぶりを教えていただきながら、ホームレスの方々に声をかける。引き受けがたい現実を見て、重たい気分を引きずって歩いたおよそ90分の行程だった。生田武志さんには、この授業が一通り終わったあとで生徒に授業でお話をしてもらうつもりにしていて、それは12月に実現させた。
 
6.授業の展開

  入は、新聞記事を読んで私があいりん地区にいった話をしている。私:「先生ね、この前、西成に行ってきた。あいりん地区というところ」Bくん:〈あいりん?やばない?〉〈シャブ中のおばちゃんにからまれたことある。〉Cくん:〈あいりんって?〉というやりとりと私のあいりん地区体験を話した後で、Cは私が思いもかけない話を切り出した。それは、Cが中学校の時の部活帰りに、川の河川敷で暮らすホームレスの人たちに花火を打ちかけた話である。
  C:〈BBQしてたとき、(ホームレスのおじさんに)あげようと思ったけど、プライドがあるんかしらんけど、「いらん」って言う。〉B:〈俺も~〉C:〈ホームレスに追いかけられた。花火してて。〉私:「襲撃か?」C:〈ロケット花火が落ちた。〉私:「○川で?」C:「○川。」私:「打ち込んだんか?」C:「たまたま。ナイフ出てきた。自転車で追いかけられた。次、鉄パイプ出してきた。」B:「花火が家に入ってきたらキレるわな。」私:「襲撃と思われたんやろな。」
 
  (大澤仁。つづく。)

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