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2014年3月17日 (月)

「先生に教えたろ、LINE」授業を参観して(下)

○LINEのルール
 上記の「既読」をはじめ、トークをやめたくてもやめられずに続いてしまうLINE。そのLINEのルールについて生徒たちがどう思っているのかの分析も興味深かった。

  4組5班「徹底分析!!五組のLINE事情」配布プリントを見ると、円グラフでは、一日の利用時間を決めている生徒は0人、それに対して「食事中にLINEする」は7名、Noが30名というように、食事中はLINEを利用しない生徒が多数。しかし、「使うときは用事が済んでから」は8名、Noが29名であり、LINEが気になってしかたがないという姿が見えてくる。「ルールは国の法律で決めてほしい」かというと、Yesは6人、学校で決めてほしい生徒が1人、Noが30人。「みんなが思ったこと」という自由記述の項目(?)の<多数意見>のなかには、「規制は自分たちには必要ない、規制をかけられるのはイヤだ」という意見が書かれており、大半の生徒は国や学校といった自分たちの外からルールをつくられて縛られるのは嫌なようである。<その他改善策>には、「運営側が少しは規制するべき」と規制を求める意見も、「依存などしないように自己管理をする事が大切」という自己管理型の意見も混在している。

 同じテーマで授業をした6組4班では、<改善策(考え)>として、「ルールで規制しても、いじめている人はまた別のコミュニケーションツールを使うので無意味だと思う」、「使用時間を一定にする」、「(トップ画面に)自分の顔をあまり出さない」といったことが書かれ、授業者もそのことを強調していたように感じた。

  生徒たちの多くは、外からルールをつくられて縛られることを拒否している。それはおそらく、LINEはプライベート空間だから学校や国といった外の世界の大人たちに入ってきてほしくないという心情、問題が起きたら自分たちでどうにかするべきだと考えているからだと思う。じゃあ自分たちで管理できるかというと、(トップ画面に自分の顔をあまり出さないといった、身を守るための方法は別として)トークについていけなくなったり仲間はずれにされることを恐れて、ついつい見てしまう傾向があったり、やめたくてもやめられない「空気」に悩んでいたりするのだろう。国や学校にルールを決めてほしいと思っている生徒たちには、現状を変えられず悩んでおり、グループの外に助けを求めている生徒もいるのではないだろうか。そのしんどさに生徒たちと一緒に向かい合い、ルールについて考えていくことが、グループの外にいる教師の役割として必要だと感じた。

  主観的なことを長々と書いてしまいました。佐藤先生が感じられたこと、生徒たちのことをどう見ておられるかを話し合えたら嬉しいです。

 お忙しいなか、貴重な学びの機会をいただき、本当にありがとうございました。

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