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2014年3月 5日 (水)

【立ち読み】「早蕨」2月号② 事務局長就任にあたって(下)

また、先日の総会では今年の大阪高生研の活動の根幹となる「教育見取り図」というものを提案しました。その中で私は90年代以降に現れた「若者を指す言説」について報告をしました。「キレる17歳」、「ゆとり世代」、「さとり世代」といった言説が、たった20年でたくさん生み出されました。もちろん、このような言説はある一部の若者を論じているだけに過ぎない面はありますが、その一方で若者に対する注目が高まっている証左ではないかと思っています。

「ゆとり世代」という言葉からは若者の未熟さを「ゆとりだから」という言葉で蔑んでいると感じたり、「さとり世代」という言葉からは消費行動に活発ではない若者に対して「リスクを取りたがらない」と揶揄し、なんとか消費行動を拡大させたいという思惑を感じたりします。そして、「ゆとり世代=ダメな存在」という価値観を内面化し、自信が持てないでいる若者もいるという話を耳にします。その一方で、社会をよりものにしたいという価値観のもと、「脱原発」をはじめとしたさまざまな社会運動に参加をする若者も少なくはないと思います。

 宮台真司は19年前の地下鉄サリン事件後、大きな物語を失った現代ではまったりとした日常を生きることが大事だと提唱しましたが、経済規模が縮小していく中でモノの消費に唯一の価値観を置くのではなく、実際に市民活動をしながら社会を動かしていくこともまた成熟した社会を生きる一つの方法ではないかと思います。だから、今回事務局長に就任するにあたって、活動の方針に「若者について学ぶ」ということを加えさせていただきました。まだ、自分の中でもまとまっていないことがたくさんありますが、実りある活動ができるようがんばりますので、よろしくおねがいします。

(おわり。三木啓司。「早蕨」2月号。購読申し込みは、左記、「メール送信」へ)

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